清水港

国際拠点港湾

清水港(しみずこう)は、静岡県静岡市清水区にある港湾。港湾管理者は静岡県。港湾法上の国際拠点港湾中核国際港湾、さらに港則法上の特定港にも指定されている。神戸港長崎港と共に「日本三大美港」の一つ。

清水港
Mount Fuji and Port of Shimizu from Nihondaira.jpg
日本平から望む富士山と清水港
所在地
日本の旗 日本
所在地 静岡県静岡市清水区
座標 北緯35度0分29.4秒 東経138度29分38.1秒 / 北緯35.008167度 東経138.493917度 / 35.008167; 138.493917座標: 北緯35度0分29.4秒 東経138度29分38.1秒 / 北緯35.008167度 東経138.493917度 / 35.008167; 138.493917
詳細
開港 1899年(明治32年)
管理者 静岡県清水港管理局
種類 中核国際港湾国際拠点港湾
泊地面積 12.68km2 (4.90 sq mi)
陸地面積 4.87km2 (1.88 sq mi)
面積 17.55 km2
埠頭数 8
主要輸出品 自動車部品、自動二輪車、産業機械
その他輸送機械、紙・パルプ
主要輸入品 液化天然ガス、金属鉱、紙・パルプ
木材チップ、豆類
統計
統計年度 2011年[1]
発着数 9,252隻
貨物取扱量 1606万トン
コンテナ数 475,174TEU
公式サイト 静岡県清水港管理局
- 静岡県清水港管理局
航空機から見た清水港
上空から見た清水港と富士山

概要編集

清水港は、富士山を仰ぎ、三保の松原に囲まれた美しい港で外国船員の人気も高く、長崎、神戸とともに日本三大美港の一つに数えられている。このためクルーズ客船の寄港も多い。また、その景観を活かして近年は「市民の憩いの場」、および「観光の場」として公園やヨットハーバー及び大型観光商業施設等の施設整備、さらに「みなと色彩計画」により、富士山など周囲の景観に調和する青を基調とした港湾整備も進められている[2]。日の出埠頭付近には城壁をイメージした自然石の回廊を配した公園も整備されている。貿易一辺倒の港から観光港としての比重が高まっている。

現在、横浜港名古屋港といった国内一、二を争う大港湾に挟まれ厳しい競争にさらされている。これに対し、海外定期航路の更なる誘致[3]コンテナターミナルの拡充・整備をしつつ、24時間荷役体制、港湾利用料金を五大港以下とするなどの努力により荷主の利用拡大を図っている。また、内陸日本海側に通じる中部横断自動車道の整備が進められているため、山梨県長野県方面の荷主の獲得をも目指している[4]

歴史編集

663年、「やまとの国の救将 廬原君臣 健児(兵士)万余を率いて(清水湊を出て)海を越えて百済(くだら)に至らむ(=朝鮮白村江の戦い)」。これが清水港が史書(『日本書紀』)に出てくる最初である[5]

戦国時代の16世紀には駿河に侵攻した武田氏水軍基地となり、その後、徳川家康も水軍の拠点とした[5]。また、駿府城の築城や補修の資材が清水湊から巴川を遡り運搬された。江戸時代に入ると、駿河をはじめ甲斐(現在の山梨県)、信濃(現在の長野県)の江戸幕府領地からの年貢富士川沿いの鰍沢河岸、岩淵河岸に集められ、ここから清水湊に送られ、大型船に積み替えられて江戸へ回送された。また赤穂の塩など西国から江戸への物資の中継基地でもあった。 明治に入り、幕府より許可されていた廻船問屋42軒の特権が剥奪されると一旦は寂れるが、1899年に開港場に指定されると、を扱う外国商社が多く置かれ、第二次世界大戦前はの主要輸出港として栄える。

戦後の1952年昭和27年)に特定重要港湾(現・国際拠点港湾)の指定を受けると共に、静岡県の産業発展を背景に清水港も規模を拡大し、現在では二輪自動車・自動車部品・機械類などの輸出港として、またボーキサイト(アルミの原鉱)・液化天然ガス等の輸入港として国際貿易港としては中枢国際港湾に次ぐ位置を占める。紅茶の輸入量は日本一である[6]

1984年(昭和59年)4月1日に廃線となった国鉄清水港線清水港駅跡地に、官民共同のウォーターフロント再開発事業の一環として、1999年(平成11年)10月8日に「エスパルスドリームプラザ」が開業、同時に隣接した沿岸部には「清水マリンパーク」が整備される[5][7]。その後、周囲は段階的に拡張整備が行われている。

2017年(平成29年)7月26日には、国土交通大臣により、港湾法第2条の3で定める国際旅客船拠点形成港湾に指定されている[8][9]

2018年(平成30年)6月、JR清水駅東口広場から清水魚市場 河岸の市にかけてのエリアが、みなとオアシスみなとオアシスまぐろのまち清水)に登録[10]

清水魚市場編集

JR清水駅東口付近(江尻地区)にある清水魚市場(卸売市場)に併設されている商業施設「清水魚市場 河岸の市」が、少し南方(日の出地区)にある商業施設「エスパルスドリームプラザ」と並んで清水港の観光の目玉となっており[11]、「清水駅東口広場」と共にみなとオアシスみなとオアシスまぐろのまち清水)として登録されている[10]

清水駅東口広場では、毎年10月に「清水港マグロまつり」が開催されている[12]

  • みなとオアシスまぐろのまち清水

日の出ドリームパーク編集

清水港の「日の出地区」における、商業施設「エスパルスドリームプラザ」以外の各種の静岡県の公共施設は、「日の出ドリームパーク」として、県から委託された各指定管理者によって管理・運営されている[13]

  • 日の出ドリームパーク
    • 清水マリンパーク
      • 清水港テルファー
      • 清水マリンパークヨット係留所
      • イベント広場
    • 清水マリンターミナル
    • 清水マリンビル
    • 清水マリンパーキング

定期航路編集

尚、2006年3月まではテクノスーパーライナー希望」が、清水港と下田港を結んでいたが、廃止された。

埠頭編集

  • 興津埠頭
  • 興津第1埠頭
  • 興津第2埠頭
  • 袖師第1埠頭
  • 袖師第2埠頭
  • 江尻埠頭
  • 日の出埠頭
  • 富士見埠頭

姉妹港湾・友好港湾編集

姉妹港湾
  サバンナ港(アメリカ合衆国ジョージア州) - 1986年10月27日姉妹港提携
  トリエステ港(イタリア共和国フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州) - 2017年8月25日姉妹港提携
友好港湾
  青島港(中華人民共和国山東省) - 1984年4月友好港提携

関連項目編集

脚注編集

  1. ^ 清水港PORT OF SHIMIZU 2011年の港勢(PDF形式) - 静岡県清水港管理局 2011年8月21日閲覧
  2. ^ 清水港みなと色彩計画 2011年8月21日閲覧
  3. ^ 清水港客船誘致委員会 2011年8月21日閲覧
  4. ^ 国土交通省関東地方整備局 新直轄中部横断自動車道 p.8 2011年8月21日閲覧
  5. ^ a b c 清水港の歴史 - 国土交通省 清水港湾事務所
  6. ^ 『清水港のココがスゴい!』国土交通省中部地方整備局 清水港湾事務所 2019年9月7日閲覧
  7. ^ 施設概要 - エスパルスドリームプラザ
  8. ^ 「クルーズ拠点で指定書=6港管理の首長らに-石井国交相」 - ウェイバックマシン(2017年7月29日アーカイブ分)時事通信(2017年7月26日)2020年1月15日閲覧
  9. ^ 「石井国交相が国際クルーズ船拠点港に平良港を指定」宮古新報』2017年7月27日
  10. ^ a b まぐろのまち清水 - 国土交通省 中部地方整備局 中部みなとオアシス
  11. ^ 清水港(江尻・日の出地区)活性化推進施策検討調査 - 国土交通省
  12. ^ 清水港マグロまつり
  13. ^ 指定管理者 - 日の出ドリームパーク

外部リンク編集