涼宮ハルヒシリーズの登場人物

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涼宮ハルヒシリーズの登場人物(すずみやハルヒシリーズのとうじょうじんぶつ)では、谷川流ライトノベル作品『涼宮ハルヒ』シリーズおよび同作のアニメ版である『涼宮ハルヒの憂鬱』の登場人物について記述する。

  • 原作の出典については、本来のタイトルである「涼宮ハルヒの○○」の「○○」の部分のみで表記する(例:第1巻『憂鬱』)。
  • 年齢・学年は物語開始時のもの。第9巻『分裂』より進級している。主人公キョン他フルネーム・本名がない人物は設定されていない。
  • 「声」は、アニメ・ゲーム・ドラマCDにおける声優
  • 登場人物の生年月日、血液型の設定は、原作やアニメには無い(PS2用ゲーム『涼宮ハルヒの戸惑』中のみに非公式設定あり)。
  • 登場人物の身長のデータは、アニメにおける設定。

SOS団編集

キョン
声 - 杉田智和[1][2]
プロフィール
本作の主人公。県立北高校1年5組(第9巻『分裂』から進級して2年5組)の男子生徒であり、SOS団団員その1[注釈 1]。身長170cm。一人称は「俺」。
全作品を通しての語り手[注釈 2]でツッコミ役も兼ねる、涼宮ハルヒ絡みの厄介ごとを背負い込む苦労人。「キョン」というのはあだ名で、彼の叔母が彼の本名をもじって呼び、それを彼の妹が広めたもの。実際の本名は作中で一度も呼ばれたことがないため不明[注釈 3][注釈 4][注釈 5]。なお、本人はあだ名で呼ばれることを快く思っていない。
家族構成は両親と妹。第1巻『憂鬱』では年上の従姉妹、第5巻『暴走』収載「エンドレスエイト」では甥と姪がいることが明らかになっており、上の兄弟がいることも示唆されている[注釈 6]
もともと子供の頃に宇宙人や未来人、幽霊、妖怪、超能力、悪の組織などといった非日常の存在に憧れていた(ただ、サンタクロースの存在は最初から信じていなかったらしい)が、中学を卒業する頃には、実際にはそんなものはいるわけがない、という認識にほぼ落ち着いていた。ところが北高に入学して涼宮ハルヒと出会ったことをきっかけに本当に宇宙人、未来人、超能力者と遭遇することとなり、図らずも非日常な存在・出来事に巻き込まれるという日々を送ることとなった。
性格・言動
性格は事なかれ主義で「やれやれ」が口癖。ネクタイを緩め制服のシャツを出したルーズな服装が特徴的。他人を見下し、理屈っぽくよく愚痴をこぼすが人付き合いは良くお人好しで、慎ましく生きようとする常識人だと自認する。良くも悪くも平凡だが、限度を超えた自己中心な行動をするハルヒに堪忍袋の緒を切らして反論したり、長門を処分しようとした情報統合思念体に啖呵を切る熱い一面や、いざという時には優れた洞察力や行動力を発揮して問題を切り抜けたり、危機的状況に陥っても冷静でいられるという一面もある。
古今東西の故事や歴史、宗教から映画、文学、様々な人物の言動や科学分野の専門用語などを度々引用・暗喩・婉曲表現したり、物事を哲学的に考えたりする衒学家ではあるが、SOS団内で学業の成績は一番悪く、定期考査の結果は赤点ギリギリである。
過去に女性と付き合った経験はない(と認識している)[注釈 7]。しかし硬派であるとか女性に興味がないというわけでもなく、朝比奈みくるに対しては「付き合いたい」ともらした事もあり、朝比奈にデートに誘われた際には大喜びしていた。
能力
「機関」の調査によれば、間違いなくどこにでもいる普通の人間であり[注釈 8]、他のSOS団員のような非日常な能力は何も持っていないとされる。しかし、ハルヒに選ばれた人間として、またハルヒを動かす切り札として、涼宮ハルヒを取り巻く各組織からは「鍵」として重要視されている。実際、クラスでもハルヒと普通に会話できるクラスメートはキョンぐらいであり(巻が進むにつれ、ハルヒは僅かずつキョン以外のクラスメートとも交流を持つようになってきているが、本当に心を許していると言えるのは未だにキョンのみである)、SOS団内でもハルヒの行動に対して面と向かって本気で叱ったり諌めることができる人間はキョンだけで、他のメンバーはそのような行動を取らない。
当初はSOS団の中でも一般人として傍観者の立場を決め込んでいたが、第4巻『消失』の事件で世界が非日常な出来事とは無縁の平凡な日常に変わってしまったことをきっかけに、自分がSOS団として活動する非日常な世界を楽しんでいたことに気づき、そのことを受け入れた。その後は自分が「傍観者」でなく「当事者」として非日常を含む現在の世界を積極的に守る側にいることを自覚している。そして第7巻『陰謀』において長門とともに時間遡行し、『消失』で改変された世界を元に戻した。なお、この改変世界で起こったことの記憶をすべて持っているのはキョンのみである模様[注釈 9]
ジョン・スミス
第3巻『退屈』収載の「笹の葉ラプソディ」および第4巻『消失』において、3年前の七夕の夜に時間遡行したキョンが、当時中学1年生のハルヒに対して名乗った偽名。この時のハルヒとジョン・スミスの出会いが、ハルヒが北高に入学し、SOS団を結成した遠因となっている。ハルヒは「ジョン・スミス=キョン」という事実に気づいていないが、北高入学後初めてキョンとまともに会話が成立した際に、以前会ったことを疑うような発言をしている。
第4巻『消失』では、時空改変が3年前の時間平面にまで及んでいなかった為にこの名前が改変後のハルヒの記憶にも残っており、それが鍵となってキョンは世界を修復するチャンスを得ることができた。以後キョンはこの名前をハルヒに力を自覚させ、情報統合思念体に対抗できる唯一の切り札として封印している。『消失』の改変後の世界のハルヒは「キョン」ではなく「ジョン」と呼んでいる。
なお、ジョン・スミス(John Smith)とは欧米では「偽名」「ありふれた名前」として使われるが、それゆえ現実には極めて少ないであろう名前の象徴であり、日本における山田太郎に相当する。
涼宮 ハルヒ(すずみや ハルヒ)[注釈 10]
声 - 平野綾[1][2]
本作のメインヒロイン[注釈 11]であり、もう一人の主人公。北高1年5組(第9巻『分裂』より2年5組)の女子生徒であり、SOS団団長。黄色(山吹色)のリボンがトレードマークで[4]、小学校時代から愛用している。高校入学時にいきなり「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人未来人異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上。」と言い放ち、ぶっ飛んだ自己紹介をかましたことで知られる。黒髪ボブカット黒目[注釈 12]の美少女で、スタイルも抜群。朝比奈みくるほどではないが胸も大きく、プロポーションはキョン曰く「スレンダーだが、出るとこは出ている」[5]。文武において万能で、学業の成績は学年上位に位置しており、身体能力も非常に高く、入学当初はどの運動部からも熱心に勧誘されていたほど。また料理[6]、楽器演奏[7]、歌唱[7]など多彩な才能を持っており、キョン曰く「性格以外は欠点は無い」。性格は唯我独尊傍若無人猪突猛進かつ極端な負けず嫌いであり[4]、「校内一の変人」として校内で知らない人はいないほどその名は知れ渡っている[8][9]。感情の起伏が激しく、情緒不安定になりやすい。また退屈を嫌っており、何か面白い事をいつも探している。己の目的のためには手段を選ばず、時には恐喝や強奪などの行為に及ぶこともある。このような個性の強さなどから、世間でも大きな注目・人気を集めたキャラクターであり、いわば涼宮ハルヒシリーズの代名詞的存在。2008年のこのライトノベルがすごい!』女性キャラクター部門1位には涼宮ハルヒが選ばれた[10]
長門 有希(ながと ゆき)
声 - 茅原実里[1][2]
プロフィール
北高1年6組(第9巻『分裂』より2年)の女子生徒であり、唯一の文芸部員。身長154cm。一人称は「私」。
ハルヒが文芸部室を乗っ取った際、SOS団団員その2[注釈 13]として組み入れられた。ハルヒ曰く「SOS団に不可欠な無口キャラ」。極めて口数が少なく、表情もいかなる状況においてもほとんど変化が見られないなど、極端に感情表現に乏しい。口を開いても淡々と短い言葉でしか話さない。しかし知識欲・食欲は旺盛。読書を好み、いつも何かしらの本[注釈 14]を読んでいる。
谷口曰く「容姿はAランク-(マイナー)」で、校内に隠れファンが多く存在する模様。髪は菫色のショートカットで一部を耳にかけていて、瞳の色は黒。自宅室内を含む殆どの場面で北高の制服を着ており、冬場はその上にダッフルコートを着る[注釈 15]。小柄で細身の体型[注釈 16]で、キョン曰く体重も軽い[注釈 17]
なお、当初は眼鏡を着用していたが、『憂鬱』における朝倉涼子との戦闘中に朝倉の攻撃で落下して壊れ、キョンに「してない方が可愛いと思うぞ」と言われたのをきっかけにかけなくなった。ただし『消失』では時空改変後の世界、および3年前の長門宅にて再び眼鏡をかけた姿で登場する[注釈 18]
情報統合思念体 (宇宙人)
その正体は、情報統合思念体によって造られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースで、簡単に言えば宇宙人。キョンたち一般人類が「有機生命体」に分類されるのに対し、長門たちは「情報生命体」に分類される。情報統合思念体において派閥は主流派に属する。いつ地球に来たのか正確な時期は不明だが、少なくとも第1巻『憂鬱』の舞台になった時間より3年前の七夕の日、当時中学1年のハルヒがタイムトラベルして来たキョン(ジョン・スミス)の助けを借りて東中の校庭にメッセージを書いた時には既に現住所のマンションに住んでいた(「笹の葉ラプソディ」より)[注釈 19]
情報の操作を得意とし、環境を改変したり再構成したりすることができる(その際に超高速のコマンドのようなものを唱えることがある)。通常の人間なら即死してもおかしくないほどに肉体が損傷しても、情報操作能力により自力で再生させることができる(ただし限界がないわけではないらしく、それを越えると機能停止に至ることが『憂鬱』で長門と対決した朝倉涼子の台詞にて示唆されている)。また、平時の動作は基本的にゆっくりだが、レーザー光線の発射に瞬時に反応してキョンを守ったりなど、いざというときには常識の範疇を越える運動能力を発揮する。さらに特定の空間の情報を操作して時間の流れを凍結し、一定期間の後にそれを解除することで、その空間の中にいる人間に擬似的に時間移動をさせることもできる[注釈 20]。噛みつくことによって歯からナノマシンを人間の体内に注入し、その人間を非日常的な力の影響を受けないようにすることもできる。『涼宮ハルヒの戸惑』では、ナノマシンでハルヒの願望によって朝比奈みくるの目が超電磁加速砲になるのを防いだりキョンの食あたりを治したりする描写があり、ハルヒの能力の影響を無効にしたり体内の細菌を消したりすることも可能だと考えられる。『涼宮ハルヒの並列』では、ナノマシンでループする時間内の記憶を全て再生させることができ、キョン、朝比奈みくる、古泉一樹はそれで全ての記憶を再生させた。SOS団の中では飛び抜けて万能であり[注釈 21]、メンバーからの信頼も厚く、キョンは彼女を「SOS団の影の実力者」と呼んでいる(『陰謀』)。
自分の力や起こった出来事を説明する際には専門用語のような難しい単語を羅列する。そのためキョンに分かりやすく解説するよう要求されることが多い。人間との言語を介したコミュニケーションのために作られたヒューマノイド・インターフェースであるにも関わらず、頭の中にある情報を言語に置き換えるのは苦手であるらしく、それが無口さの原因のひとつではないかとキョンは推測している。また長門自身も後に、自分には朝倉涼子のような社交性機能が付与されておらず、言語的コミュニケーション能力が欠如していると自覚するようになっており、且つそれを無念に想っているような発言をしている(『驚愕』より)。長門がそのように作られた理由は現時点では不明。
北高の最寄駅近くにある分譲マンションの708号室で1人暮らしをしており、第1巻『憂鬱』ではキョンを自室に招き入れ、自身の正体を明かしている。それ以後もキョンは何か問題が起こると、しばしば長門の部屋を訪れて助けを求めている。長門もキョンが相手のときにもっとも言葉数が多くなり、基本的にキョンの言うことには素直に従う。行動の最終的な判断をキョンに委ねることも多い。巻が進むにつれて、冗談と思われる事をキョンに対して言ったり(『憤慨』所収の「ワンダリング・シャドウ」より)、上記の言語的コミュニケーション能力の欠如に関する発言や、自分の書いている小説を見られるのを嫌がってパソコンの画面を隠そうとしたりする(『憤慨』収載の「編集長★一直線!」より)など、自分の弱い部分や自意識をキョンの前で見せるようにもなってきている[注釈 22]
上記のように、もともとは「無口・無表情・無感情・無感動のないない四拍子」(『溜息』より)だったが、SOS団とともに日々を過ごすうちに僅かずつではあるが変化が表れるようになる。長門自身は最初この変化を「エラー」と認識しており、これが後に『消失』の引き金となった[注釈 23]。『消失』での一件の後、この「エラー」のために情報統合思念体が長門の処分を検討していたことを自身が語っているが、キョンが切った啖呵のためか、結局処分が下されることはなかった模様。
当初は情報統合思念体から与えられた多くの情報操作能力を有していたが、『消失』の後、より自律的に活動をしたいという考えから自身の異時間同位体との「同期」など自らの能力の一部を意図的に封印し、その解除権限および地球上での情報統合思念体の総意の代表という役割を喜緑江美里に譲渡した。キョンはいつか長門が普通の女子高生になる日は遠くないのではと推測しており、それを願っている。しかしその一方で(或いはそのために)、長門もハルヒを取り巻く各組織からハルヒやキョンと同じくらいの重要人物と見なされるようになってきており、接触したがっている組織が多数存在することが古泉の台詞にて示唆されている。また、後に『驚愕』で復活した朝倉涼子も、長門が既に単なる端末ではなくなっていると発言している。
ハルヒの観測(権限譲渡時点では「ハルヒとキョンの保全」に変更されている)という従来の任務に加え、天蓋領域との間の高次元コミュニケーションという特別任務にもついていた。『驚愕』の一件が一応の解決を見た後、特別任務についてはその任を解かれた模様。
その他
地球上の現在の技術レベルに合わせて情報操作能力に枷をはめた状態でも、コンピュータに関しては極めて高度な技術を発揮する。第5巻『暴走』収載の「射手座の日」におけるコンピュータ研究部との戦艦ゲーム対決では、キョンの言葉に従って情報操作能力を封印した状態であったにも関わらず、ゲーム対戦中にゲームのサーバーに侵入し、20もの艦隊を同時に操作しながらゲームの不正プログラムを公正なものに書き換えるなど超人的な活躍を見せ、SOS団を勝利に導いた。その後はコンピュータ研究部に準部員としてたまに訪れている[注釈 24]
基本的に「長門(さん)」と呼ばれるが、ハルヒからは「有希」、キョンの妹からは「有希ちゃん」、鶴屋さんからは「長門っち」「有希っこ」などと呼ばれている。なお、ドラマCDではキョンがハルヒを説得させるためにあだ名を考えていた時、自身を「ゆきりん」と呼ぶ場面があったが冗談で済ませた。
朝比奈 みくる(あさひな みくる)
声 - 後藤邑子[1][2]
北高2年2組[12](第9巻『分裂』より3年)の女子生徒であり、キョン達の上級生。SOS団副々団長兼書記(SOS団団員その3)。身長152cm。一人称は「私」。ハルヒが「ロリで巨乳な萌えマスコット的キャラ」として拉致してきた。外見は童顔で小柄(SOS団の中でもっとも身長が低い)且つグラマーであり、舌っ足らずで幼い感じの喋り方をする。動作もどこか子供っぽく、ふわふわとした印象を与える。キョンに「朝比奈さんより可愛い生物はいない」、谷口に「朝比奈さんを泣かせることは学校の半分(=男子全員)を敵にする」と言われるほどの超美少女であり、北高のアイドル。髪は栗色のロングヘア。左胸の上に星形のほくろがある。成績はキョンを除いた3人には及ばないもののかなり優秀である模様。その一方で運動神経や腕力は優れているとは言いがたく、野球のバットすらまともに振ることができない。元々は書道部に在籍していたがハルヒによって退部させられ、SOS団専属のメイド兼マスコットとなる。第7巻『陰謀』で、バレンタインデーの翌日に実施したイベントで巫女に扮し、団の活動費を調達した功績により、ハルヒから副々団長に任命された。
性格は真面目で優しく、素直。またシャイで気が小さいところがあり、特に名目上一学年下の長門に対しては恐縮し、遠慮がちな態度を取る。ハルヒにオモチャ扱いされ、毎回様々なコスプレ(バニーガールやメイドなど)をさせられている。ハルヒの思いつきに振り回される被害者であり、度が過ぎた被害の場合には次の日SOS団に顔を出さないなどささやかな抵抗を見せる時もある。しかし、今では強制されたはずのメイドやお茶くみについて勉強したりと努力家の一面を見せつつ、現在の立場をそれなりに楽しむようになってきている。多少ドジッ娘で天然なところがある。
その正体は、遥か未来から来た未来人でハルヒの監視係だが、まだ研修生以下の見習いレベルでほとんど権限がなく、ハルヒとの接触も想定外のことだったらしい。そのため未来の情報について話せないことが多く、その場合は「禁則事項です」と返答する(口が勝手にそう置き換えることもある)。権限がないこともあってか、未来人の組織から命令を受ける時もするべき行動以外には何一つ情報を与えられていないことが多く、パニックに陥ることもしばしば[注釈 25]。長門や古泉が持っているような特別な力と呼べるものもほとんどなく、脳内に無形で存在するTPDDを利用した、限定的な時空移動しかできない(しかも利用は任意ではなく許可制)ため、能力的にはほとんど普通の人間である。未来人であるゆえか、今の時代では当たり前のことも知らないことが多い[注釈 26]
名目上はキョン達の一年先輩だが、実年齢は不明(本人は、キョンに聞かれた際に冗談めかしてではあるが「禁則事項です」と言っている)。キョンはモノローグの中で彼女を「年下みたい」「中学生みたい」「下手をすれば小学生と間違ってしまいそう」などと評しており(『憂鬱』『陰謀』など)、『消失』ではハルヒ(改変後)も「中学生に見える」と発言している。
朝比奈 みちる
キョンが鶴屋さんに、一週間先の未来から来た彼女を紹介するときに使った偽名。朝比奈さんの生き別れた双子の妹という設定にされた。
朝比奈さん(大)
彼女の数年後の姿(長門は「異時間同位体」と呼称している)で、現在よりずっと背が伸び、スタイルもさらに良くなっている。キョン曰く「見る者全てを恋に落とす美貌を持つ」、「大人モードの朝比奈さん」、「ミス太陽系」。第1巻『憂鬱』から度々登場し、第3巻『退屈』収載の「笹の葉ラプソディ」以降は「朝比奈さん(大)」として、現在の「朝比奈さん(小)」と区別されている。朝比奈さん(小)の頃からかなり昇進したらしく、朝比奈さん(小)にとっては禁則事項となっている情報を(全てではないものの)ある程度はキョンに伝えることができるようになっている。『消失』において、朝比奈さん(小)をキョンとともに3年前の七夕に時間遡行させたのは自分であると明かしている。キョンは、朝比奈さん(大)が朝比奈さん(小)の上司なのではないかと疑っている。朝比奈さん(小)に比べるとぐっと落ち着いた物腰になっており、口調も大人らしくなっている。字も大人っぽい綺麗な字になっているが、絵や地図を書くのは下手らしい。また、ドジッ娘なところも残っており、勘違いから自分の胸元に星型のほくろがあることをキョンに口走ってしまったりしている。なお朝比奈さん(小)と同様、長門が苦手な様子。
基本的にキョンや長門の前にだけ出現し、ハルヒは勿論のこと、朝比奈さん(小)にも存在自体が秘密(「昔の私は今の私に会ったことがない」という理由)になっている。古泉に関しては、原作及びアニメでは長いこと彼の前には姿を見せなかった[注釈 27]が、『驚愕』で初めて姿を現し、実は未来人側で古泉を要注意人物とみなしているため、これまで接触を極力避けていたことを明かした。古泉側では、それ以前から朝比奈さん(大)の存在自体は知っていた(遅くとも「雪山症候群」の時点でキョンから知らされている)。
『驚愕』において藤原から「姉さん」と呼ばれたが、彼女自身は自分には弟はおらず、「あなたの時間線上にいたその人はわたしと違う」と発言している。つまり、分岐した別の時間線(藤原の属する時間線)上に別の朝比奈さん(大)がおり、それが藤原の姉であった模様。ただし、藤原曰くその姉はすでに「失われ」ており(それを「なかった事」にするのが藤原の目的であった)、また朝比奈さん(大)は、分岐した時間は「どうせ一つに収斂される」と語っている。つまり、朝比奈さん(大)が時間の収斂の結果「失われる」ことになる可能性が示唆されている。
『追想』では、再びSOS団が存在しない北高に飛ばされたキョンに時間修復を依頼し、彼を影でサポートする役目を果たしている。
古泉 一樹(こいずみ いつき)
声 - 小野大輔[1][2]
北高1年9組(第9巻『分裂』より2年9組)の男子生徒であり、SOS団副団長(SOS団団員その4)。身長178cm(「あてずっぽナンバーズ」時点では、身長179cm、体重71kg、ウエスト61cm(または、体重61kg、ウエスト71cm))。一人称は「僕」。高校1年の5月という半端な時期に転入してきたことから、ハルヒに「謎の転校生」としてSOS団に勧誘された。いつも微笑を浮かべ穏和で爽やかな、しかしどこか胡散臭い物腰をしており、同級生に対しても常に敬語を使う。在籍している1年9組は、理数系の特別進学クラス。頭も運動神経もよく美形でもあり、女子生徒からの人気は高い様子。第3巻『退屈』収載「孤島症候群」でのゴージャスな夏休み合宿の企画立案の功績により、ハルヒから副団長に任命される。
その正体は3年前にハルヒの能力によって突如覚醒した超能力者で、その集団である組織・「機関」に所属している。ハルヒの精神状態の不安定が原因で発生する「閉鎖空間」への侵入と、その中で破壊活動を行なう「神人」を倒す能力をもつ。閉鎖空間と類似の異空間においても戦闘能力を発揮できることがあり、第3巻『退屈』収載の「ミステリックサイン」にてコンピ研部長の自宅に発生していた異空間に入った際、発揮できたのは本来の10分の1の力ではあったが、巨大な怪物カマドウマを難無く撃破している。ただし超能力者と言っても上記以外の特殊能力はないため、通常時は普通の人間と変わりない。
職務に関連してハルヒの精神面に気を配っており、彼女の内心をそれとなくキョンに伝えることもある。ハルヒを刺激することを避けるため基本的にイエスマンで、ハルヒには自分の意見をあまり言わずに曖昧な態度を取ることが多い。ただし本人曰く、現在の性格や表情などは「ハルヒの願望」に沿った演技であるらしく[注釈 28]、そうした演技を強いられる不満をキョンに漏らしたこともある[13]。また、意外にも字は乱暴と呼べるほど悪筆。
ボードゲームやカードゲームなどのアナログゲームが好きで、キョンからは「電子機器が嫌いなのか」と疑われたほど[14]。ゲームを部室に持ち込んでは1人で詰め碁詰めチェスなどをしているが、その割に弱く、キョンと勝負するといつも負けている。そのあまりの弱さゆえ、キョンに「わざと負けてるんじゃないか?」などと疑惑を抱かれている。またミステリーや陰謀ものの物語を好む一面もあり、それを活かしてハルヒが退屈しないよう「機関」でイベントを仕込む際にはシナリオを作る役割を果たしている。総じて、思考ゲーム・パズル的なもの全般を好んでいる模様。
キョンと話す際(ハルヒに聞かれないよう小声で話す時などは特に)顔をかなり近づけることがたびたびあり、よくキョンから「近い近い」と文句を言われる。
物語の中では「解説役」のポジションにある。哲学や文学理論、自然科学など幅広い知識を持ち、長門の難解な説明も理解できる。その知識と理解力を利用して、自分たちの置かれている状況や問題解決のためのヒントを解説する役割を担っている(ただ、キョンには説明が回りくどいとみなされ真面目に取り合ってもらえないことも少なくない)。また、古泉自身には限定的な力しかないこともあり、概念的には理解しているものの体験を伴っていないことが多く、そのためか実際に時空改変やタイムトラベルを体験したキョンを羨ましく思っている節がある(『陰謀』より)。何か解決しなければならない問題が発生した時には、その頭脳と「機関」の力を活かしてキョン、長門と共に進んで解決策を講じようとする。
当初は「機関」の方針である「現状維持」に従って、SOS団のメンバーに対して何事にもハルヒの機嫌を損ねないことが最優先といった態度を取り、一歩退いた所からハルヒらを観察していることが多かった。そのためキョンとは険悪な雰囲気になることもあったが、現在では両者とも随分打ち解けた様子である。ハルヒについては「魅力的に思う」などの好意的な発言を多々残しており、彼女に関してはそれなりに好意を抱いている節がある[注釈 29]。物語が進むにつれ、徐々に気持ちの変化が見られるようになり、第5巻『暴走』収載の「雪山症候群」では、キョンに対し「長門が窮地に追い込まれ、それが「機関」にとって好都合なことなのだとしても、一度だけ「機関」を裏切ってあなたに味方する」と発言している。また、第7巻『陰謀』では「自分も初対面時には予想もできなかったほどの好意をSOS団に抱いている」と述べ、さらに今や自分の所属団体は「機関」ではなく、SOS団の方なのではないかと考えるようになりつつあるとまで言っている。仲間を大切に思う一方で、未来人が現代に、宇宙人が地球に干渉していることを快く思っておらず、『驚愕』において朝比奈さん(大)や藤原、九曜に対し、キョンが見たこともないような怒りを露わにした。
当初は自分のことを「機関」の末端と語っていたが、橘京子によれば彼こそが「機関」の創設者にして、創設時から現在まで「機関」を統率してきたリーダーであるという(第10巻『驚愕(前)』より)。ただし彼自身はそれを認める発言をしておらず、真相は不明。また朝比奈さん(大)によれば、僅かな言動から未来を推察してしまうその聡明さから、未来人の組織からは過去の人間たちの中でも上級の要注意人物として認識されており、昇進して禁則が緩くなっている筈の朝比奈さん(大)ですら、古泉の前だと禁則が厳しくなってしまうらしい(第11巻『驚愕(後)』)。ドラマCDではキョンがハルヒを説得させるためにあだ名を考えていた時、自身を「いっちゃん」と呼ぶ場面があったがキョンから断固却下された。

北高関係者編集

朝倉 涼子(あさくら りょうこ)
声 - 桑谷夏子[1][2]
1年5組の女子生徒でクラス委員長。身長160cm。長門と同じマンションの505号室に住んでいる。美人で人当たりの良い優等生であり、男女を問わず人気が高い。谷口曰く「容姿はAAランク+(プラス)」。髪はストレートのロングヘア。
しかしその正体は、長門と同じく情報統合思念体に造られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースで、急進派に属する。長門と同様の情報操作能力を持つ。元々の役割は長門のバックアップであったが、ハルヒが起こすであろう情報爆発を観測するため、独断でキョンの殺害を企てる(長門は当時これを「異常動作」と表現している)。しかし計画を長門に阻止され、戦闘の末に敗れ消滅させられる。その後は長門の情報操作により、急遽父親の都合でカナダへ引っ越したということにされた(『憂鬱』より)。
第4巻『消失』では、改変された世界でハルヒに変わる人間として再登場。その際には長門を気に掛け、守ろうとする態度をとる。しかしキョンが時空の再修正をしようとした際、長門を脅かすものは排除すると称し、キョンにナイフで瀕死の重傷を負わせる。その直後、第7巻『陰謀』の時間からタイムトラベルしてきた未来の長門によって消滅させられた。キョンはこの朝倉は「長門の影役」で、「異常動作した長門が再構成した朝倉も異常なヤツになった」と認識していた。
第10巻『驚愕(前)』において、長門が九曜の干渉により機能不全に陥った際、「緊急措置のバックアップ要員」として『憂鬱』で消滅した時点の行動パターンのまま一時的に復活し、九曜と直接戦闘をおこなった。戦闘後しばらく姿を消していたが、分裂した世界が統合された後、長門、喜緑とともに並んで立っていると思しき姿がキョンによって目撃されている。
自身が長門とは「鏡の裏表のようなもの」であると主張しており、上記『消失』での「長門の影役」であるとのキョンの考えを裏付けるような発言をしている。さらに、自分はすでに長門のように自らの意思に基づいて自律的な行動を取ろうとしているという主旨の発言もしており、かつての「異常動作」が単なる「異常」ではない可能性を匂わせている。
鶴屋さん(つるやさん)
声 - 松岡由貴[1][2]
朝比奈さんの同級生で親友の2年生(第9巻『分裂』より3年)の女子生徒。下の名前は不明。身長160cm。日本庭園付きの大豪邸に住むお嬢様。ハルヒにより、SOS団名誉顧問に任命される。原作では「準団員」の中でも、巻が進むほど登場回数が増えている。
非常にさばけた性格で、テンションは常に高くてノリがよく、面白いことが大好きなのでハルヒとも気が合い、ハルヒの突飛な思いつきにもついていける柔軟さをもつ。スレンダーな体型[注釈 30]で、非常に長い髪と八重歯が特徴的な美少女。語尾に「〜っ」とつく場合が多く[注釈 31]、「めがっさ」「にょろ」などの独特な言い回しを用いる。身体能力も高く、第4巻『消失』で朝比奈さんに無理に迫ったキョンを返り討ちにしたほど。また文学的才能にも恵まれ[注釈 32]、勘が鋭く洞察力に富む一方、細かいことは気にせず、いちいち詮索もしない豪胆さと賢明さも持ち合わせている。
実家は代々続く名家で、実は「機関」の間接的なスポンサーの一つでもある。鶴屋家と「機関」の間には相互不可侵の取り決めがあり、エージェントとしての古泉も次代当主の彼女には手を出さないよう厳命されていたが、ハルヒの能力のためかそうはならなかった。
SOS団の内情(キョンを除いた4人が所謂普通の人間ではないこと)や、学校内での各組織の暗躍を直感に近い感覚で把握しているらしく、キョンにそれとなく仄めかして驚愕させることもしばしばある。ただしSOS団に関しては、メンバーが楽しそうにしているのを見ることだけが好きで自分で参加するつもりはないと述べており、ハルヒもなぜか彼女を正団員に誘うことはない[15]。しかし団員が困っていると喜んで助けてくれ、SOS団になくてはならない存在となりつつあり、ハルヒにより、SOS団名誉顧問に任命された。
命名の由来はつるやゴルフから[16]
谷口(たにぐち)
声 - 白石稔[1][2]
1年5組(第9巻『分裂』より2年5組)の男子生徒。下の名前は不明。身長170cm。キョンの悪友で、オールバックアホ毛が特徴。成績は、常にキョンとともに赤点ギリギリ。軽い性格でナンパ癖があり、入学直後に1年生の女子全てを、勝手にランク付けをしたりと本人はプレイボーイを気取っているが、ハルヒやキョンからは「アホの谷口」と呼ばれている。
たまにSOS団のイベントに駆り出されるが、口では文句を言いつつも、予定をキャンセルしてまで参加するなど割と楽しんでいる様子で、素直ではないが、友達思いな一面もある。現在は、本人はそう思っていないものの、SOS団の「準団員」的なポジションにいる。1年生時のクリスマス直前に光陽園学院1年の彼女ができたが、翌年のバレンタインデーの前に振られてしまう(第7巻『陰謀』より)。後にその「彼女」が周防九曜であったことが明らかになった。振られた理由は「(本来の標的であったキョンと)間違えたから」(第11巻『驚愕(後)』より)。
ハルヒとは、クラスが中学から高校2年までの5年間連続してなぜか一緒であり、中学時代にハルヒが行った奇行の数々を目の当たりにしている。そのため、ハルヒに興味を持ちつつあったキョンに対して「もし涼宮に気があるなら、やめとけ」と忠告している。また、普段の何気ない会話の中で、キョンに対しさりげなく問題解決のための重要な鍵となる発言をすることも度々あり、キョンに「機関」の一員ではないかと疑われたことがある。ただ、古泉はその質問に対し、曖昧な答えしか返していない。
国木田(くにきだ)
声 - 松元惠[1][2]
1年5組(第9巻『分裂』より2年5組)の男子生徒。下の名前は不明。身長166cm。中性的な顔つきであり、他の作品ではそれをネタにされる事もある[注釈 33]。キョンとは、中学からの友人。どこか飄々とした性格をしており、成績は優秀。佐々木曰く「国木田には相応の学校がある」とのことだったが、鶴屋さんに憧れて北高に入学したことが『驚愕』で明らかになった。谷口とともに、SOS団のイベントにたまに駆り出され、「準団員」的な扱いになっている。SOS団の活動に悪態をつきがちな谷口とは違い、割と協力的である。
阪中(さかなか)
声 - 相沢舞
1年5組(第9巻『分裂』より2年)の女子生徒。かなりの裕福な家庭に住む、おっとりとしたお嬢様。父は建築関連会社の社長で、兄は名門国立大学の医学部に通う大学生[17]。優しい心を持つ犬好き少女であり、「ルソー」という名前のウェストハイランドホワイトテリアを大切に飼っている。性格は謙虚で遠慮がちであり、キョンは彼女を「あまり話の得意なほうではないらしい」と評している。話し方も上品で、語尾に「のね」と付けることが多い。
第4巻『消失』にて名前のみ登場。その後、第8巻『憤慨』収載の「ワンダリング・シャドウ」で初登場。SOS団にある相談を持ちかける。その中でハルヒと携帯の番号を交換する間柄になる。
アニメ版の設定によると、フルネームは阪中佳実。クラスの女子では一番背が高い。コーラス部に所属している。『涼宮ハルヒの直列』にも苗字のみ登場している。
佐伯(さえき)
声 - 永田依子
1年5組の女子生徒。第4巻『消失』にて名前のみ登場。
アニメ版の設定によると、フルネームは佐伯瑞穂。阪中とは友達で、同じくコーラス部に所属している。
鈴木(すずき)
1年5組の女子生徒。第4巻『消失』にて名前のみ登場。
アニメ版の設定によると、フルネームは鈴木みはる。バレーボール部所属。入学当初の座席で、キョンの前の席だった。また、東中出身者の一人。
瀬能(せのう)
1年5組の女子生徒。第4巻『消失』にて名前のみ登場。
アニメ版の設定によると、フルネームは瀬能佳織。手芸部所属。
岡部先生(おかべせんせい)
声 - 柳沢栄治
1年5組(第9巻『分裂』より2年5組)の担任を務める若い体育教師の男性で、ハンドボール部顧問。下の名前は不明。キョンや谷口などの成績不振者に個人的に面談の場を設けるなど生徒のことは親身に考えており、キョンは比較的彼に好印象を抱いている[18]。出番は少なく、ハルヒからは「ハンドボールバカの岡部」と呼ばれている。
コンピュータ研究部部長(アニメ版ではコンピューター研究会部長)
声 - 小伏伸之[1][2]
2年生(第9巻『分裂』より3年)の男子生徒。本名不明。文芸部室の2つ隣[19]にある、コンピュータ研究部(コンピ研)の部長。
ハルヒに、みくるへのでっち上げセクハラ写真を撮られて部員ともども脅迫され、新機種のパソコンを強奪された。その後もハルヒにいいように扱われ続けている。
SOS団とのオンラインゲーム対戦に敗北したことをきっかけに、長門を天才的なプログラマーとして尊敬し、コンピ研に勧誘した。第9巻『分裂』では、彼女に文芸部と兼部して次期部長になってもらいたいと考えていることをキョンに漏らしている。
第3巻『退屈』収載の「ミステリックサイン」にて、情報生命体にとりつかれ、異次元空間に引き込まれた。その事件をSOS団に相談しに訪れた喜緑江美里の口から一度本名を発せられているが、原作では名前が書かれず、アニメでは発した瞬間に外の野良猫の描写が入り公開されていない。なお、SOS団のメンバーはその名前が部長の名前であることは誰も知らなかった。
キョンや古泉は彼の事を度々「部長氏」と呼んでいる。両親はホンジュラスにいるため、平凡な3階建てワンルームマンションの3階で一人暮らしをしている。第8巻『憤慨』収載の「編集長★一直線!」にてハルヒから原稿作成を依頼され、意外と乗り気で書き上げた様子が書かれている。
喜緑 江美里(きみどり えみり)
声 - 白鳥由里[1][2]
朝比奈さんの隣のクラスに属する2年生(第9巻『分裂』より3年)の女子生徒。生徒会役員で、執行部筆頭と書記を兼任している。SOS団に行方不明の彼氏の捜索を依頼した「悩み相談者第1号」でもある。外見はおとなしく清楚な感じで、物腰は常に柔らかく丁寧。
その正体は長門や朝倉と同じく、情報統合思念体に造られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースである。古泉は「一度暴走を起こした長門の監視役」ではないかと推測していた(長門暴走以前の役割については今のところ具体的な描写・説明はない)が、『驚愕』において、彼女が自律的な行動のため自ら能力を封印した長門から、その封印解除の権限および地球上で情報統合思念体を代表する役割を譲渡されたことが喜緑自身の口から明かされた。彼女がどこの派閥に属しているかは現時点では確認されていないが、「機関」の調査によると、少なくとも長門の派閥とは異なること、また朝倉のように攻撃的でもないことだけは分かっている[20]
第3巻『退屈』収載の「ミステリックサイン」で初登場(この時点ではヒューマノイド・インターフェースであるとは明かされておらず、生徒会役員にもなっていない)。第8巻『憤慨』収載の「編集長★一直線!」にて生徒会長とともに生徒会役員としてふたたび登場。このとき、彼女が情報統合思念体のヒューマノイド・インターフェースであることが古泉の台詞により示唆されている。第9巻『分裂』で再度、生徒会長とともに登場。また本書第2章のβ-4では、キョンが佐々木らとともに入った喫茶店でアルバイトのウェイトレスとしても登場している。『驚愕』において、周防九曜と復活した朝倉涼子との対決シーンで初めて明確に情報統合思念体のヒューマノイド・インターフェースとして登場した。
長門や朝倉と同様の能力を持つと思われ、朝倉が構築した情報制御空間にすんなり入ってくることができ、朝倉が超高速で投げたナイフに反応してその柄を掴み取ることもできる。また、朝倉の情報結合解除の権限を委託されている。行動に関して情報統合思念体から何らかの制限がかけられている模様だが、現時点では詳細は不明。
生徒会長
2年生(第9巻『分裂』より3年)の男子生徒。本名不明。冷徹・陰湿な生徒会長で、非公式団体であるSOS団を疎ましく思っている。しかしその実態は「機関」の外部協力者で、「ハルヒ的悪役」を演じている。その仮面の下はかなり含むところがあり、その裏側を隠しているいわゆる不良ではあるが、本来の性格はある意味で「非常に正直」でもあるらしい。未成年であるにも拘らず喫煙をしている。生徒会長になる気は全くなかったが、古泉が提示した「大学への進学を有利にさせる」などの条件に惹かれて引き受けた(古泉曰く、ルックスが一番当てはまっていたとのこと)。
生徒会長としての仕事に対して、最初のうちは「面倒だが交換条件のためだ」と割り切っていたが、徐々に仕事そのものや「別人格を演じる」ことに楽しみを見出すようになる。
第8巻『憤慨』収載の「編集長★一直線!」で初登場し、第9巻『分裂』にも喜緑さんと共に登場する。
T(てぃー)
『ザ・スニーカーLEGEND』及び第12巻『直観』収録「七不思議オーバータイム」から登場。本名「オッティーリエ・アドラステア・ホーエンシュタウフェン=バウムガルトナー」。英語の国より2年次の春からキョンやハルヒのクラスである2年5組に来た交換留学生であり、ミステリ研究部に所属。ハルヒをハル、キョンをキャムと呼ぶ金髪碧眼の女子生徒。堅苦しい日本語と英単語を織り交ぜた妙な話し方が特徴。
双子の兄の影響で読書(特に本格ミステリ)に精通しており、時折SOS団を訪れては、同じくミステリ好きの古泉や本の虫である長門とミステリ談義に花を咲かせている。(ただし本人曰く「あたしはジャパニーズ本格ミステリィに詳細ではないと承知していただければならない」らしい)。妙な話し方は、後述の鶴屋さんの影響。
ニックネームであるTの由来は、クラスの女子の中でいつの間にかティーと呼ぶことが定着する中、日直だった谷口が学級日誌の伝達項目に「留学生の呼び方がTと決まる」と記載した事から。本人はこのニックネームを、名付け親である谷口に握手を求めに行く程気に入っている様子。逆に本名については「古い悲劇に出てくる登場人物みたいなのが少しメランコリー」と語っている。その本名には正式には"フォン"の称号も付いているが、本人曰く「正式な名乗りでは使用するが、正直な感想を言うと、しばしば煩わしい場合が多く、そして、ただでさえ覚えていただきにくいファミリーネームのため、いつもは省略している」。
実は鶴屋さんとは旧知の仲であり、「鶴屋さんの挑戦」にてSOS団に出題されたエピソード1~2では、Tと鶴屋さんの幼き日の出会いや友情を深める様子が描かれている。実家は超が付くほどのお金持ちであり、父親に社交場でのお供としてとある国のホテルに連れてこられていた際、同じ境遇だった鶴屋さんと出会った。社交場に連れ出される際、Tにはボディガードの他、GPSトレーサーが身上のどこかに必ず取り付けられており、それを見つけ出して壊すことがTと鶴屋さんが毎回最初に行う共同作業であった。靴の内部に埋め込まれていた時は、二人が裸に靴だけの格好でウロウロしないと気付けなかったほど。GPSトレーサーは二人が逃走劇を繰り広げる度に小型化しており、エピソード2の逃走を感知したトレーサーは温泉で長湯をして身体をくまなく洗い流しても取れないもので、身体のどこに付いていたのか未だに解っていないという。また、超機密事項に該当するため詳しく書けないと鶴屋さんは語っており詳細は不明である。
エピソード3に登場するドクター氏はTの長兄、名刺ジョーク氏はその友人、ショウコさんはTと鶴屋さんの共通の知人であるが、事件を含めた話の骨格はミステリ研究部が創作したものである。ただしエピソード1はすべて事実、エピソード2も脚色はされているがほぼ事実であるらしい。
金髪碧眼留学生お嬢様(一番下の兄は自分と双子)、妙な話し方に加え実は鶴屋さんの幼馴染と、多くの属性を所持した生徒で、双子の兄がいると判明した際にはキョンに「いくらなんでも素材をぶち込みすぎだろう」と思わせた。
Tは鶴屋さんについて「日本語の師匠」と語っていることから、その独特な話し方は鶴屋さんの影響であると考えられるが、あのハルヒをして「いわゆる一つの萌え要素」「あなた(T)のその話し方のおかげで、あたしのクラスの連中は男女問わず、すぐさまあなたに好意とシンパシーを抱いた」と言わしめる程、その影響は良い方向に捉えられている。そしてキョンからは、鶴屋さんと出会った時のような、つまらなそうに座る彼女と打って変わって、常に誰かと楽しそうに話している現在のTは、日本語だけにとどまらず、その人格形成においても少なからず鶴屋さんの影響を受けていると考察されている。
SOS団が見事に正解を導き出し、エピソード1~2における「あたし」が鶴屋さんで「彼女」がTだったことや、出会いやその後の二人の関係性が確定されたが、それが本当に二人が経験した真実だったか、それとも問題を与えられたハルヒが無意識的に望んだ解答へと現実が改変され、あたかも最初から唯一の真相であったかのように書き換わった結果であるのかは、この世の誰にも確かめようがない、と古泉とキョンから示唆されている(ハルヒはエピソード1を読み終わった後、一人称である「あたし」は鶴屋さんではなく、実は「彼女」の方が鶴屋さんだったと直感で推理し、また「あたし」も「彼女」もどちらも鶴屋さんではないとも口走っている)。また、Tと鶴屋さんの逃走を防ぐために発信機を小さくする過程で発見された理論を基に、彼女らの家が関わっている開発計画の説明において名前が出た「DNAコンピュータ」に、頭の中に無形でコンピュータを存在させているという未来人一派のみくるが反応したが、禁則事項なのかキョンへは回答をはぐらかした。エピソード2におけるGPSトレーサーが未だにどこに付いていたか解らない点や、Tと鶴屋さんが部室を去る時に長門が二人を奇異に思えるほど凝視していた点から、実は身体の中に発信機が埋め込まれていたのでは、とキョンは推理するも、真実は明らかになっていない。

その他編集

キョンの関係者編集

キョンの妹(キョンのいもうと)
声 - あおきさやか[1][2]
キョンの妹で小学5年生(第9巻『分裂』より6年生)。本名不明。小学5年生にしては幼い容姿をしており、キョン曰く「今でも小学校低学年にしか見えない」とのこと。第6巻『動揺』収載「朝比奈ミクルの冒険Episode00」77頁によれば10月生まれ[注釈 34]
耳に届いた愛称をすぐさま採用してしまうため、兄のことを「キョンくん」と呼び(キョン自身は妹からそう呼ばれるのを嫌がっている)、そのあだ名を定着させる一因となった。また「キョン」というあだ名が定着するまえは普通に「お兄ちゃん」と呼んでいた。その他にも、ハルヒのことは鶴屋さんの影響か「ハルにゃん」、飼い猫のシャミセンは「シャミ」と呼び、お気に入りの様子。「シャミの歌」という一瞬で思いついたでたらめな歌を、いつも歌っている。みくるによく懐いている。アニメではピーマンが嫌い。現在もまだサンタクロースの存在を信じているらしい(『消失』より)。
学力面においてはキョン同様あまり芳しくはないようで、簡単な四則計算はできるもののちょっと問題をひねられると手も足も出ず、宿題はいつもキョンに協力してもらっている。
なお、アニメでは原作とは異なり孤島での合宿に強引に参加。コミックス版では合宿には参加していないが、代わりに北高祭に乱入。更にオリジナルエピソードの主役まで務めている。
シャミセン
声 - 緒方賢一[1][2]
キョンの家の飼い猫で、珍しいオスの三毛猫。元々は文化祭の映画制作中に、長門演じる「悪い魔法使い」の使い魔としてハルヒが適当に選んだノラ猫であり、名前もその時に付けられた(猫の皮は楽器の三味線の材料として用いられることから)。その後、キョンの家で飼い猫として暮らすようになる。
キョンの部屋を寝床にしており、やたらとかまってくる妹よりキョンに懐いている。
撮影の期間中は人語を話したり、その後も凍結された情報生命体を長門の手によって体内に宿すことになるなど、様々な事件に巻き込まれる。人語を話したときの声は、キョン曰く「朗々たるバリトン」だった。
中河(なかがわ)
第6巻『動揺』収載の「ヒトメボレLOVER」に登場。私立男子高1年でアメフト部所属。長身で体格のいい体育会系の男で、中学3年生の時にはキョンとクラスメイトだった。SOS団第1回不思議探検ツアーの日、キョンと2人で歩いていた長門を偶然見かけて衝撃を受け、それを一目惚れと認識した。半年以上も一人思い悩んだ挙句、突然キョンに電話でそのことを打ち明け、キョンを困惑させた。
実は、半端ながらも情報統合思念体に接続できる能力の持ち主だった。長門を見た時に感じた衝撃は、彼女を通じて情報統合思念体の持つ膨大な情報を垣間見たため。情報統合思念体と接続するには人間の脳では容量が足りず、いずれ弊害が起こると判断した長門によってその能力は消去された。そのため、彼が長門への「一目惚れ」と認識していた感覚も消滅した。長門はキョンに「告白が間違いだと分かって、残念だと思わなかったか?」と問われ、「少しだけ」と答えた。
長門の推測によれば、彼がその能力を得たのは3年前。キョンは、中河も古泉たちと同じ超能力者候補だったのではないかと推察している(長門もその可能性を否定していない。なお、古泉は中河の持つ半端な能力に気付いていた模様)。
原作ではイラストによる描写はないが、ツガノガクの漫画で登場している。
吉村 美代子(よしむら みよこ)
キョンの妹の親友で、通称「ミヨキチ」。第8巻『憤慨』収載の「編集長★一直線!」において文芸部の会誌を作る際、キョンが執筆した恋愛小説の登場人物として登場(ただ、彼女の名前および実年齢は小説に明記されておらず、ある種の叙述トリックになっている)。キョンの家によく遊びに来ており、以前から顔見知りだった。とても小学生には見えないほど大人びた、線の細いすらっとした体型の美人で、キョン曰く「ややもすれば朝比奈さんより大人に見える」「あと5年も待てば、朝比奈さんの対抗馬になっているかもしれない」人物。
原作ではイラストによる描写はないが、ツガノガクの漫画には登場している。なお、漫画版には彼女がキーパーソンとなるオリジナルエピソードがある。
佐々木(ささき)
第9巻『分裂』から登場。ただし、第1巻『憂鬱』の時点で既に、名前など具体的な情報はないものの、同じ中学出身の国木田の台詞でその存在が示唆されていた[注釈 35]。キョンが中学3年生の時のクラスメートであり、同時期にキョンと同じ塾にも通っていた。古泉曰く「十人中八人が一見して目を惹かれる」容姿の持ち主。話し相手が男友達のときは男言葉となり、女友達だと女言葉になる。一人称は「ボク」であるため、作中では古泉の前述のセリフまで女性だとは明かされず、これもある種の叙述トリックとなっている。小難しい喋り方のため、古泉と話が合いそうだとキョンに言われている。自らを「直感と解析力には優れていない」「判例や経験則を重んじる」タイプと評しており、また、「自己顕示欲の高い人間とそれを嫌う自分の心が嫌い」とも話している。性格的には控えめで「神輿では担がれるより担ぐ方がいい」と発言している。頭脳明晰、才色兼備でありながらも「自分は平均以下の凡人」と自己分析している。
キョンとクラスメート時代によく行動を共にしており、キョンが「変な女が好き」と言われるようになる原因となった。高校入学後、ハルヒと対面したときには、キョンのことを自分の「親友」だと発言している(『分裂』より)。またハルヒと同じく「恋愛感情は病気の一種」という持論を持つ。しかしその一方で、実はキョンに異性として好意を寄せていたらしい事を『驚愕』やその初回限定版付属小冊子収載の書き下ろし作品「Rainy Day」におけるキョンとの会話の端々に匂わせている。学力面においては非常に優秀で、全国模試では国木田の総合得点をはるかに上回る成績を収めており、国木田からは仮想ライバルに見据えられている。現在は男子生徒の多い市外の有名私立進学校に通っている。
実は、現在ハルヒが持っている世界を変える能力を持つことになっていた可能性のある人物。そのため、「機関」でも以前よりその存在を把握していた。キョン曰く「ハルヒに対応する存在」で、ハルヒとは性格こそ正反対だが、恋愛に対する持論や才色兼備であることなど少なからずハルヒと共通点がある。橘京子の主張によれば、ハルヒが持つ能力は本来なら佐々木に宿る筈であったという。つまり現在の佐々木には世界を変える能力はない。だが、ハルヒ同様に閉鎖空間を発生させており、その中には3年前に佐々木から力を与えられたという橘一派の超能力者でないと入ることはできない。佐々木の閉鎖空間はハルヒのものとは異なり、ランダムではなく常に発生しており、且つその中に神人は存在しない。またハルヒの閉鎖空間が灰色で太陽の光すらない不安定な空間であるのに対し、佐々木の閉鎖空間はクリーム色をとことん希釈したような光に満ちた空間であり、非常に穏やかで安定している。加えて、佐々木自身は自分の作った閉鎖空間に入ることができない(ハルヒは無意識のうちに自分の作った閉鎖空間に入ったことがある)。ちなみに、佐々木の閉鎖空間内の建物には常に電気が通っている(ハルヒの閉鎖空間では、電気が通っていないわけではないが、電気製品は基本的にOFFの状態になっており常に薄暗い状態である。ただし電話やラジオなどの通信機器を除き、スイッチを入れれば動作する)。
橘京子によれば、佐々木とキョンの同意さえあればハルヒの能力を佐々木に移植することが可能であるらしい。藤原は佐々木を指して「器」と表現している。なお、佐々木本人はハルヒのような能力を持つことに乗り気ではなかった。
実はハルヒと同じ小学校に通っていたことを『驚愕』において明かした。しかしクラスが同じになったことはなく、遠くから憧れの目で見ていたという主旨の発言をしている。小学校卒業後に家庭の事情で苗字が変わり、現在の佐々木姓になった。旧姓は現時点では不明。苗字や外見が小学時代から変わっていることもあり、ハルヒは佐々木が同じ小学校にいたことに気づいていない模様。
キョンの口癖である「やれやれ」は、もともとは佐々木の口癖であったことが「Rainy Day」で明かされた。
岡本(おかもと)
『驚愕』初回限定版付属小冊子収載の「Rainy Day」に登場。原作本編中では名前のみ登場している。
キョンが中学3年生の時のクラスメート。9月上旬時点でのキョンと佐々木の班の班長で、新体操部に所属していた癖毛の女子生徒。現在は女子高に通っている。
近眼だが眼鏡を使用せず、そのため他者と話をする際には相手の鼻先にまで自分の顔を近づける癖がある。さらに美人である上に中学生離れしたスタイルの持ち主であったため、多くの男子生徒を自覚なしに魅了してしまっており、また何故か女子受けもいい。同じクラスの須藤(すどう)が恋心を抱いている相手である、と佐々木から推測されている。
須藤(すどう)
『分裂』に名前のみ登場。キョンの中学時代の同級生。

「機関」関係者編集

多丸 圭一(たまる けいいち)
声 - 井上和彦[1][2]
古泉の親戚(古泉曰く母親の従兄弟筋)で、ベンチャー企業を経営する大富豪と称する中年男性。その正体は「機関」の組織員の一人で、実際は古泉の親戚ではない。第7巻『陰謀』では警官として再登場し、パトカーを運転して新川さんが運転するタクシーとの連携で、誘拐犯の車を挟み撃ちにした。
多丸 裕(たまる ゆたか)
声 - 森川智之[1][2]
古泉の親戚で、多丸圭一の弟を名乗る二十歳過ぎの男。ハルヒたちには兄の会社で働いていると話している。その正体は「機関」の組織員の一人で、実際に圭一の弟なのかどうかは明らかではない。第7巻『陰謀』では、圭一とともに警官として再登場。
森 園生(もり そのう)
声 - 大前茜[1][2]
多丸圭一のメイドとして初登場した若い女性。その正体は「機関」の組織員の一人。本人曰く、メイド姿はハルヒたちと過ごす時の仮の姿らしく、第7巻『陰謀』で「機関」の一員としてキョンの前に現れた時にはOLのようなスーツ姿であった。古泉を呼び捨てにしていることから、キョンは古泉の上司ではないかと疑っていたが真相は不明[注釈 36]。ちなみに『驚愕』において実際は立場が逆であるという可能性が浮上した際、古泉はキョンに「だれも偉いわけでもなく、まったくの同列」だと語り、互いに呼びたいように呼んでいるとはぐらかしている。
正確な年齢は不詳。外見上はキョンたちと同年代に見えるが(第3巻『退屈』収載の「孤島症候群」より)、車を運転していたことから(『暴走』収載の「雪山症候群」より)少なくとも普通自動車の免許が取れる年齢にはなっていることがわかる[注釈 37]。キョンが卒倒しそうなほどの凄惨な笑みを浮かべることができる(第7巻『陰謀』より)。
新川(あらかわ)
声 - 大塚明夫[1][2]
多丸圭一の執事[注釈 38]兼料理長として初登場した白髪白眉白髭の男性。第7巻『陰謀』ではタクシー・ドライバーの姿で登場している。正体は「機関」の組織員の一人。卓越した料理の腕前とドライビングテクニックを持ち、『陰謀』ではWRCドライバー並みの運転で誘拐犯を追い詰めた。船舶免許も所持している。
正式な初登場は第3巻『退屈』収載の「孤島症候群」だが、第1巻『憂鬱』でキョンが古泉に閉鎖空間へ連れて行かれた際にすでにキョンと出会っていた可能性がある[21]

未来人関連編集

ハカセくん
ハルヒの家の近所に住んでいる礼儀正しい少年。本名不明。時折、ハルヒが臨時の家庭教師となって彼の家で勉強をみている。
「ハカセくん」とは、キョンが命名したあだ名。朝比奈さん曰く、未来では歴史に名を残す偉業を行った人物であるとのこと。『驚愕』で会話中に登場したタクシードライバーの息子と共通点が多いが、同一人物かどうかは不明。
原作ではイラストによる描写はないが、ツガノガクの漫画で登場している。

敵対勢力編集

藤原(ふじわら)
初登場は第7巻『陰謀』。その後、第9巻『分裂』で再登場したときに初めて名前が判明した。ただしこれが本名かどうかは定かではない(少なくともキョンは明らかな偽名だと推察している)。陰湿な性格で、薄汚い手を平気で使う卑劣な男。
その正体は朝比奈みくるとは別の組織に所属する未来人らしいが、詳細は不明。現在とは地続きだがみくるとは別の未来からやって来ており、みくるたちの組織とは敵対している模様。彼にとっての過去の世界、すなわち現在を「未来に翻弄されている」として見下しており、キョン達に侮蔑的な発言を浴びせた。
現代に時間遡行してきている目的は長いこと不明だったが、実は「姉」を失った自分の属する時間を過去から改変し、姉を失わずにすむようにすることらしい事が『驚愕』で明らかになった。九曜と手を組んで佐々木と橘を利用し[注釈 39]、長門とハルヒを人質にとる卑劣な手段でハルヒの能力を佐々木に移植させ、それを使って歴史を無理矢理改変しようとした。だが、その目的は他ならぬハルヒ自身によって阻止され、ハルヒが新たに作り出した時間断層によって、彼の時代と現代との間の時間の繋がりは切断された。その渦中で藤原がどうなったのかは不明だが、少なくとも、彼がふたたび現代に時間遡行してくることは不可能となった。
本人曰く、姉とは朝比奈さん(大)のことであり、実際に彼女のことを「姉さん」と呼んでいる。しかし朝比奈さん(大)自身は自分には弟はいないと話し、「あなたの時間線上にいたその人はわたしと違う」と語っている。
橘 京子(たちばな きょうこ)
初登場は第7巻『陰謀』。その後、第9巻『分裂』で再登場したときに初めて名前が判明した。髪型はツインテール。朝比奈さん(みちる)を誘拐した犯人[注釈 40]のうちの一人で、「機関」の敵対組織の幹部。可憐な容姿で、キョン曰く「笑顔には可愛げの成分がタップリ振りかけられている」。学校名や学年は不明だが、高校に在学中である(『分裂』でキョンと電話で話す佐々木の台詞に、橘の高校の話を聞いたというくだりがある)。
その正体は、佐々木の閉鎖空間に入れる超能力者。自身の能力は『憂鬱』の時点から3年前に佐々木によって授けられたものであると認識しており、同様の能力者たちと共に「機関」の敵対組織を作り上げた。古泉とも以前から面識がある。キョンに近づく為に北高に転入するという計画もあったようだが、北高は古泉をはじめとする「機関」が目を光らせているという理由で中止になった模様。
古泉一樹・長門有希・朝比奈みくるのように、自分(橘)、九曜、藤原という超能力者、宇宙人、未来人のメンバーを集めた。佐々木こそがハルヒの持っている力を本来持つべき者であったと主張し、佐々木に力を戻そうと試みたが、佐々木本人をはじめとしてメンバーからの協力はほとんどなく、空回り気味だった。『驚愕』において、結局は九曜や藤原の計画に利用されただけだったらしいことが判明。何も知らされていないため、いずれの話にも全くついていけず、役割を果たす事ができなかった。『驚愕』の一件が一応の解決を見た後、佐々木とハルヒをめぐる状況からは手を引くことにしたようだが、古泉と携帯番号を交換しており、繋がりは残っている模様。また佐々木も、普通の友人としての付き合いは続けたいという主旨の発言をしている。
周防 九曜(すおう くよう)
第9巻『分裂』で登場。腰よりも長く広がる黒髪が特徴。瞳の色は黒。見た目は光陽園学院に通う女生徒だが、実体は天蓋領域が遣わしたヒューマノイド・インターフェース(佐々木に対しては「地球外知性の人型イントルーダー」と名乗った模様)であり、SOS団での長門に相当する。ただし、対人類専用ではなく、むしろ情報統合思念体のインターフェースとコミュニケートするために作られた可能性がある。(『驚愕』での喜緑の発言より)。長門同様無口だが、沈黙を表す文が長門が「……」(三点リーダ)で表されるのに対し九曜は「――」(ダッシュ)で表される。
長門を始めとする情報統合思念体のインターフェースたちと比べて著しく人間味に乏しく、容貌、言動とも明らかに通常の人間とは異質である。気配・存在感がほとんどなく、目の前に立っていてもなかなか存在を認識できないほどであるが、キョンによると認識した途端に異様な存在感を与えるという。情報統合思念体にもまだ九曜(およびその背後の天蓋領域)の思考プロセスが解析できておらず、『分裂』において初登場したときは、キョンだけでなく長門とも意思の疎通を行うことができなかった。しかし、どうやらキョンに接触しようとしていたようで、キョンと出会う前に間違えて北高の別の男子生徒と接触し、しばらく付き合っていた[注釈 41](『驚愕』において、その男子生徒が谷口であったことが明らかになった)。なお、状況によってはまともな意味の通った発言をすることもあり、感情のようなものも持っているらしい。『驚愕』で復活した朝倉涼子と対峙する場面ではそれが垣間見える描写がある。
持っている能力についてはまだ不明な部分が多いが、『驚愕』における朝倉涼子との戦闘では本体である天蓋領域への許可申請をすることなく独自に能力を行使し、情報統合思念体のインターフェースたちに引けを取らない力を見せた。また『消失』で長門によって世界が改変された際にはすでに地球に来ていたが[注釈 42]、それにもかかわらず改変の影響を受けなかったと発言している。
ちなみに長門周防山口県の地名である。

サブキャラクター編集

管理人
声 - 青野武
登場は第1巻『憂鬱』のみ(第4巻『消失』にて名前のみ出る)。長門や朝倉が住むマンションの管理人。名古屋弁を話す。ふさふさした白髪の老人で耳が遠い。キョンに「こんなかわいい娘(ハルヒ)はなかなかいない、逃がさんようにしい」と言ったこともあった。
大森 栄二郎(おおもり えいじろう)
声 - 平松広和
第2巻『溜息』に登場。大森電器店店長。店の売り上げはあまり芳しくない様子。SOS団の自主制作映画のスポンサーの一人であり、撮影用のデジタルビデオカメラをスポンサー料として提供した。
アニメオリジナルエピソード『サムデイ イン ザ レイン』にも登場し、次回作のスポンサー料として、SOS団にストーブを提供する。
山土 啓治(やまつち けいじ)
ヤマツチモデルショップ店長。SOS団の自主制作映画のスポンサーの一人で、モデルガン[注釈 43]を提供。こちらも、経営状況は芳しくない様子。
森村 清純(もりむら きよすみ)
声 - 柳沢栄治
森村青果店店長。46歳。SOS団の映画に出演しており、劇中の設定ではみくる扮する朝比奈ミクルを雇っている。
鈴木 雄輔(すずき ゆうすけ)
声 - 望月健一
鈴木文具店店長。65歳。SOS団の映画に出演しており、また店舗を撮影場所に提供している。

アニメオリジナルキャラクター編集

ENOZ(エノッズ)[注釈 44]
「ライブアライブ」に登場するガールズバンド。原作第6巻『動揺』では3人組(ボーカルとギターを同じ人物が担当)であったが、アニメでは4人となった。なお「ENOZ」の名称があるのはアニメ版のみで、原作においては名称は設定されておらず、登場人物の名前も明かされていない。
「ライブアライブ」での文化祭当日はメンバーの体調不良のため、急遽代役としてボーカル&ギターに涼宮ハルヒ、ギターに長門有希を起用する。(アニメでは「God Knows」を演奏する)その後日談にあたるドラマCD「サウンドアラウンド」では本来のメンバーが復帰し、ライブハウスで合同ライブを行った。
好評であったため、代役ボーカルである涼宮ハルヒ役の「平野綾」名義で「CD」が出されている。後にENOZのアルバム『Imaginary ENOZ featuring HARUHI』も発売された。
榎本 美夕紀(えのもと みゆき ) 
声 - 門脇舞
ボーカルとギターを担当。
中西 貴子(なかにし たかこ )
声 - 永田亮子
ギターを担当。
岡島 瑞樹(おかじま みずき)
声 - 広江美奈
ドラムを担当。
財前 舞(ざいぜん まい)
声 - 中山さら
ベースを担当。ベースはLAKE LAND44-64 Standard(Teal Green Metallic)。

ゲームオリジナルキャラクター編集

三栖丸 ミコト(みすまる ミコト)
声 - 小清水亜美
涼宮ハルヒの並列』で登場。ハルヒたちが出会ったツインテールの少女。元は資産家の令嬢だったが、現在は没落してしまっている様子。元婚約者であった伊集院への想いを割り切れずにおり、ハルヒたちSOS団は彼女を伊集院に近づけさせるために、花嫁コンテストに参加しようと奮闘するようになった。シナリオによってはSOS団の一員にならなかったり、体の弱い設定がなくなっていたりする。
その正体は、遥か昔に情報統合思念体から分立した情報思念体の端末(インターフェイズ)アナザーツー。長門と違い創造主である情報思念体とのリンクは既に途絶えており、アナザーワンと二人掛かりでも長門には敵わない。ハルヒを観察する実験を行うために、ハルヒの本当の心残りを隠し、ループ現象を長引かせていた張本人である。伊集院(アナザーワン)の正体がキョンたちに露見したために正体を現し、ハルヒに大きな影響を与えているキョンを殺そうとしたが、キョンの屁理屈による咄嗟の機転に言いくるめられ、実験を保留し去って行った。
『並列』の前の物語を描いた『涼宮ハルヒの直列』で現れた、長い髪の幽霊の正体でもあり、『並列』のエンディング後、部室に現れ、その時被っていた帽子を取りに現れる。
伊集院 泰一郎(いじゅういん たいいちろう)
声 - 小清水亜美
『涼宮ハルヒの並列』で登場。伊集院財閥の御曹司で、物語の舞台となる豪華客船「オーベロン号」のオーナーの青年。セレブらしく傲慢な性格で、かつての婚約者であった三栖丸にも落ちぶれたという理由で冷たく接しているが何度も続くループとキョン達の活躍により和解する。シナリオによっては善良な人物に設定変更され、ハルヒの依頼でミコトが探すメル友になって欲しいと頼まれる。(その後、本当のメル友が谷口であることが判明するが二人の様子を見た彼は自ら身を引いた)
しかし、その正体は、情報思念体の端末(インターフェイズ)アナザーワン。アナザーツー(三栖丸)の実験のサポート役であり、本来ならごく普通の豪華客船のディナークルーズに過ぎなかった「オーベロン号」の情報を操作し、オーナーとして潜入していた。ループ現象の解決策を模索するキョンたちにさまざまな妨害を行い、長門に感知されないようアナザーツーとの多重の情報操作で正体を隠蔽していたが、キョンたちの推測と奮闘により正体が露見。キョンだけを異空間に閉じ込め殺そうとしたが、長門に阻止された。
リボンちゃん
声 - 平野綾
涼宮ハルヒの約束』で登場。ハルヒの力によって通常の時空間から切り離された「閉鎖的閉鎖空間」に閉じ込められ、学園祭前日をループしている北高で目撃されている謎の少女。小学生時代のハルヒに瓜二つの容姿を持つが、ハルヒ本人はそのことに全く気付いておらず、自分と同じリボンのカチューシャを身につけていることから「リボンちゃん」と呼び、可愛がっている。
その正体は「閉鎖的閉鎖空間」を発生させている神人で、ハルヒの深層意識が具現化した存在。「深層意識のハルヒ」は長門・みくる・古泉がそれぞれ宇宙人、未来人、超能力者であると気付いており、そのことに気付いていない「表層意識のハルヒ」に三人の正体を見せるために、北高を通常の時空間から切り離し「閉鎖的閉鎖空間」に閉じ込めた。その理由は、ハルヒ自身が普通の人間に興味はないと言っておきながら、「表層意識のハルヒ」が(普通の人間だとハルヒが思っている)長門たちやキョンとSOS団として過ごし、学園祭で映画を公開するのを楽しみにしていることに対して、「深層意識のハルヒ」が自分自身に矛盾を感じていたことに起因している。
「閉鎖的閉鎖空間」では、古泉は通常の閉鎖空間と同じように力を全開で発揮することができ、更にハルヒの居場所を正確に感知するという能力を得ている。一方でキョン、長門、みくる、古泉は学校から出られなくなり、事態に気付いた他の超能力者の力をもってしても空間に侵入することは不可能であった。ループ内にいた一般人は傍目から見れば普通に出入りをしているが、彼女を目撃していくと「閉鎖的閉鎖空間」から消えてしまう(長門曰く本来の時空間に戻る)ため、学校で学園祭の準備をしていた生徒や教職員たちはループを繰り返していくうちに少しずつ減っていき、最終的には全員消えてしまった。普段は小さい頃のハルヒに似た姿をしているが、通常の神人の姿や現在のハルヒと同じ姿に変身することも可能。その後、偽者であることに気づいたキョンに説得され、最後に憎まれ口を言いながらも感謝をし消滅した。

脚注編集

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脚注編集

  1. ^ ゲーム『約束』でのコンピュータ研究部部長のセリフや、ライブイベント『激奏』(DVD)での紹介テロップでは「その2」とされている。『消失』では「団員その1」と言っている。
  2. ^ 基本的にはほとんどがキョンの目線で物語が描かれているが、谷川流本人が脚本を担当したアニメオリジナルストーリーの「サムデイ イン ザ レイン」では例外として、キョンが出かけている間、ハルヒや他の団員たちがどんな風に過ごしているかという、キョンの視点では見られない物語が描かれている。
  3. ^ 佐々木(後述)は彼の本名を「どことなく高貴で、壮大なイメージを思わせる」と評している。
  4. ^ 作者によれば、「まともな名前をつけてもよかったが、最初から最後までけったいなニックネームで呼ばれ続けるというのもマヌケでいいのではないか」とのこと。また特徴に関しては、「当初の予定では超能力者の一人にしようかと考えていたが、プロローグを書いている途中でなぜか一般人になってしまった」とのこと[3]
  5. ^ ハルヒや朝比奈など、大概はキョンの事を「キョン」や「キョン君」とあだ名で呼んでいるが、長門と古泉はあだ名ではなく「あなた」など二人称で呼んでいる。ただし、長門は第5巻『暴走』の「雪山症候群」で、直接ではないが「キョン」と呼んでいた(ただ、熱で倒れており、「キョン」ではなく「ジョン」とか「ヨン(4)」に聞こえた可能性がある。これが後に謎の館から脱出するための鍵となった)。古泉については、ゲーム『約束』において、キョンのことを本名で呼んでいると思わせる場面が幾度か登場する。また、第11巻『驚愕(後)』では鶴屋さんから「キョロスケくん」と呼ばれたこともあった。第12巻『直観』ではオッティーリエから「キャム」、「キャミィ」などとも呼ばれている。
  6. ^ ツガノガクのコミック版では、祖父と祖母も登場している。
  7. ^ ただし中学3年のとき、クラスメートとなった佐々木とよく行動を共にしていたためか「キョンは変な女が好き」という風説が同級生の間に広まっていた。
  8. ^ ただし第4巻『消失』において、キョンは短期間ではあるが長門によって改変された「異世界」の住人となっているため、ハルヒの望んだ「異世界人」に相当する可能性がある。
  9. ^ 長門は、世界を元に戻すために改変世界へ時間遡行した際の記憶のみ持っている(改変された長門は完全に作りかえられた存在だったため、その記憶は通常の長門には引き継がれていない模様)。朝比奈(小)も長門と同行していたが、朝比奈(大)によって記憶を消されてしまっている。朝比奈(大)は3年前から時間跳躍し、時空改変時および世界を戻した際の出来事に限り一部始終を目撃し記憶している。
  10. ^ 第10巻『驚愕(前)』241頁で、漢字では「春日」と書くことが明かされている。
  11. ^ しかし、物語はキョンを中心として動いている上、ハルヒは自身の力を自覚していないため、第4巻『消失』、第7巻『陰謀』のように長門や朝比奈さんが事実上のヒロインになり、ハルヒが脇役に回ることもある。
  12. ^ アニメではやや茶色がかっており、原作イラストでも巻が進むごとにそうなりつつある。
  13. ^ ライブイベント『激奏』(DVD)での紹介テロップでは「その1」とされている。
  14. ^ 当初は『ハイペリオン』シリーズなどのハードSFが主だったが、次第に海外ミステリ、さらにそれらの原書まで読み始める。後には対象は文学に限らなくなり、第9巻『分裂』では数学者の伝記や『ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環』らしき書籍など、さまざまな分野の専門書まで読んでいる。なお、それらの作品は谷川流が選んでいる[11]
  15. ^ ただし例外もあり、第3巻『退屈』収載の「孤島症候群」や、第6巻『動揺』収載の「猫はどこに行った?」では私服を着ている。また第5巻『暴走』収載の「エンドレスエイト」では、ハルヒの選んだ水着や浴衣を着せられている。
  16. ^ 原作や漫画以外でのメディアでは胸が強調されている描写があり、特にバニーガールを着た際は、胸に大きな谷間が描かれていた。これはスピンオフ系の漫画でネタにされている。
  17. ^ 第5巻『暴走』収載の「エンドレスエイト」では、キョンが自転車の後ろに彼女を乗せて走った際、「重力をコントロールしているのでは?」と思ったほど、体重を感じさせなかった。
  18. ^ 前者は改変後の長門、後者は改変前の長門であり、両者とも眼鏡をかけてはいるが性格や表情には大きな違いがある。
  19. ^ 『憂鬱』でキョンに自身の正体を明かした際「生み出されてから3年間」と語っており、また長門と対決した際の朝倉の台詞にも「あなた(長門)の3年余りの人生」というくだりがあるため、長門が生み出されて地球に来たのは校庭メッセージ事件と同じ年のことだと思われる。
  20. ^ ただし、自分自身の肉体的な時間移動は自力では不可能。自身の異時間同位体と「同期」し、記憶を共有することによって、異なる時間の情報を得ることはできる(ただし『消失』後はその能力を封印している)。
  21. ^ 料理に関してもハルヒのお墨付きを得るほどの腕前らしい(第8巻『憤慨』収載「ワンダリング・シャドウ」280頁)が、自宅での食事となるとコンビニの缶詰・惣菜(第1巻『憂鬱』223頁)や缶入りレトルトカレー(第7巻『陰謀』107頁)など、あまり凝っていない様子。また、第6巻『動揺』収載の「ライブアライブ」ではギターを担当し、譜面を一度見ただけで超絶技巧で弾きこなしている。
  22. ^ ハルヒは長門が書いた小説について、彼女の内面が反映されていると思っている。
  23. ^ 長門が世界を改変した理由についてキョンは、色々な疲労が溜まっていたのに、感情を押し殺していたからだと推測しており、長門に頼ってばかりいたことに責任を感じた。
  24. ^ 第9巻『分裂』では、全てのアプリケーションに対応した自作OSを載せた自作パソコンを置いており、コンピ研部長曰く「世界最強にコンピュータと相性のいい逸材」。
  25. ^ このことについて、古泉は「未来の情報を現代人に悟られないようにするため、彼女には意図的に何も知らされていない」と推測している(第7巻『陰謀』156頁)。また長門は、彼女は未来を固定するための調整役を担わされていると分析している(第2巻『溜息』)。
  26. ^ 船を見たときに浮力の存在に思い至らず「どうやって浮いてるんですか?」などと質問している。
  27. ^ ゲーム「涼宮ハルヒの約束」では着ぐるみ姿で遭遇し、ハルヒに着ぐるみの無断借用を問い詰められていたところを救われている。
  28. ^ 本人曰く、同級生に敬語を使うような人間ではないらしい。
  29. ^ 第4巻『消失』では、改変された世界の古泉は、はっきりと彼女に好意を抱いている旨の発言をしている。
  30. ^ しかし、原作、アニメともに胸が強調している描写があるため、少なくとも貧乳ではない。
  31. ^ 例として、第7巻『動揺』収載の「ライブアライブ」内の「メニューは焼きそばと水だけだからねっ」が挙がる。
  32. ^ 第8巻『憤慨』収載の「編集長★一直線!」では、自作のスラップスティック小説で読者を抱腹絶倒させたほか、第9巻『分裂』では、和歌について校内百人一首大会第2位のハルヒをしのぐ幅広い知識を披露している。
  33. ^ 『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』第5巻「そういえば」において、長門からセーラー服のコスプレキャラに指名された。
  34. ^ 登場人物の中でキョンの妹のみ、誕生月が分かる記述がある。他は第3巻『退屈』収載「笹の葉ラプソディ」冒頭でハルヒ、朝比奈さん、キョンの誕生日は7月7日ではないことや、第4巻『消失』182頁で3年前の7月7日のハルヒが中学1年生で12歳であるため、誕生日が7月8日以降、4月1日以前であると分かることや、第1巻『憂鬱』203頁の「まったく、人生の転機が訪れるには、十五年と数ヶ月は少々早すぎの気がしやしないか?」によりキョンの誕生月は5月に朝倉涼子に襲われた時点の数ヶ月前と分かる程度
  35. ^ また、劇場版の『消失』において、キョンの携帯電話のアドレス帳に「佐々木」という苗字があるのが確認できる
  36. ^ 古泉に対する呼び捨ては、古泉のいないところでキョンとの会話の中で現れた。彼女は、これは一種の謙譲語であると言ってキョンを煙に巻いているが、新川に対しては直接本人に向かって呼び捨てで命令を下していた(第7巻『陰謀』より)。
  37. ^ 「機関」の一員であることを考慮すれば、免許を非合法な手段で取得した、あるいは無免許運転をしていた可能性も否定できない
  38. ^ 本来、執事とは主人に代わって大勢の使用人を束ねる立場だが、彼と森園生以外の使用人は登場しない。
  39. ^ また本人曰く「過去人と共闘する程、落ちぶれていない」らしいが、作中においては自分一人では何も出来ない癖に、周囲に傲慢な態度を取っており、むしろ他力本願であった。
  40. ^ 作中では追及されていないが、この件に使用された車は、第6巻『動揺』収録の「朝比奈みくるの憂鬱』で、ハカセくんを轢殺しようとした車と同じである(同一犯であるかは不明)。
  41. ^ キョンとの初対面の時に「――今度は…………間違えない」と発言している。
  42. ^ 『消失』において、谷口が彼女ができたと語っていたのは世界改変よりも前のことであり、九曜の発言を裏付けている。
  43. ^ 『涼宮ハルヒの溜息(P.74)』に、モデルガンからBB弾が出るように説明書を読みながら奮闘したと記載があり、実際に神社の神主にBB弾を発砲する描写(アニメ版・映画制作シーン)があるので、ガス式のエアガンに改造している可能性がある。
  44. ^ 逆から読むと実在したバンドのZONEと同じ名前になり、ZONEをもじったバンド名となっている。メンバーの名前もZONEのメンバーの名前を意識したものになっており、担当パートも類似している(『涼宮ハルヒの公式』72頁及び114、115頁)。

出典編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q オトナアニメVol.1 (2006), p. 32.
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q メガミマガジン2009/12 (2009), p. 95.
  3. ^ インタビュー - 谷川流”. Yahoo!ブックス. Yahoo! (2006年8月16日). 2013年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月13日閲覧。
  4. ^ a b Inc, VOYAGE MARKETING. “涼宮ハルヒの憂鬱(漫画)” (日本語). マンガペディア. 2021年10月5日閲覧。
  5. ^ 第1巻『憂鬱』88頁より。
  6. ^ 第5巻『暴走』収載の「雪山症候群」や『驚愕』などより。ただし学校に弁当を持ってくることはほとんどなく、昼食は学食で食べている。たまにキョンの弁当を勝手に食べることもある。
  7. ^ a b 第6巻『動揺』収載の「ライブアライブ」より。なお、原作の「ライブアライブ」では楽器演奏をしていない(ボーカルのみ)など、アニメと原作とでは多少設定が異なる(ただし、原作においてもギターは弾けることが本人の口から語られている)。「ENOZ」の項目も参照。
  8. ^ Yahoo!ブックス - インタビュー - 谷川流”. archive.is (2007年3月9日). 2021年10月5日閲覧。
  9. ^ 涼宮ハルヒの憂鬱 : 角川映画”. www.kadokawa-pictures.jp. 2021年10月5日閲覧。
  10. ^ ラノベ特集 歴代『このライトノベルがすごい!』” (日本語). 2021年10月9日閲覧。
  11. ^ 『涼宮ハルヒの公式』(ISBN 4-04-853991-4)、84頁より
  12. ^ 『涼宮ハルヒの公式』及び『超月刊みくる』( ISBN 978-4-04-854328-6 )より。
  13. ^ 第6巻『動揺』収載「ヒトメボレLOVER」138頁より。
  14. ^ 第6巻『動揺』収載「猫はどこにいった?」191頁より。
  15. ^ 第7巻『陰謀』第二章より。
  16. ^ 角川スニーカー文庫 オフィシャルファンブック「涼宮ハルヒの観測」P.190
  17. ^ 第8巻『憤慨』「ワンダリング・シャドウ」より。
  18. ^ 第8巻『憤慨』より。
  19. ^ 『憂鬱』より。『暴走』の「射手座の日」では「隣人」との記述がある。
  20. ^ 第8巻『憤慨』収載の「編集長★一直線!」166頁。
  21. ^ 第7巻『陰謀』356頁より。アニメ版「涼宮ハルヒの憂鬱 V」でも、そのような外見で描かれている。

参考文献編集