清水屋次兵衛(しみずや じへい、また九文堂、清水九文堂とも)は江戸時代の京都の出版業者、版元[1]。京都富小路四条下ル町に店を構えていた[2]

自家で出版した『京都買物独案内』(九文堂 清水屋次兵衛、天保2年)[3]に掲げている自らの広告は「人形・雛御殿・いと細工物」の部に区分されており、広告記載事項には「小間物諸色手遊人形問屋、練人形、土人形、手鞠、小絵本、将棋駒」とあるが[4]、巻末の252丁ウラから1丁半ぶん掲載された広告[5]には出版業者としての面目が現れている。

「三都書林」を標榜しており、京都の箸屋勘兵衛伊予屋佐右衛門、大阪の河内屋喜兵衛播磨屋五郎兵衛、江戸の山城屋佐兵衛が名を連ねている[6]

作品

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出典

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  1. ^ 井上和雄 編『慶長以来書賈集覧言論社、1978年6月、36頁https://dl.ndl.go.jp/pid/12276309/1/25 
  2. ^ 清水屋次兵衛『商人買物独案内 下』(天保2年版)近世風俗研究会、1962年、奥付頁https://dl.ndl.go.jp/pid/2496622/1/128 
  3. ^ 清水屋次兵衛『商人買物独案内 上』(天保2年版)近世風俗研究会、表紙頁https://dl.ndl.go.jp/pid/2496621 
  4. ^ 商人買物独案内 上』(天保2年版)、26丁裏頁https://dl.ndl.go.jp/pid/2496621/1/27 
  5. ^ 商人買物独案内 下』(天保2年版)、252丁ウラ、200丁オモテ、200丁ウラ頁https://dl.ndl.go.jp/pid/2496622/1/126 
  6. ^ 商人買物独案内 下』(天保2年版)、奥付頁https://dl.ndl.go.jp/pid/2496622/1/128 

参考文献

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