ウズムシ綱

渦虫綱から転送)

ウズムシ綱(うずむしこう;Turbellaria)は扁形動物門に属する分類群。扁形動物門から寄生虫のみの各綱を除いた群に当たり、大部分は自由生活だが一部には寄生性の種もある。

ウズムシ(渦虫)と言うとウズムシ目(三岐腸目)の動物を指すことが多いが、広くウズムシ綱の動物を指すこともある。ウズムシは元来ウズムシ綱の学名Turbellariaの訳語であり、これは体表に繊毛がありこれによって渦が作られることに由来する。

扁形動物の中で、寄生虫のみの各綱は全体で単系統群をなし、ウズムシ綱は側系統群と考えられている。また無腸目皮中神経目はかつてウズムシ綱に含められたが、現在は無腸動物門として分けられている。無腸動物は少なくとも他の扁形動物が進化する前に分化したことが明らかとなっており、さらに珍渦虫動物(渦虫とは縁遠い前口動物)に近縁とする説もある[1][2][3]

目次

生態編集

海水または淡水、またごく一部は陸上に生息する。寄生生活のものもあるが、大部分は肉食性の自由生活である。

形態編集

体は偏平で、体表には繊毛がある。中央付近の下面にがあり、につながるが肛門はない。腸には合胞体がありここで細胞内消化を行う。口の後ろに生殖器があり、大部分は雌雄同体。主として有性生殖により繁殖する。呼吸器や循環器はなくこれらの機能は拡散に頼る。体長は1mm程度から数十cmまであり、大型の種では細長い。3胚葉性であるが体腔はない。かご型神経系がある。頭部には眼点などの感覚器が集中し、触角をもつ種もある。その内部に(神経節)がある。

下位分類編集

出典編集

  1. ^ Lundin, K. (1998). The epidermal ciliary rootlets of Xenoturbella bocki (Xenoturbellida) revisited: new support for a possible kinship with the Acoelomorpha (Platyhelminthes). Zoologica Scripta, 27, 263–270.
  2. ^ Raikova, O. I., Reuter, M., Jondelius, U., & Gustafsson, M. K. S. (2000). An immunocytochemical and ultrastructural study of the nervous and muscular systems of Xenoturbella westbladi (Bilateria inc. sed.). Zoomorphology, 120, 107–118.
  3. ^ Hejnol, A., Obst, M., Stamatakis, A., Ott, M., Rouse, G. W., Edgecombe, G. D., et al. (2009). Assessing the root of bilaterian animals with scalable phylogenomic methods. Proceedings of the Royal Society, Series B, 276, 4261–4270.