炭焼古墳
日本の岐阜県土岐市にある古墳
炭焼古墳(すみやきこふん)は、岐阜県土岐市泉町定林寺にある古墳。形状は円墳。岐阜県指定史跡に指定されている。
炭焼古墳 | |
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墳丘・石室開口部 | |
所在地 |
岐阜県土岐市泉町定林寺 (共同墓地内) |
位置 | 北緯35度22分20.77秒 東経137度11分36.75秒 / 北緯35.3724361度 東経137.1935417度座標: 北緯35度22分20.77秒 東経137度11分36.75秒 / 北緯35.3724361度 東経137.1935417度 |
形状 | 円墳 |
規模 |
直径16m 高さ2.15m |
埋葬施設 | 横穴式石室 |
築造時期 | 7世紀代 |
史跡 | 岐阜県指定史跡「炭焼古墳」 |
地図 |
概要
編集岐阜県東部、土岐川北岸の山地南斜面に築造された古墳である。これまでに発掘調査は実施されていない。
墳形は円形で、直径16.0メートル・高さ2.15メートルを測る[1]。埋葬施設は、後室・前室・羨道からなる複室構造の横穴式石室であり、南方向に開口する。石室内の副葬品は詳らかでない。築造時期は古墳時代終末期の7世紀代と推定される[1]。
埋葬施設
編集埋葬施設としては横穴式石室が構築されており、南方向に開口する。後室・前室・羨道からなる複室構造の石室である。石室の規模は次の通り[1]。
- 石室全長:8.15メートル
- 後室:長さ3.16メートル、幅1.32メートル、高さ1.41メートル
- 前室:長さ3.00メートル、幅1.51メートル、高さ1.15メートル
- 羨道:長さ1.37メートル、幅1.49メートル、高さ1.15メートル
石室の石材は花崗岩[2]。後室は、奥壁が一枚石、両側壁が3枚の石材によって構築され、天井石には一枚石を使用する。前室は、側壁に多数の石を積むが、天井石は一枚石である。羨道の側壁は2段積みであるが、天井石は失われている。後室・前室を区切る玄門、前室・羨道を区切る前門には、方形の立柱石を置いて袖構造を形成する[1]。
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後室(奥壁方向)
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後室(開口部方向)
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前室(開口部方向)
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前室(後室方向)
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開口部
文化財
編集岐阜県指定文化財
編集- 史跡
- 炭焼古墳 - 1956年(昭和31年)11月14日指定[1]。
脚注
編集参考文献
編集- 史跡説明板(土岐市教育委員会設置)
- 「炭焼古墳」『岐阜県の地名』平凡社〈日本歴史地名大系21〉、1989年。ISBN 4582490212。
外部リンク
編集- 炭焼古墳 - 岐阜県ホームページ