「八剣神社 (諏訪市)」の版間の差分

長野県諏訪市にある神社
削除された内容 追加された内容
新しいページ: ''''八剣神社'''('''やつるぎじんじゃ''')は長野県諏訪市にある神社。旧社格は県社八千矛神・[[日本武...'
タグ: 参考文献(出典)に関する節がない記事の作成
(相違点なし)

2011年1月17日 (月) 09:12時点における版

八剣神社やつるぎじんじゃ)は長野県諏訪市にある神社。旧社格は県社八千矛神日本武尊誉田別尊の三柱の神を祀る。諏訪大社上社の摂社である。


由緒

当社は元々、諏訪湖中高島の里に鎮座していたが、豊臣秀吉高島城築城に際し、現在地に遷座した。江戸時代には高島藩諏訪家が居城鎮護の神として崇敬し、明治以降は小和田村の産土神として庶民からの信仰を集め現在に至る。


諏訪湖御神渡神事

当社の特殊神事として、御神渡神事おみわたりしんじ)がある。「御渡り拝観の神事」として一般に知られているこの神事は、当社の神職によって行われる。(御神渡も参照のこと)
諏訪湖で御神渡が観測されると、当社では臨時の総代会を開き、拝観式の日を決める。その後、宮司以下神職、および氏子総代は、自宅の門戸に注連縄を張り、精進潔斎に入る。拝観式当日は、まず社殿で修祓を行い、諏訪湖へ向かう。現地では二組に分かれて湖を横断し、一之御神渡・二之御神渡・佐久之御神渡を拝観して下座と上座の湖岸地点の検分を行なう。そして、社殿へ戻り、御神渡の状況を祭神へ報告する「奉告祭」が行われる。引き続き、その状況により当年の農作物の作柄、世の中の吉凶、気候等の年占が行われる。御神渡の状況と年占の結果は「注進状」に纏まられ、後日、宮司と氏子総代が諏訪大社上社へ出向いて「御神渡注進式」を行い、神前に捧げられる。これを受けて諏訪大社は、この内容を宮内庁と気象庁へ報告する恒例となっている。(かつては幕府に奉告されていた)
直近では2008年にこの神事が行われ、1月30日御神渡を観測・臨時総代会、2月2日拝観式、2月24日注進式の日程で行われた。
なお、「奉告祭」と「注進式」は御神渡の観測されない年でも行われ、「御神渡は無かった」旨の報告がなされる。特に、御神渡の無かった年の諏訪湖は「明けの海」と呼ばれる。

関連項目