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交通量を減らす方法として、[[交通需要マネジメント]]([[英語|英]]:Transportation Demand Management、略称:TDM)があり、車の利用者が協力し合い、交通量削減のため調整を図る施策である。例として、[[フレックスタイム]](時差出勤)や、[[パークアンドライド|パークアンドライドシステム]]の導入による公共交通機関への乗り換え、運転経路変更の誘導案内のよる交通の分散化、都市部では道路の[[中央線 (道路)|中央線]]を可変させる可変レーンの設置によって、効果を上げることができる{{sfn|浅井建爾|2001|pp=188-189}}。交通需要を抑制し調整することで渋滞を緩和させるのがTDMの狙いだが、道路利用者の協力なくしては実現不可能という側面を併せ持つ{{sfn|浅井建爾|2001|pp=188-189}}。
 
道路の拡幅や立体化には限界があり、TDMも決定的解決策とまでいかないことから、[[高度道路交通システム]](英:Intelligent Transport System、略称:ITS)の研究が日本をはじめ欧米諸国で進められている{{sfn|浅井建爾|2001|pp=190-191}}。ITSは、最先端の道路通信技術の総称を意味する用語で、高度情報通信技術を駆使して道路と車を一体化した道路交通システムを確立し、交通渋滞のほかにも交通事故の抑止、環境改善をするのが狙いである{{sfn|浅井建爾|2001|pp=190-191}}。ITS技術の代表的なものとして、[[VICS]](道路交通情報通信システム)やETCがあり、[[Advanced Cruise-Assist Highway System|AHS(走行支援道路システム)]]もITSを支える先端技術として今後の動向が注目されている{{sfn|浅井建爾|2001|pp=190-191}}。
 
=== 信号制御 ===