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トムソーヤ』は、高橋しんによる日本漫画。『月刊MELODY』(白泉社)2007年第1月号より不定期連載を開始した。これまでビッグコミックスピリッツ週刊少年サンデーなど小学館発行の青年誌・少年誌を中心に活動していた作者が女性向け月刊誌での初挑戦作となる。 児童文学の傑作「トムソーヤーの冒険」をベースに舞台を日本長崎県に置き換え、中学生のタロと大学生のハルの一夏の出来事を描いた物語。

トムソーヤ
ジャンル 青春劇
漫画
作者 高橋しん/原作者 = マーク・トウェイン
出版社 白泉社
掲載誌 MELODY
レーベル ビッグスピリッツコミックスペシャル
発表期間 2005年1月 - 2006年6月
巻数 全1巻
話数 6話
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あらすじ

ある夏の日、故郷を捨て美大進学のため上京していた女子大生のハルは母親の突然の死により、母の最後の居住地だった長崎県にある故郷の実家に帰省する。母子家庭で居住地を転々とし、その最期は正に孤独死だった。噂好きで『常識的』な周囲の住人たちから母子は白眼視され、ハルにとって嫌な思い出しかない故郷。取るものも取りあえず慌てて駆けつけたハルにも厳しく容赦のない言葉がぶつけられる。正に鼻つまみ者だった母の死を心から悼んだのは皮肉にも近所の小中学生たちだった。子供たちは変わり者だったハルの母親を魔女と呼んで慕っていたのだった。その中に九州男児らしからぬ異様に肌の白い少年を見つける。母の愛猫クロが後を追うようにして死にその始末に困って家を出たハルは偶然にも少年がおばに叩かれる場面を見てしまう。外に飛び出した少年はハルを見るなり一言「魔女」と言い放つのだった。

登場人物

ハル
物語の主人公。東京の美大に通う女子大生。
変わり者だった母親のせいで幼少期から散々な思いをし、絵を描くのが得意だという理由から美大に奨学金で進学したが、その真意は母親と故郷を捨てることにあった。やがて現実の生活に流されることで絵を描くことすらやめてしまう。そんな最中、母親の突然の死で帰郷。やむを得ない事情で帰るに帰れなくなり、そのまま実家でしばらく過ごすことになり、シロの冒険に振り回される。だが、シロの引き起こす騒動のお陰で故郷の人々との間でお互いの誤解や偏見を解いていくことになる。
人物のモデルは「トムソーヤーの冒険」に登場するハックルベリー・フィンだが、性別や容姿など全く異なる。
シロ
物語の主役。長崎に暮らす色白の少年。
見た目はクールで繊細そうだが、根は全くの中坊。事情によりおば宅に妹と共に預けられている。思い込みが激しく所謂中二病真っ盛り。ハルのことは年上だとみなすこともなくタメ口で接する。
人物のモデルは「トムソーヤーの冒険」の主人公トムソーヤー

単行本

  • 高橋しん 『トムソーヤ』 白泉社、全1巻
    1. (2009年5月5日初版発行) ISBN 978-4-592-14281-2

脚注