「名古屋市交通局N3000形電車」の版間の差分

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== 車両概要 ==
鶴舞線としては[[名古屋市交通局3050形電車|3050形]]以来17年ぶりの新形式であり、[[1977年]]の[[伏見駅 (愛知県) |伏見]] - [[八事駅|八事]]間開業から使用された[[名古屋市交通局3000形電車 (鉄道)|3000形]]の置き換えのため、[[2011年]](平成23年)から順次入されている<ref name="547-86"/>。
 
従来車より近年の急速な技術進歩や社会ニーズ変化に対応し<ref name="547-86"/>、火災や事故の対策に関する省令などが改正されたことを反映した<ref name="547-86"/>。
 
=== 車体 ===
[[ファイル:N3101H&N3102H in Nissin.JPG|thumb|left|左:N3101編成、右:N3102編成<br />(2012年6月12日 [[日進駅 (愛知県)|日進駅]])]]
先頭車・中間車とも全長20,000mmで、車体幅は2,746mm<ref group="注釈">左右の客用扉下の靴ずり部分の幅。</ref>、左右の車側灯間の幅は2,780mmである<ref name="547-88"/>。なお、製造コスト削減のため、製造メーカーごとに車体構造が異なっている。N3101編成の[[アルミニウム合金]]製の車体は名古屋市営地下鉄の車両で初めての[[ダブルスキン構造]]([[A-train (日立製作所)|A-train]])<ref name="547-86"/>を、N3102編成以降の[[ステンレス鋼]]製の車体は[[日本車輌製造#日車式ブロック工法(日車式SUSブロック構体)|日車式ブロック工法(日車式SUSブロック構体)]]<ref name="railf.jp120514"/>をそれぞれ採用した。正面はN3101編成のみ四隅に丸みを持たせた形状<ref name="547-87"/>、N3102編成以降は四隅に折線を付けた形状で、非常用の片開き式プラグドアを[[運転台]]スペース確保のため、車体中心よりずらして配置している<ref name="547-86"/>。車体は無塗装で、鶴舞線の[[日本の鉄道ラインカラー一覧|ラインカラー]]の青帯を配している<ref name="547-86"/>が、従来鶴舞線で運用されていた[[名古屋市交通局3000形電車 (鉄道)|3000形]]・[[名古屋市交通局3050形電車|3050形]]と異なり、窓の上部にも青帯を配した<ref name="547-87"/>。なおN3101編成のアルミ車体とN3102編成以降のステンレス車体の異差については入札結果によるものであり、現在、名古屋市交通局の地下鉄車両としては唯一アルミ車とステンレス車が混在する形式である。
[[File:N3000形第1編成.jpg|thumb|N3000形N3101編成(アルミ車)]]
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全ての車両に[[車椅子スペース]]を設け、[[車内非常通報装置|非常通報器]]を設置した<ref name="547-87"/>。
 
右側のディスプレイの駅名表示は、漢字→ひらがな→ローマ字→漢字…の順に回転させながら切り替わるアニメーションのような表示をする。ホーム案内も、進行方向から向ってくるかうようなアニメーション感じで表示している。このようなアニ技術は[[東京地下鉄]][[営団8000系電車|8000系]]後期更新車、[[東京ーション表示トロ16000系電車|16000系]]、[[大阪市高速電気軌道|Osaka Metro]](旧[[大阪市営地下鉄]])[[大阪市交通局30000系電車|30000系]][[大阪市高速電気軌道御堂筋線|御堂筋線]]仕様、[[都営地下鉄]][[東京都交通局10-300形電車|10-300形]]一部編成、[[東京都交通局12-600形電車|12-600形]]一部編成にも採用されており、名古屋市営地下鉄で[[名古屋市営地下鉄桜通線|桜通線]][[名古屋市交通局6050形電車|6050形]]2次車に続き、2車種目液晶式ディスプレイ採用車種すべてで共となる([[名古屋市営地下鉄東山線|東山線]][[名古屋市交であり、また他社においてN1000形電車|N1000形]]N1105編成以降も同様の表示をする車種は多数存在する
 
名鉄線において車内巡回中の車掌がドアの開閉を行いやすいように、3000形、3050形に引き続き、中間車両の左右1カ所ずつに車掌スイッチが設けられている。
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[[集電装置|集電装置(パンタグラフ)]]は各電動車にPT7164-B型<ref name="gihos12523"/>[[集電装置#Z型・シングルアーム型|シングルアーム式]]を搭載した<ref name="547-86"/>。[[エア・コンディショナー|冷房装置]]は、出力24.4kW (21,000[[カロリー|kcal]]/h) の[[集約分散式冷房装置|集約分散式]]を各車両に2台搭載した<ref name="547-86"/>。このほか補助送風機としてラインデリアを設置している<ref name="861-110"/>。補助電源装置は125[[ボルト (単位)|kV]][[アンペア|A]]の3レベルIGBT素子式[[静止形インバータ]] (SIV) を採用した<ref name="547-88"/><ref name="861-110"/>。[[圧縮機|電動空気圧縮機]] (CP) については三相誘導電動機直結式2段圧縮横型直列3気筒式で<ref name="861-110"/>、1編成で2台搭載した<ref name="547-88"/>。
 
=== 営業運転開始まで ===
2011年10月8日から9日にかけてアルミ合金車体のN3101編成が[[日立製作所笠戸事業所]]から日進工場に輸送され、試運転を実施し、2012年3月16日から鶴舞線で営業運転を開始した<ref name="railf.jp120320"/>。
 
2012年5月から2015年5月にかけておおよそ1年1編成<ref name="545-149"/>のペースでステンレス車体のN3102編成<ref name="railf.jp120514"/>、N3103編成、N3104編成、N3105編成、2016年6月から2017年9月にかけておおよそ1年2編成のペースでステンレス車体のN3106編成、N3107編成、N3108編成、N3109編成が順次落成した。
 
=== 編成 ===
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*M:[[動力車|電動車]]
*T:[[付随車]]
*VVVF:制御装置(1C4M2群)(1C4M)
*PT:集電装置
*SIV:補助電源装置(静止形インバータ)125kVA
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2011年10月8日から9日にかけてアルミ合金車体のN3101編成が[[日立製作所笠戸事業所]]から日進工場に輸送され、試運転を実施し、2012年3月16日から鶴舞線で営業運転を開始した<ref name="railf.jp120320"/>。
 
2012年5月から2015年5月にかけておおよそ1年1編成<ref name="545-149"/>のペースでステンレス車体のN3102編成<ref name="railf.jp120514"/>、N3103編成、N3104編成、N3105編成、2016年6月から2017年9月にかけておおよそ1年2編成のペースでステンレス車体のN3106編成、N3107編成、N3108編成、N3109編成が順次落成している
 
== 今後の予定 ==
将来予定され2019年度から2022年度にかけいる3000形6編成・2両の置き換えと同時合わせ、車両更新が進んでいる。2019年度から2022年度にかけて順次導入される予定。
 
== 脚注 ==