「カシミール効果」の版間の差分

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== 歴史 ==
[[1948年]]、オランダのフィリップス研究所の[[物理学者]]{{仮リンク|[[ヘンドリック・カシミール|en|Hendrik Casimir}}]] (Hendrik B.G. Casimir、オランダ) と{{仮リンク|ディルク・ポルダー|en|Dirk Polder}}(Dirk Polder、オランダ)は、平行に置かれた2枚の無[[帯電]]状態の金属板の間に吸引力が働くことを予想し、それを確かめる実験を編み出した<ref>{{Cite web |url=http://apod.nasa.gov/apod/ap061217.html |title=A Force from Empty Space: The Casimir Effect |date=2006-12-17 |accessdate=2014-8-14 |publisher=NASA}}</ref>。この力を「カシミール効果」と呼ぶ。
 
金属板の間の電磁場は、2枚の板の間に整数個の波が立ったモードの重ね合わせで表現できるが、量子化するとそれぞれのモードの[[零点振動]]が[[零点エネルギー]]を持つことになる。金属板の距離を変更すると、それぞれのモードの振動数がかわるため、エネルギーが変化することになる。金属板の距離をきわめて短い距離まで接近させるとそれらのモードは大きな制限を受け、極板間の真空は周囲の真空よりエネルギーが下がった状態に置かれ、引力を生み出す。