ブイヌイ級駆逐艦
ブイヌイ
艦級概観
艦種 駆逐艦
艦名
性能諸元
排水量 420トン
全長 64.1m
全幅 6.4m
吃水 2.82m
機関 2気筒3段膨張レシプロ2基
ヤーロー4基
2軸推進、5,700馬力
最大速力 27.25ノット
航続距離 14ノットで1000海里
乗員 68名
兵装 50口径75mm単装砲1基
35口径47mm単装砲5基
7.62mm機関銃2基
381mm水上魚雷発射管3門

ブイヌイ級駆逐艦Миноносцы типа «Буйный»)は、ロシア帝国海軍駆逐艦(ロシア側の分類上では水雷艇)の艦級。

竣工日時 当初(1902年3月22日まで)の名称 改称後の名称 戦歴
1901年8月11日 ブィチョーク
Бычок
ブイヌイ
Буйный
日本海海戦に参加、戦闘のほか救助にも尽力した。航行不能のため撃沈処分。
1901年8月11日 アークラ
Акула
ボイキイ
Бойкий
1903年に旅順港に到着、改修。旅順陥落後は青島に逃れた。1925年解体処分。
1901年9月29日 ナリム
Налим
ブラヴィ
Бравый
日本海海戦時に大きな損傷を受けるが、包囲網をくぐり抜けてウラジオストクに逃れる。1923年に「アニシモフ(Анисимов)」に改称、1925年解体処分。
1901年9月29日 マクレリ
Макрель
ブルヌイ
Бурный
1903年に旅順港に到着、改修。黄海海戦で南方に脱出。乗員によって座礁させられ爆破処分。
1901年10月27日 プロトゥワ
Плотва
ブイスツルイ
Быстрый
日本海海戦で逃走するも断念、朝鮮半島沿岸へ乗員により座礁させられ爆破処分。
1901年10月27日 オクーニ
Окунь
ブレスチャーシチー
Блестящий
日本海海戦で甚大な損傷を受け、乗員脱出後に自沈。
1902年5月4日 ケタ
Кета
ベドーヴイ
Бедовый
日本海海戦時、バルチック艦隊司令官のロジェトヴェンスキー中将とともに日本が鹵獲。皐月として日本海軍に編入される。1921年廃船。
1902年5月4日 ペスカリ
Пескарь
ボードルイ
Бодрый
日本海海戦に参加。南方に脱出し上海で抑留される。1923年5月、解体処分。
1902年6月1日 パルトゥス
Палтус
ベズプリョーチヌィ
Безупречный
日本海海戦に参加。防護巡洋艦千歳」及び駆逐艦「有明」に撃沈される。乗員は全滅した。
1905年 シグ
Сиг
ヴィドヌイ
Видный
駆逐艦「グローズヌイ」の代わりにバルト海艦隊に配属される。1920年代半ばに廃船。