SIPA S-200 ミニジェット

SIPA S-200 ミニジェット

SIPA S-200 ミニジェット

SIPA S-200 ミニジェット(SIPA S-200 Minijet)は、1950年代フランスの複座軽スポーツジェット機である。

設計と開発 編集

ミニジェットは、エミール・ドヴォワチン1938年に設立した(Société Industrielle Pour l’Aéronautique (SIPA))により製造された。1951年2月にイヴ・ガルダン(Yves Gardan)によりこの機の設計が始められ、2機の試作機のうちの初号機が1952年1月14日に初飛行を行った[1]

前量産型の5機のミニジェットが1955年/1956年に完成したが、それ以上の生産計画はキャンセルされた。ミニジェットは、高速短距離連絡機と転換練習機の双方の用途に設計されていた。

ミニジェットは、主翼が肩翼配置で双胴のブームが垂直尾翼とその間を結ぶ水平尾翼を支えていた。キャビンは中央胴体の中に位置し、2名の乗員が並列に座っていた。前ヒンジで全体が開くキャノピーが小さなキャビンへの出入りを容易にしていた。試作2号機は予備の翼端増槽の取り付けポイントを備えていた。ミニジェットはアエロバティックが行える強度を有し、エンジンは推力330 lbのチュルボメカ パラスを1基装備していた[1]

現存機 編集

生産されたSIPA S-200 ミニジェットの最後の機体 F-PDHEパリ北西の(Persan-Beaumont)飛行場にあるCollection Bezardにあり、予約でのみ見学に応じている[2]。別の1機がアメリカ合衆国に現存している。

要目 編集

[1]

  • 乗員:2名
  • 全長:5.18 m (17 ft 0 in)
  • 全幅:8 m (26 ft 3 in)
  • 全高:1.78[3] m (5 ft 10 in)
  • 翼面積:9.6[3] m² (104 ft²)
  • 空虚重量:523 kg (1,153 lb)
  • 運用重量:880 kg (1,940 lb)
  • エンジン:1 × チュルボメカ パラス 1.5 kN (330 lbf)
  • 最大速度:398 km/h (248 mph)
  • 巡航速度:358 km/h (223 mph)
  • 巡航高度:7,927 m (26,000 ft)
  • 航続距離:563 km (350 miles) - 翼端増槽無し
  • 上昇率 : 5.75[3] m/s (1,140 ft/min)

出典 編集

脚注
  1. ^ a b c Green 1956, p. 170
  2. ^ Ogden 2006, p. 187
  3. ^ a b c Bridgeman 1956, p. 158
参考文献
  • Green, William (1956). The Aircraft of the World. Macdonald & Co. (Publishers) Ltd 
  • Ogden, Bob (2006). Aviation Museums and Collections of Mainland Europe. Air-Britain (Historians) Ltd. ISBN 0-85130-375-7 
  • Bridgeman, Leonard (1956). Jane's all the world's aircraft 1956-7. Jane's all the world's aircraft Publishing Co. Ltd