特命検閲(とくめいけんえつ)は、大日本帝国海軍において勅命で行われた検閲である。

概要編集

陸軍においては元帥その他の将官が、海軍においては兵科出身の将官が、勅命を奉じて特命検閲使となり行われた。

陸軍においては、団体、官衙、学校における軍紀の張弛、服務の能否、教育の精粗、保育の良否、法規実施の程度、動員計画の完否、会計、経理、兵器、材料その他の良否が検され、海軍においては、艦船部隊、官衙、学校について、軍紀、風紀の張弛、教育訓練の精粗、作戦準備の整否、医務衛生の良否、会計経理の整否、服務の勤惰、事務の挙否、船体、兵器、機関、軍需品、諸営造物保存の情況その他を検査、視閲するのがその目的であった。

特命検閲使には、検閲使随員として所要の士官、高等文官軍属若干名が附属させられ、海軍においては検閲を行うために海軍大臣と協議の上、艦船を便宜の所に招致することができた。検閲使は特命検閲ののち、その実況、意見を復奏し、検閲の成績、訓示を海軍は海軍大臣に、陸軍は陸軍大臣参謀総長教育総監に移牒した。