璃寛茶(りかんちゃ・りくわんちや)は、江戸時代の流行色の1つ。暗い緑がかった茶色

璃寛茶
りかんちゃ
 
16進表記 #6E6636
RGB (110, 102, 54)
CMYK (0, 7, 51, 57)
HSV (51°, 51%, 43%)
マンセル値 -
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染色解説書である『手鑑模様節用』には藍媚茶(媚茶はオリーブグリーンに近い茶色)の別名とある。

文化文政期に京阪で活躍した歌舞伎役者2代目嵐吉三郎好みの色として、俳名の璃寛からとって名付けられた。

同時期に、同じく京阪で活躍した歌舞伎役者である3代目中村歌右衛門(俳名は芝翫)も芝翫茶という色名を残している。

2代目嵐吉三郎と3代目中村歌右衛門は当時、大阪の人気を二分した歌舞伎役者であり、小柄で声色や容姿は地味だが作劇の才能もあり、芸幅が広く抜群の演技力を誇った3代目歌右衛門が歌舞伎通に好まれたのに対して、2代目吉三郎は美男子として知られ、色男役で絶大な人気を博していた。

そのため、芝翫茶が壮年の通人に好まれたのに対して、璃寛茶は若者に人気があった。

関連項目 編集

参考文献 編集