甘食(あましょく)は、日本の焼き菓子の一種。

甘食
一般的な甘食
種類 焼き菓子
発祥地 日本の旗 日本
誕生時期 明治
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直径5cmから6cmの平たい円錐形で、スポンジケーキビスケットの中間のような独特の食感である。明治時代南蛮菓子の影響を受けて誕生したとされる。

個人経営のパン屋のほか、大手製パンメーカーでも3〜5個程度の単位で袋詰めした製品を販売している。

歴史 編集

  • 1894年1895年という記録も)に、東京市芝区田村町にあった清新堂というパン屋の創業者猪狩時清が発売した[1]「イカリ印のまき甘食」という製品が元祖と言われる[1]が、詳細は不明である[2][3]
  • 1955年(昭和30年)頃には菓子の甘食が「絞り甘食」、渦巻き型のロールパンの甘食が「甘食」と称され、それぞれ販売されていた時期があるが、具体的な経緯は不明[4]

作り方 編集

  1. 室温に戻したバター砂糖を入れて混ぜる。
  2. 上記の物に全を割り入れて混ぜる。
  3. 上記の物に牛乳重曹を入れて混ぜる。
  4. 上記の物に小麦粉(薄力粉)とベーキングパウダーを合わせてふるったものを入れて混ぜる。
  5. よく混ざった上記の物を、オーブンシートを敷いた天板上に、直径5-6cmの円形になるように置く。その際、スプーンなどですくい取って落としても良いし、絞り袋などを使ってしぼり出しても良い。
  6. 円形の生地の中央に、ナイフなどで十字型に切り目をつける。
  7. 220℃程度のオーブンで10-15分焼く。

脚注 編集

出典 編集

参考文献 編集

  • 佐藤澄夫『本所の伊藤パン 創業から四半世紀の軌跡』エディターセンター、1999年、19-20頁。 
  • 初見健一『まだある。今でも買える“懐かしの昭和”カタログ〜食品編〜』大空出版、2005年7月、207頁。ISBN 978-4903175003 


関連項目 編集