サンシチニンジン
(田七人参から転送)
サンシチニンジン(三七人参、Pseudoginseng)はウコギ科の薬用植物。中国南部原産。植えてから収穫されるまでに3年~7年も掛かることから、この名が付けられた。雲南省や広西チワン族自治区の、海抜1,200m~1,800mの地域で栽培される。紡錘状の根を薬用とする。
サンシチニンジン | ||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Panax notoginseng Berk. | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
サンシチニンジン |
別名 編集
歴史 編集
おそらく、原産地では古くからその薬効が知られていたものと思われるが、中国の医学に組み入れられた歴史は浅く、16世紀に李時珍が著した薬学書『本草綱目 』が初出。
別名「金不換」の通り、中国では長らく国外輸出が禁止されていたが、近年、日本をはじめ、世界各国に輸出されている。
有効成分 編集
効能・効果 編集
性温、味甘微苦、入肝、胃、大腸経。田七の功用、原可用作「止血、散瘀、定痛」(中国版記載による)、止血作用と活血(血液循環の改善)作用という、一見相反する性質を併せ持つ。また、抗ウイルス作用、抗コレステロール作用、抗腫瘍作用があるとされるため、虚血性心疾患や肝炎の初期治療薬として有望視される。
関連処方 編集
日本ではきわめて入手が難しかったため、日本漢方ではあまり知られていないが、中国や東南アジアには、安血飲、化血丹、七宝散など、三七人参を主薬にした処方が多数存在する。
脚注 編集
関連項目 編集
外部リンク 編集
- サンシチニンジン、三七人参 - 素材情報データベース<有効性情報>(国立健康・栄養研究所)