由布院玉の湯
大分県由布市の由布院温泉にある温泉旅館
概要
編集由布院温泉を代表する高級旅館で、亀の井別荘と並び由布院のまちづくりの一翼を担ってきた。亀の井別荘、山荘無量塔とともに、由布院御三家のひとつに数えられる[1]。約10,000m2の敷地に、15棟18室の離れが点在する。客室内風呂・大浴場ともに天然掛け流しの温泉である。
- 客室数(すべて離れ)
- 和洋室 - 16室
- 和室 - 2室
- 所在地 - 由布市湯布院町川上2731-1
宿泊客以外も利用できる以下の施設が併設されている。
- 山里料理葡萄屋(レストラン)
- 由布院市(売店)
- ティールームニコル/Nicol's Bar(ティールーム/バー)
沿革
編集- 1953年(昭和28年) - 禅寺の保養所として設立。
- 1962年(昭和37年) - 合資会社玉の湯旅館設立。
- 1982年(昭和57年) - 株式会社玉の湯に組織変更。
1966年に、溝口薫平が妻の実家であった由布院玉の湯の経営に参加すると、もとは水田であった敷地に雑木林を造成するなどして、今日の由布院玉の湯を造り上げた。溝口家は由布院で代々続く庄屋の家系。薫平の妻・喜代子は油屋熊八の片腕で亀の井別荘を開いた中谷巳次郎の甥・直吉の娘。中谷健太郎とは従兄妹で、溝口家の養子となっていた。2002年に溝口薫平は第1回の観光カリスマに選ばれている。
アクセス
編集脚注
編集- ^ JR「ななつ星」クルー 御三家旅館で研修 大分合同新聞、2013年1月5日
- ^ 由布院温泉「玉の湯」社長 桑野和泉(くわの・いずみ)さん (PDF) 朝日新聞 beフロントランナー、2004年4月17日
参考文献
編集- 『虫庭の宿 - 溝口薫平聞き書き』 野口智弘、西日本新聞社、2009年8月、ISBN 978-4816707919
- 『由布院に吹く風』 中谷健太郎、岩波書店、2006年2月、ISBN 978-4000023559
- 『由布院の小さな奇跡』 木谷文弘、新潮社(新潮新書)、ISBN 978-4106100949
外部リンク
編集座標: 北緯33度15分56.3秒 東経131度21分46.2秒 / 北緯33.265639度 東経131.362833度