硫カドミウム鉱(りゅうかどみうむこう、greenockite、グリーノッカイト)は、鉱物(硫化鉱物)の一種。

硫カドミウム鉱
硫カドミウム鉱の結晶(ナミビアツメブ鉱山産)
分類 硫化鉱物
化学式 CdS
結晶系 六方晶系
へき開 あり
モース硬度 3-3.5
光沢 樹脂光沢
黄色~赤色
条痕 黄色
比重 4.8
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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組成は硫化カドミウム(CdS)。比重4.5-5。モース硬度3-3.5。六方晶系。結晶は暗赤色だが極めて稀で、濃い黄色の粉末状で発見されることが多い。カドミウムは同族の亜鉛と挙動を共にするため、常に亜鉛鉱石に伴って産出する。同質異像方硫カドミウム鉱Hawleyite)があるが、ほとんど外観が同じであるため見分けるのは困難である。

スコットランドから発見され、1840年に発見者グリーノック卿チャールズ・キャスカート英語版にちなんで命名された[1]。 カドミウムイエローと呼ばれ、黄色い絵の具の原料としても使用される。

脚注

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  1. ^ ロナルド・ルイス・ボネウィッツ著、青木正博訳『ROCK and GEM 岩石と宝石の大図鑑』誠文堂新光社 2007年 132ページ

関連項目

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参考文献

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外部リンク

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