空襲下の日本」(くうしゅうかのにほん)は、1933年昭和8年)に発表された海野十三による日本の短編SF小説架空戦記新潮社の雑誌『日の出』1933年4月号の付録として編集された「国難来る!日本はどうなるか」という冊子に掲載された。

概要 編集

本作は、帝都東京連合国軍機の無差別爆撃に晒されるさまを予見的に描写し、防空の概念とその重要性を説いた。ゲルニカ爆撃(初の都市無差別爆撃)の4年前、東京大空襲の11年前のことだった。 なお、この年8月11日には関東地方一円で防空演習が実施されている[1]

海野は前年の1932年に長編『防空小説 爆撃下の帝都』を博文館から刊行している(元は雑誌『朝日』に「空襲葬送曲」として発表した作品)。こちらの作品にも、東京が無差別爆撃に晒され、民衆が虐殺される場面がある。

脚注 編集

  1. ^ 信濃毎日新聞記者の桐生悠々が「関東防空大演習を嗤(わら)う」という論説を執筆したことでも知られる。

関連項目 編集

外部リンク 編集