第47独立機械化旅団 (ウクライナ陸軍)
第47独立機械化旅団（だい47どくりつきかいかりょだん、ウクライナ語: 47-ма окрема механізована бригада）は、ウクライナ陸軍の旅団。北部作戦管区隷下。
| 第47独立機械化旅団 | |
|---|---|
 | |
| 創設 | 2022年4月26日 |
| 所属政体 |
 ウクライナ |
| 所属組織 |
 ウクライナ陸軍 |
| 部隊編制単位 | 旅団 |
| 兵科 | 機械化歩兵 |
| 兵種/任務/特性 | 陸戦 |
| 人員 | 4,000人[1] |
| 所在地 | キーウ州キーウ |
| 愛称 | マグラ |
| 標語 | いつも勇敢です！ |
| 上級単位 | 北部作戦管区 |
| 主な戦歴 | ロシアのウクライナ侵攻 |
| 現司令官 | オレクサンドル・サク中佐 |
概要 編集
ロシアのウクライナ侵攻 編集
2022年4月26日、ロシアのウクライナ侵攻の影響に伴い、第47独立強襲大隊としてキーウ州で創設された[2]。
東部・ドンバス戦線 編集
「ドンバスの戦い (2022年)」も参照
2022年6月、東部ドネツィク州バフムート地区スビトロダルスクで攻勢を開始し、2日間でロシア軍を4km押し戻してヴァレリー・ザルジニー総司令官に評価され、同月、部隊の増強に伴い、第47独立強襲連隊に改編した[2][4]。
2022年10月、部隊の増強に伴い、第47独立機械化旅団に改編した[2]。
2023年4月、NATOの機密文書が流出し、西側諸国供与のM2ブラッドレー歩兵戦闘車が配備されたことが判明した[5]。
南部・ザポリージャ戦線 編集
「2023年ウクライナの反転攻勢」も参照
2023年6月上旬、第33独立機械化旅団と合同で南部ザポリージャ州ポロヒー地区オリヒウで攻勢を開始したが、地雷原でレオパルト23輌を含む戦車30輌以上の大損害を出して撃退されたとロシア国防省が発表した[3][6]。8月中旬、ロシア軍の第1防衛線を突破し、ロボティネを解放した[7][8]。
東部・アウディーイウカ戦線 編集
「アウディーイウカの戦い (2022年)」も参照
2023年10月下旬から、1、2個大隊が第110独立機械化旅団の援軍で東部ドネツィク州ポクロウシク地区アウディーイウカに配備された[9]。 2024年1月には、旅団のM2ブラッドレー歩兵戦闘車がロシア軍のT-90戦車に激しい攻撃を加え、破壊する映像が報道された[10]。
編制 編集
旅団司令部（キーウ）
第1機械化大隊- 第2機械化大隊
- 第3機械化大隊
戦車大隊- 第1強襲大隊
第25独立強襲大隊
旅団砲兵群
- 指揮情報中隊
- 第1自走砲大隊
- 第2自走砲大隊
- ロケット砲大隊
- 対戦車砲大隊
対空ミサイル大隊
工兵大隊- 整備大隊
- 補給大隊
- 偵察中隊
- 狙撃中隊
- 電子戦中隊
- 通信中隊
- レーダー中隊
- 化学防護中隊
- 衛生中隊
脚注 編集
出典 編集
- ^ ウクライナ軍精鋭旅団 集落を奪還 “戦術変更が成果に” NHK
- ^ a b c d ウクライナ軍、新たな旅団を結成 ミリタリー・ランド
- ^ a b ウクライナ集中攻撃を撃退 ロシア部隊司令官「戦車３０両以上破壊」 産経ニュース
- ^ "Бригада прориву": які завдання виконуватимуть бійці із 47 ОМБр "Маґура" (фото) フォーカス
- ^ 第217号（2023年4月10日）NATO流出機密文書、戦術核兵器の配備先 ほか ユーリィ・イズムィコ note
- ^ ウクライナの反転攻勢、「始まっている」とプーチン氏 成功していないとも主張 CNN
- ^ ロシアと北朝鮮が接近…ウクライナ反攻で進展も 専門家が徹底解説 NHK
- ^ “ウクライナ国防省、同国軍第４７旅団が南部ロボティネに入ったと報告”. ウクルインフォルム通信. (2023年8月22日) 2024年1月3日閲覧。
- ^ 積み重なるロシア兵の屍、「孤塁」アウジーイウカを守る第110旅団の死闘 フォーブス・ジャパン
- ^ “ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を受け、炎上・爆発するロシア軍T-90M戦車...映像を公開”. NEWSWEEK JAPAN (2024年1月20日). 2024年1月21日閲覧。