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納涼電車(のうりょうでんしゃ)とは、夏期の暑さから涼しく情緒ゆたかに過ごせるようにと運行車両・運用ダイヤなどで特別な工夫を凝らした内装・外観を有したものを指す。

伊勢電気鉄道(現、近鉄名古屋線などの前身)・豊川鉄道(現、飯田線)などで風鈴を車内に備えた「納涼電車」を運行していたといわれる。2005年現在の津軽鉄道では、「ストーブ列車」の夏期版としての意味合いで風鈴を備えた列車を運行している。

その内、江ノ島電鉄では特に車両運行上特筆されていたとされる。

江ノ島電鉄編集

江ノ島電鉄1931年から夏期のみ運行した納涼電車は、暑い夏を涼しく情緒たっぷりに過ごせるようにと考案されたものである。

納涼電車には専用の車両が充当され、この電車は全面に渡って窓を取り払い風が入るようにされ、専用塗装とテント張りの屋根・凝った作りの室内に車内販売もあり、利用客からは大好評であった。

車両には開業当時から活躍する2・3・8号車と、1910年に製造された11・12号車をオープン化改造して充当された。「納涼電車1号」は新潟鐵工所[1]

1936年には車体のみを納涼電車として新製したボギー車111・112号車も誕生した。この2両は1934年に西武新宿軌道から購入した普通車(ここではボギー台車を使用した車両)の100形111・112と台車を共用しており、オフシーズンは台車を普通車の111・112へと譲り運行された。

太平洋戦争が激しくなるにつれ次第に姿を消していったが、1992年、江ノ電開業90周年の記念に300形301編成が明治製菓の全面広告車両として納涼電車風の塗装となり話題となった。

参考文献編集

脚注編集

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  1. ^ 『鉄道ピクトリアル』(No.620 1996年4月臨時増刊号 裏表紙)の(株)新潟鐵工所の広告より。