結婚学入門

1930年の映画。小津安二郎監督

結婚学入門』(けっこんがくにゅうもん)は、1930年(昭和5年)1月5日公開の日本映画である。松竹キネマ製作・配給。監督は小津安二郎モノクロスタンダードサイレント、71分。

結婚学入門
An Introduction to Marriage
監督 小津安二郎
脚本 野田高梧
原案 大隈俊雄
出演者 栗島すみ子
斎藤達雄
高田稔
撮影 茂原英雄
製作会社 松竹蒲田撮影所
配給 松竹キネマ
公開 日本の旗 1930年1月5日
上映時間 71分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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小津の傾倒するエルンスト・ルビッチ監督の『結婚哲学』を模倣した作品で、倦怠期の夫婦をユーモラスに描いたナンセンス喜劇である[1]。小津が初めてアッパーミドルの階層を扱った作品でもある。松竹の大女優栗島すみ子が小津作品に初主演し、正月映画として帝国館で封切られた。現在、脚本は現存するも、ネガ・プリントは散逸している。

あらすじ 編集

歯医者の竹林と妻は退屈な結婚生活を送っている。二人は旅行に行き、帰りの列車で竹林は北宮の妻に言い寄るが振られる。北宮は、妻が歯が痛いとこぼすので竹林の診療所を勧める。そして嫉妬と誤解から一騒動が起きるが、結局、北宮夫妻は仲直りするのだった。

スタッフ 編集

キャスト 編集

脚注 編集

  1. ^ 『小津安二郎を読む 古きものの美しい復権』、フィルムアート社〈ブック・シネマテーク〉、1982年、p.66

外部リンク 編集