総持院 (海老名市)

神奈川県海老名市にある寺院

総持院(そうじいん)は、神奈川県海老名市河原口三丁目にある高野山真言宗寺院。詳名は海老山満蔵寺総持院(かいろうざんまんぞうじそうじいん)[1]神仏分離までは有鹿神社別当寺であった。

総持院

総持院本堂
所在地 神奈川県海老名市河原口三丁目11番10号
位置 北緯35度27分8.3秒 東経139度22分36.4秒 / 北緯35.452306度 東経139.376778度 / 35.452306; 139.376778座標: 北緯35度27分8.3秒 東経139度22分36.4秒 / 北緯35.452306度 東経139.376778度 / 35.452306; 139.376778
山号 海老山
宗旨 真言宗
宗派 高野山真言宗
本尊 虚空蔵菩薩
創建年 天平勝宝6年(754年)
開山 弘吽大徳
開基 藤原廣政
正式名 海老山満蔵寺総持院
公式サイト 海老山満蔵寺総持院
法人番号 5021005004855 ウィキデータを編集
総持院 (海老名市)の位置(神奈川県内)
総持院 (海老名市)
テンプレートを表示

歴史

編集

754年天平勝宝6年)に海老名の郷司・藤原廣政が虚空蔵菩薩を本尊として創建。創建当時の宗派は不詳[2]鎌倉時代の地頭・海老名源八(季貞)ゆかりの「源八矢立の杉」があったとされる[3][4]

1591年天正19年)に徳川家康より寺領十石の朱印を拝領[5]。 江戸時代には近隣の相模国分寺、座間の星谷寺、厚木の飯山観音など19末寺を有した[1]明治初期に海老名氏の菩提寺であった宝樹寺を併合した[6]

境内

編集
  • 山門
  • 本堂
  • 東大寺型八角大灯籠
  • 子育地蔵尊 - 1658年明暦4年)に造立された海老名市内で最古の地蔵塔[7][8]
  • 海老名氏霊堂 - 廃寺になった末寺・宝樹寺の跡地に「大章樹公庵主」銘の宝篋印塔が海老名氏霊堂として祀られている[9]

文化財

編集

本尊の木造虚空蔵菩薩坐像(寄木造玉眼嵌入、像高46.7センチ)は室町時代末期の作とされる[4]

年中行事

編集

[10]

  • 元旦 - 元旦法要
  • 1月21日 - 初大師大般若転読護摩法会
  • 4月8日 - 花まつり(灌仏会・仏生会)
  • 7月・8月の - 盆供養
  • 7月21日 - 盂蘭盆会大施餓鬼法会
  • 9月24日 - 水子地蔵尊まつり
  • 10月13日 - 海老名源八尊例祭
  • 大晦日 - 除夜法要
  • 毎月13・21・28日など - 護摩供
  • 毎月21日 - 写経会

交通アクセス

編集

関連項目

編集

出典

編集
  1. ^ a b 海老名市 編『海老名市史7 通史編 近世』海老名市、2001年、670頁。 
  2. ^ 海老名市 編『海老名市史7 通史編 近世』海老名市、2001年、671-672頁。 
  3. ^ 海老名市 編『海老名市史7 通史編 近世』海老名市、2001年、672頁。 
  4. ^ a b 海老名市教育委員会 編『ふるさとの歴史と文化遺産』海老名市教育委員会、2004年3月、44頁。 
  5. ^ 新編相模國風土記稿 巻之六十五 村里部 高座郡巻之 七 澁谷庄https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/763969/508 
  6. ^ 海老名市 編『海老名市史7 通史編 近世』海老名市、2001年、509頁。 
  7. ^ 海老名市 編『海老名市史7 通史編 近世』海老名市、2001年、708頁。 
  8. ^ 海老名市教育委員会 編『海老名の地蔵塔』海老名市教育委員会、1997年、59頁。 
  9. ^ 湯山学『相模武士 4』戎光祥出版、2011年、96頁。ISBN 978-4-86403-015-1 
  10. ^ 海老名市 編『海老名市史9 別編 民俗』海老名市、1993年、409頁。 

外部リンク

編集