総音程音列
総音程音列(そうおんていおんれつ)とは、十二音技法に基づき12音すべてが含まれ、かつ短二度から長七度までの11個全ての音程を含む音列を指す。
作り方は、恣意的に転回すると同じ音程が起きるため、すべて上行音程もしくはすべて下行音程として、11個の音程を一つずつ積み上げて音列を作る。さらに十二音技法に基づいているため、その中で同じ音が使われてはいけない。積み上げるゆえに必ず開始音の増四度もしくは減五度離れた音で終わる。
総音程音列を数え上げると3,856個あるが、反行を無視すれば半分の1,928個の総音程音列があることが分かっている。[1]
例
編集参考文献
編集- 柴田南雄 - 『音楽の骸骨のはなし』 柴田南雄著作集に収録, 国書刊行会
- エルンスト・クレーネク - 『12音に基づく対位法の研究』, Schirmer社
- ボグスワフ・シェッフェル - 『作曲概論』, PWM社
関連項目
編集出典
編集- ^ Robert Morris and Daniel Starr (1974). "The Structure of All-Interval Series", Journal of Music Theory 18/2: pp. 364-89, citation on p. 366.