背
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背(せ)
概要編集
漢字辞典の説明によると、もともと人体の「腹と反対側」は「北」という字で示していた。(「北」という字は、人を後ろ側から見た様子を描いた象形文字である)。
だが、(中国では)王がひとと会う時は南を向いて座る習慣があったので、南と反対の方角を指すために、「王の後ろ側(腹の反対側)」という意味で「北」の字がつかわれるようになった。
やがて「北」の字は、腹の反対側を指すためよりもむしろ方角・方位を指すために使われることのほうが多くなってしまい、腹の反対側を指すための字を新たに作る必要が出てきてしまった。
身体に関係することを指す字を作りたいわけなので、「(月)にくづき」を足して「背」という文字が作られた、とのことである。(かくして、もともと腹の反対側を意味していた「北」の字のほうは、(ますます)方角をばかりを指すようになった、というわけである)