菅平高原
菅平高原(すがだいらこうげん)は、上信越高原国立公園に属し、長野県上田市の北部から須坂市にまたがる、標高1,250〜1,650mの高原地帯である。
概要編集
夏でも冷涼な気候であるため、古くから林間学校やラグビー合宿のメッカとして知られ、サッカー、テニス、ゴルフ、陸上競技、パラグライダー、乗馬、スキーなど多種多様なスポーツが盛んに行われている。また、十ノ原地区は別荘地となっている。夏の冷涼な気候を利用した高原野菜の栽培も盛んである。1927年、矢追秀武によって「日本のダボス」と命名され、1929年には来日したハンネス・シュナイダーによって「日本のシュヴァルツヴァルト (Japanisch Schwarzward)」として海外に紹介された。
自然編集
山編集
周辺部に、日本百名山に数えられる四阿山 (2,354m) を最高峰に、花の百名山に数えられる根子岳 (2,207m) といった2,000m級の山がある。
気候編集
夏季冷涼・冬季厳寒の亜寒帯湿潤気候である。
最暖月(8月)平均気温は、19.5℃と過ごしやすい。夏季でも最低気温が一桁となる日があり、9月にはストーブを焚く。9月下旬には、最低気温が氷点下になることもある。夏季の最高気温は、基本的に30℃を超えることはない。観測開始以来、30℃以上の真夏日を記録したのは3日のみで、直近では、2000年7月23日に30.3℃を記録して以降、真夏日は観測されていない。日差しは強いものの、運動するのに適した気候である。
高原地帯でありながら盆地状の地形かつ晴天率が高いため、冬季は放射冷却が非常に起こりやすい。最寒月(1月)平均気温は-6.2℃、1月の平均最低気温は-13.0℃であり、北海道内陸部に匹敵する寒さである。最低気温は、毎年のように-20℃を下回る。2012年2月19日午前4時頃には-29.2℃を記録しており、これは、公式記録としては本州で最も低い気温である。
1991〜2020年の平年値に更新されたが、前回(1981〜2010)の平年値とさほど変わっていない。例えば、1月の平均最低気温は、-12.8℃→-13.0℃と、むしろ寒冷化している。他の地域と違って、地球温暖化の影響をそこまで受けていないと言える。
内陸に位置しているため、年間平均降雪量は648cm、平均最深積雪量は104cmと、豪雪地帯の中では少ない方である。しかし、気温が低いため雪は溶けづらい。 西高東低の冬型の気圧配置の時よりも、南岸低気圧が通過する時に大雪となりやすく、最深積雪記録トップ10のうち殆どが、2月後半〜3月に記録されている。過去最高の積雪量は、2014年2月16日に記録された152cmである。
地形編集
盆地状の地形になっており、中央部に湿原がある。
菅平 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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雨温図(説明) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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観光編集
ゴルフ場編集
- 上田菅平高原グランヴィリオゴルフ倶楽部[1](旧:菅平高原CC)(上田市)
- 菅平グリーンゴルフ(須坂市)
スキー場編集
- 菅平高原スノーリゾート
- ハーレースキーリゾート
- パインビークスキー場
その他編集
施設編集
脚注編集
外部リンク編集
座標: 北緯36度31分36.27秒 東経138度19分59.95秒 / 北緯36.5267417度 東経138.3333194度