蛍火の灯る頃に』(ほたるびのともるころに)は、原作:竜騎士07、作画:小池ノクトによる日本漫画作品[1]。『月刊アクション』(双葉社)にて、2016年2月号から2018年4月号まで連載[1][3]。『蛍火のる頃に』のように、「灯」を赤文字で表記することもある[2][5]。「頃に」シリーズの1作[6]

蛍火のる頃に
ジャンル サバイバルホラー[1][2]
漫画
原作・原案など 竜騎士07
作画 小池ノクト
出版社 双葉社[1]
掲載誌 月刊アクション[1]
レーベル アクションコミックス
発表号 2016年2月号[1] - 2018年4月号[3]
発表期間 2015年12月25日[1] - 2018年2月24日[3]
巻数 全4巻[4]
話数 全22話
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あらすじ 編集

自堕落な生活を送っていた忠村幸人は、祖母の葬儀のために父親の故郷である【平坂村】を訪れることになった。過疎化が進むその村で、幸人は従兄弟や叔父たちと再会する。葬儀が終わり、一段落ついたかと思われたその晩、祖母の遺体が行方不明になる。これは村で起きる【怪異】の序章に過ぎなかった。

登場人物 編集

本編 編集

鷹野美代子(たかの みよこ)
オカルト研究者であり、旅人。日本各地のオカルト伝承を研究するのが趣味。ニ十本のお子様ランチの旗をお守りとして持ち歩いている。
同作者の作品『ひぐらしのなく頃に』に登場する鷹野三四と容姿や設定が酷似している。
忠村幸人(ただむら ゆきと)
忠村家長男で、正志の息子。26歳。社会人経験はあるものの、現在は無職。
忠村月(ただむら ゆえ)
正志の再婚相手の連れ子。19歳。祖母の遺産問題を引き起こした責任をつねに感じており、その影響で献身的で控えめな性格になった。
忠村正志(ただむら まさし)
幸人の実父であり、月の義父。
忠村信輝(ただむら のぶてる)
正志の弟。信輝・輝美・輝也の実父。正志と年齢が近いことにコンプレックスを抱いている。
忠村輝美(ただむら てるみ)
信輝の長女。26歳。
忠村輝也(ただむら てるや)
信輝の長男で、輝美の弟。24歳。
忠村常雅(ただむら つねまさ)
正志と信輝の弟。

プロローグ小説 編集

ベルンカステル
奇跡の魔女。使いの黒猫を通して、ラムダデルタに新たなカケラを贈る。
ラムダデルタ
絶対の魔女。鷹野美代子を駒として選び、ベルンカステルのカケラにゲームとして参加する。

作風 編集

ライター・編集者の五十嵐大[7]によると、竜騎士07の『うみねこのなく頃に』や『ひぐらしのなく頃に』などはミステリーであるが、本作は本格的ホラーである[8]。作画を担当している小池ノクトは、「ホラー界の旗手」とされている[9]。作中の平坂村は黄泉比良坂を語源としており、「平坂村は、現世と黄泉の世界とが入り混じった空間になってしまっている」と、ホラー好きであればピンとくる内容である[8]。主人公たちが危機的状況を脱する描写は、「サバイバルホラー的な側面」もあり、読者がハラハラさせられる作品となっている[8]

関連書籍 編集

  • うみねこのなく頃に〜最後で最初の贈りもの〜(双葉社)
2015年12月18日発売[10]ISBN 978-4-575-30977-5
竜騎士07による『蛍火の灯る頃に』のプロローグ小説が収められている[1]。同じ内容のものが、2017年3月11日より特設ページにて連載形式で公開された[11]

書誌情報 編集

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h “竜騎士07×小池ノクト「蛍火の灯る頃に」0話が月刊アクションに”. コミックナタリー (ナターシャ). (2015年12月25日). https://natalie.mu/comic/news/170638 2024年3月16日閲覧。 
  2. ^ a b c “竜騎士07×小池ノクト、寒村舞台のサバイバルホラー「蛍火の灯る頃に」1巻”. コミックナタリー (ナターシャ). (2016年9月12日). https://natalie.mu/comic/news/201533 2024年3月16日閲覧。 
  3. ^ a b c “マイクがカナダに帰ったその後は…?「弟の夫」特別編が月刊アクションに登場”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年2月24日). https://natalie.mu/comic/news/270952 2024年3月16日閲覧。 
  4. ^ 蛍火の灯る頃に”. 双葉社. 2024年3月16日閲覧。
  5. ^ 単行本各巻のタイトル表記より
  6. ^ “竜騎士07×小池ノクト「蛍火の灯る頃に」1巻がWebで無料公開、3巻発売記念し”. コミックナタリー (ナターシャ). (2017年9月5日). https://natalie.mu/comic/news/247432 2024年3月16日閲覧。 
  7. ^ 五十嵐 大”. 文春オンライン. 文藝春秋. 2024年3月16日閲覧。
  8. ^ a b c 五十嵐大 (2018年11月5日). “一晩あけると、村が“地獄”に変貌していた――。黄泉の世界からの脱出劇を描いたサバイバルホラー『蛍火の灯る頃に』”. ダ・ヴィンチweb. KADOKAWA. 2024年3月16日閲覧。
  9. ^ ふじきりょうすけ (2017年12月13日). “ホラー漫画『殺戮モルフ』自主規制で真っ黒に 作者「事後承諾でびっくり」”. KAI-YOU. カイユウ. 2024年3月16日閲覧。
  10. ^ うみねこのなく頃に 〜最後で最初の贈りもの〜”. 双葉社. 2024年3月16日閲覧。
  11. ^ a b “「蛍火の灯る頃に」2巻発売で、竜騎士07のプロローグ小説を公開”. コミックナタリー (ナターシャ). (2017年3月11日). https://natalie.mu/comic/news/224192 2024年3月16日閲覧。 
  12. ^ 蛍火の灯る頃に 1”. 双葉社. 2024年3月16日閲覧。
  13. ^ 蛍火の灯る頃に 2”. 双葉社. 2024年3月16日閲覧。
  14. ^ 蛍火の灯る頃に 3”. 双葉社. 2024年3月16日閲覧。
  15. ^ 蛍火の灯る頃に 4”. 双葉社. 2024年3月16日閲覧。

外部リンク 編集