蛙形類(わけいるい、学名:Batrachomorpha)は、分岐学上の用語で、現生両生類とその祖先、それらに関連する絶滅種で構成される単系統群である。従来の分類における両生綱から、爬虫類と関連するもの(狭義の爬形類)を除いたものといえる。リンネ式分類ではのランクを与えられている。

蛙形類
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
上綱 : 四肢動物上綱 Tetrapoda
階級なし : 蛙形類 Batrachomorpha
下位分類群

しかし、この定義では古生代の多様な四肢動物のうち、爬形類に属さない全ての種を含むことになるので、このクレードを採用しない古生物学者も多い。

特徴

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以下のような特徴を持つとされる。

  • 扁平な頭骨
  • 可動性を持たない癒合した頭頂骨
  • 外後頭骨・後頭頂骨が後頭骨と接している
  • 前肢の指は4本あるいはそれ以下

下位分類

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Eryopsの頭蓋骨

マイケル・ベントンは、両生類と、有羊膜類より両生類に近縁な絶滅分類群を蛙形類に含めている。彼の分類体系では、蛙形類は以下の分類群を含む水陸両生の四肢動物の上目となる[1]

しかしながら、古生代の両生類の分類については不確定な部分が多い。

脚注

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  1. ^ Benton, M. J. (Michael J.) (20 October 2014). Vertebrate palaeontology (Fourth ed.). Chichester, West Sussex. ISBN 978-1-118-40755-4. OCLC 867425553. https://www.worldcat.org/oclc/867425553