蝦仁飯(シャーレンファン[1][2]、シアレンファン[3])は、台湾台南市のローカルフード[1]、台湾小吃の一品である[4]。ご飯にエビを乗せた料理である[1]

概要

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「蝦仁」はエビのことで、蝦仁飯を日本では「エビごはん」「エビめし」とも説明される[1]BSフジの『リモートシェフ』で2023年6月12日に蝦仁飯が取り上げられた際には「海老の香りご飯」と紹介されている[5]

台南では、エビに「火燒蝦」(アカエビ)が用いられることが一般的である[2][3]。火燒蝦は台湾南部の沿岸では多く収穫できたたことから「庶民の味」として親しまれていた[4]。しかしながら、近年は火燒蝦の漁獲量が減って価格も高騰し、蝦仁飯もやや贅沢な小吃となっている[4]

蝦仁飯に使用する飯は、エビやカツオ出汁を用いて炒め煮してある[1][2][3]。この作り方は、日本統治時代にさかのぼるとされる[3]

著名な店

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  • 集品蝦仁飯[1][2][3][4]
    常連客はエビの増量を注文したり、目玉焼きのトッピングを行う[3]
    1日に800杯を売り上げる人気店ではあるが、毎年3月から5月には、稀に火焼蝦が収穫できない時もあり、収穫できなかった日は休業となる[4]

出典

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  1. ^ a b c d e f P.K.サンジュン (2024年4月28日). “【台湾グルメ】台南名物のえびメシ「蝦仁飯(シャーレンファン)」のえび濃度がパない! 5杯食べたらエビになりかねないレベル!!”. ロケットニュース24. 2024年8月29日閲覧。
  2. ^ a b c d 山脇りこ「台湾ごはんモノめぐり」『台湾オニギリ』主婦の友社、2020年、94頁。ISBN 978-4074439386 
  3. ^ a b c d e f 「蝦仁飯」『28 地球の歩き方 Plat 台南』地球の歩き方、2023年、56頁。ISBN 978-4059211372 
  4. ^ a b c d e 食文化の宝庫、台南ならではの小吃(シャオチー)を頰張る。”. Madame FIGARO japon (2019年10月28日). 2024年8月29日閲覧。
  5. ^ #71 2023年6月12日,#72 2023年6月13日”. リモートシェフ. BSフジ. 2024年8月29日閲覧。