「果敢な実験精神を共有する研究者・表現者・アーティストの潜在的なネットワークに、現実的な枠組みを賦与することを目的」として2006年に設立された[1]。
- 初代(2006〜2009年):松浦寿輝
- 二代目(2010〜2013年):岡田温司
- 三代目(2014〜2017年):佐藤良明
- 四代目(2018〜2021年):田中純
- 五代目(2022〜 ):門林岳史
各賞の受賞者は以下の通り[2]。
- 第1回(2010年)
- 学会賞:日高優『現代アメリカ写真を読む デモクラシーの展望』(青弓社)
- 奨励賞:乗松亨平『リアリズムの条件 ロシア近代文学の成立と植民地表象』(水声社)
- 特別賞:渡邊守章『越境する伝統』(ダイヤモンド社)、『快楽と欲望 舞台の幻想について』(新書館)
- 第2回(2011年)
- 学会賞:平倉圭『ゴダール的方法』(インスクリプト)
- 奨励賞:橋本一径『指紋論』(青土社)
- 第3回(2012年)
- 学会賞:大橋完太郎『ディドロの唯物論』(法政大学出版局)
- 奨励賞:小澤京子『都市の解剖学』(ありな書房)、鯖江秀樹『イタリア・ファシズムの芸術政治』(水声社)
- 第4回(2013年)
- 学会賞:加藤有子『ブルーノ・シュルツ 目から手へ』(水声社)
- 奨励賞:番場俊『ドストエフスキーと小説の問い』(水声社)、御園生涼子『映画と国民国家』(東京大学出版会)
- 第5回(2014年)
- 学会賞:千葉雅也『動きすぎてはいけない』(河出書房新社)
- 奨励賞:田中祐理子『科学と表象』 (名古屋大学出版会)、杉山博昭『ルネサンスの聖史劇』(中央公論新社)
- 第6回(2015年)
- 学会賞:本田晃子『天体建築論 レオニドフとソ連邦の紙上建築時代』(東京大学出版会)
- 奨励賞:小林剛『アメリカン・リアリズムの系譜 トマス・エイキンズからハイパーリアリズムまで』(関西大学出版部)
- 第7回(2016年)
- 学会賞:田口かおり『保存修復の技法と思想 古代芸術・ルネサンス絵画から現代アートまで』(平凡社)7
- 第8回(2017年)
- 学会賞:木下千花『溝口健二論 映画の美学と政治学』(法政大学出版局)、竹峰義和『〈救済〉のメーディウム ベンヤミン、アドルノ、クルーゲ』(東京大学出版会)
- 第9回(2018年)
- 学会賞:高村峰生『触れることのモダニティ ロレンス、スティーグリッツ、ベンヤミン、メルロ=ポンティ』(以文社)、増田展大『科学者の網膜 身体をめぐる映像技術論:1880-1910』(青弓社)
- 奨励賞:北村匡平『スター女優の文化社会学 戦後日本が欲望した聖女と魔女』(作品社)
- 第10回(2019年)
- 学会賞:北村紗衣『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち 近世の観劇と読書』(白水社)、佐藤元状『グレアム・グリーン ある映画的人生』(慶應義塾大学出版会)
- 奨励賞:佐藤真理恵『仮象のオリュンポス プロソポンの概念とイメージ変奏』(月曜社)
- 第11回(2020年)
- 学会賞:須藤健太郎『評伝ジャン・ユスターシュ』(共和国)
- 奨励賞:荒川徹『ドナルド・ジャッド 風景とミニマリズム』(水声社)、古川萌『ジョルジョ・ヴァザーリと美術家の顕彰 16世紀後半フィレンツェにおける記憶のパトロネージ』(中央公論新社)
- 第12回(2021年)
- 学会賞:宮﨑裕助『ジャック・デリダ 死後の生を与える』(岩波書店)
- 奨励賞:入江哲朗『火星の旅人 パーシヴァル・ローエルと世紀転換期アメリカ思想史』(青土社)、馬場靖人『〈色盲〉と近代 十九世紀における色彩秩序の再編成』(青弓社)
- 第13回(2022年)
- 学会賞:甲斐義明『ありのままのイメージ スナップ美学と日本写真史』(東京大学出版会)、渡名喜庸哲『レヴィナスの企て 『全体性と無限』と「人間」の多層性』(勁草書房)
- 奨励賞:河野真理江『日本の〈メロドラマ〉映画 撮影所時代のジャンルと作品』(森話社)
- 第14回(2023年)
- 学会賞:渡邊英理『中上健次論』(インスクリプト)
- 奨励賞:久保豊『夕焼雲の彼方に 木下惠介とクィアな感性』(ナカニシヤ出版)
- 第15回(2024年)
- 学会賞:該当なし
- 奨励賞:田邉恵子『一冊の、ささやかな、本 ヴァルター・ベンヤミン『一九〇〇年ごろのベルリンの幼年時代』研究』』(みすず書房)
- 奨励賞:原瑠璃彦『洲浜論』(作品社)
学会誌として『表象』[3]、オンライン版ニューズレターとして『REPRE』[4]を発行している。