ビジュアルアプローチ

視認進入から転送)

ビジュアルアプローチ(Visual approach)は、計器飛行方式(IFR)に従い、空港の滑走路に視覚的情報に基づき進入する方式。この進入方式は、航空交通管制の管理の下、承認許可を得て実行できる[1]

ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港RWY19ビジュアルアプローチのチャート。ポトマック川の上空を飛行し、ロシャンボー記念橋を通過して、ファイナルアプローチに入る。

目的

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ビジュアルアプローチを行うことで、パイロットは計器進入を実行せずに滑走路へ進入する事ができる。これによりパイロットの作業負担を軽減でき、さらに最短距離で空港へ進入する事ができるため、燃料コスト削減、到着時間の短縮につながる。特に混雑した空港の運用効率化にもつながる。

日本国内の例として、羽田空港C滑走路(RWY34R)へ着陸するため(北風好天時)、パイロットが海ほたるパーキングエリア(夜間は同所に設置された閃光灯)を目視で確認し、滑走路方向へ旋回・着陸する"HIGHWAY VISUAL RWY34R"が設定されている[2]。これは平行滑走路におけるILS同時進入における国際基準を満たしていないための措置であり、悪天候を除いてビジュアルアプローチが実施される。

一方で滑走路を誤認するリスクもあり、アトラス航空ボーイング747LCFが予定していたマッコーネル空軍基地ではなく、カーネル・ジェームズ・ジャバラ空港に誤って着陸した事例がある[3]。他にも同様の事例がある[4][5]。特に混雑した空域では、ビジュアルアプローチによってパイロットの作業的負担が増加する可能性がある。

脚注

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  1. ^ “Arrival Procedures: Visual Approach”. Aeronautical Information Manual (AIM) (Federal Aviation Administration (FAA)): 5–4–23. (2010-11-10). 
  2. ^ eAIP Japan / RJTT AD2.24 Other Chart (HIGHWAY VISUAL RWY34R) 2024.02.22 - AIS JAPAN(国土交通省航空局);( 2024年2月22日発効、2024年2月26日閲覧) ※要ログイン
  3. ^ Incident: Atlas BLCF at Wichita on Nov 20th 2013, landed at wrong airport”. The Aviation Herald. 12 April 2019閲覧。
  4. ^ Incident: Delta A320 at Rapid City on Jul 7th 2016, landed on wrong airport”. The Aviation Herald. 2019年4月12日閲覧。
  5. ^ Incident: American A320 at Fort Myers on Aug 30th 2018, approached wrong airport and went around”. The Aviation Herald. 2019年4月12日閲覧。