造形活動(ぞうけいかつどう)とは、「異質のばらばらなものを組み合わせて、一つの秩序ある新しいものを作ること」である。幼稚園保育園での活動の他に小学校図画工作中学校美術の一部にも当てはまる。

造形活動のねらい 編集

幼児が絵を描いたり、ものを作ったりする活動は、本能的な活動で、もちろん最初の段階では、きわめて表出にすぎないものであるが、しだいに自分の意思のままに表現できるように発達する。このような造形活動を通して、「創造力」や「人間らしい心」を育てていくことが、この活動のねらいである。

  • 表出とは…心の吐き出し的行為であり、心の中が自然に表れている、いわゆる「あらわれ」である。
  • 表現とは…心を意図的に外に表し、誰かに伝達しようとする行為であり、いわゆる「あらわし」である。

参考文献 編集

  • 東京教育大学附属小学校初等教育研究会編『図工科造形活動を通しての教育』泰流社〈初等教育シンポジウムシリーズ〉、1975年。OCLC 673225393全国書誌番号:71017202 
  • 『造形活動における基礎的・基本的事項に関する調査研究 : 発達段階を踏まえた絵画・彫塑分野の指導法について』埼玉県立教育センター〈研究報告書〉、1984年。OCLC 673187255全国書誌番号:85029437 
  • 林健造『幼児造形教育論 : 三系論を中心として』建帛社、1987年。ISBN 4-7679-7027-X全国書誌番号:88045066 
  • 林健造『造形教育の探求 : 三系論を核にして』日本文教出版、1988年。OCLC 20755986全国書誌番号:89011902 
  • 林健造、岡田憼吾『保育の中の造形表現 : 豊かな感性を育てる実践と援助』サクラクレパス出版部〈造形教育 実践編〉、1992年。ISBN 4-87895-122-2全国書誌番号:92054743 
  • 筑波大学附属小学校図画工作科研究部『総合的な力を培う造形活動 : 追究型・総合型の授業を創る』初等教育研究会不昧堂出版〈筑波叢書〉、1999年。ISBN 4-8293-0376-X全国書誌番号:20019723 

関連項目 編集

外部リンク 編集