連接式の鉄道車両は、共通の連接台車または車軸を共有する車体あるいは車軸のない車体を持つ、半永久的に結合された複数の車体で構成される鉄道車両である [1] 。連接式の鉄道車両の車長は単一の鉄道車両よりも長い。 各車体を次の車体から分離するのは困難でコストがかかるため、多くの場合、編成として運用される。

アムトラック・カスケーズは車体傾斜機能を持つタルゴの永久結合編成で運行される。
オレゴン州ポートランドで運行するボンバルディア製MAX LRV
連接式のダブルスタックカー海上コンテナ
連接式のダブルスタックカー用に通常の鉄道車両の台車にサイドベアリングを取り付けたもの

客車 編集

連接式の客車は、ヨーロッパと米国で一般的になりつつある。 車体間の通路は恒久的に取り付けられている。 列車が脱線した場合、 ジャックナイフの可能性が低くなり、最新の建設技術が伸縮を防止するという安全上の利点がある。

ただし、連接式の鉄道車両は新しいアイデアではない。 20世紀前半の英国の多くの鉄道は、頻繁に、古い短い車を連接式の改造しており、英国のグレート・ノーザン鉄道は郊外列車用の新しい車両を製造した 。 1930年代にはロンドン・アンド・ノース・イースタン鉄道向けに多数の連接式の車両が製造された。

貨車 編集

ガンダーソンなどの製造業者は、連接式の低床ダブルスタックカー長物車車運車を製造している。

長所と短所 編集

連接式の鉄道車両には多くの利点がある。車輪と台車の総数を節約し、初期コスト、重量、騒音、振動、メンテナンス費用を削減する。 さらに、客車間の移動は、従来の設計よりも安全で簡単である。

欠点は主に、運用の柔軟性が低いことに関連する。 たとえば、交通量のピークに対応するために、連接式の車両を用いた列車編成に車両を簡単に追加することはできず、1台の車両またはパワーユニットの機械的故障により、列車編成全体が運行不能になることがある。 さらに、車輪と台車の数が少ないため、従来の列車編成と比べて車軸負荷が高くなる [2]

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ Europe'skannsetsushiki Greatest Tramways Network: Ttramways in the Rhein-Ruhr Area of Germany. Brill Archive. (1968). pp. 13–. GGKEY:14Q4CDB8700. https://books.google.com/books?id=Nh8VAAAAIAAJ&pg=PR13 
  2. ^ Jürgen Janicki; Horst Reinhard (2008). Schienenfahrzeugtechnik. Bahn Fachverlag. pp. 522–. ISBN 978-3-9808002-5-9. https://books.google.com/books?id=lPewyByxliUC&pg=PA67