道家斉一郎
道家 斉一郎(どうけ せいいちろう、1888年(明治21年)6月13日[1] - 1942年(昭和17年)3月28日[2])は、経済学者、専修大学総長、衆議院議員。
経歴
編集貴族院議員・農商務官僚道家斉の長男として東京市に生まれる。1915年(大正4年)、京都帝国大学法科大学政治科を卒業。1922年(大正11年)より久原鉱業株式会社参事を務め、また専修大学・日本大学・中央大学で講師として統計学・経済学・労働問題などを講義した。1923年(大正12年)、久原鉱業を退社して、帝都復興院参事に任命された。翌年には東京市の主事となり、1929年(昭和4年)に辞職するまでの間、統計課長、文書課長、電気局労働課長を歴任した。
1928年(昭和5年)に専修大学の評議員となり、翌年には教授・常務理事となった。経済学部長を経て、1939年(昭和14年)には学長に選出され、1941年(昭和16年)には総長に選出された。
その間、1937年(昭和12年)に東京市会議員選挙に当選し、市参事会員にも選ばれた。直後の第20回衆議院議員総選挙でも当選を果たした。
著書
編集- 『新経済学(生産論)』(自彊館書店、1927年)
- 『参考統計学』(巌松堂書店、1928年)
- 『売春婦論考 売笑の沿革と現状』(史誌出版社、1928年)
- 『欧米女見物』(白鳳社、1930年)
- 『財界の統計的観測』(白鳳社、1932年)
- 『統計経済学』(栗田書房、1942年)
脚注
編集- ^ 故道家斉一郎位記追賜ノ件
- ^ 『官報』第4568号、昭和17年4月4日
- ^ 『人事興信録』
参考文献
編集- 故道家斉一郎位記追賜ノ件(国立公文書館 アジア歴史資料センター)
- 『人事興信録 第十三版(下)』人事興信所、1941年。