郵便配達人ジョゼフ・ルーラン

郵便配達人ジョゼフ・ルーラン』(ゆうびんはいたつにんジョゼフ・ルーラン)は、1888年8月フィンセント・ファン・ゴッホによって描かれた絵画

『郵便配達人ジョゼフ・ルーラン』
フランス語: Portrait de Joseph Roulin assis
英語: Portrait of the Postman Joseph Roulin
作者フィンセント・ファン・ゴッホ[1]
製作年1888年8月初頭(F432、JH1522)
種類油彩キャンバス
寸法81.3 cm × 65.4 cm (32.0 in × 25.7 in)
所蔵ボストン美術館ボストン

概要

編集

ゴッホはフランスアルルで近所に暮らしていたルーラン一家をモデルにして複数のポートレイトを描いている。夫人を描いたものに『ルーラン夫人ゆりかごを揺らす女』がある。

モデルとなったジョゼフ=エティエンヌ・ルーラン(1841年4月4日 - 1903年9月)について、ゴッホは手紙で郵便配達人としているが、実際にはの郵便物取扱係であった。妹ヴィル宛ての手紙で彼を「頭部はソクラテスに似て、鼻はほとんどあるかなしか、(中略)たっぷりとしたごま塩の髭、大きな耳を持ってる。この男は強烈な共和主義者にして社会主義者で、議論もなかなか上手い」と評している。

ゴッホはルーランをモデルにした絵を6点残しており、そのうち1889年4月に描かれた胸像の背景に花を散りばめた3点については、モデルとなったルーランが仕事の都合で同年1月にマルセイユに移住していることから、以前に描かれた同じ構図の2点を模写したものと考えられている。

ギャラリー

編集

脚注

編集
  1. ^ 『一枚の繪』2017年8月号、一枚の繪株式会社、 107頁。

関連項目

編集