鄱陽湖(はようこ、ポーヤンこ、簡体字: 鄱阳湖; 拼音: Póyáng Hú)は、中華人民共和国江西省北部、長江南岸にある湖。中国の淡水湖では最大。北緯29度00分、東経116度10分に位置する。贛江撫河信江鄱江(饒河)・修水などの長江の支流が流入する。

鄱陽湖

衛星写真
所在地 中国
位置 北緯29度0分 東経116度10分 / 北緯29.000度 東経116.167度 / 29.000; 116.167座標: 北緯29度0分 東経116度10分 / 北緯29.000度 東経116.167度 / 29.000; 116.167
面積 3,210 km2
周囲長 1,200 km
最大水深 25 m
平均水深 8.4 m
貯水量 25.2 km3
水面の標高 16.5 m
淡水・汽水 淡水
プロジェクト 地形
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鄱陽湖の湖岸

湖の表面積は、季節により146km2から3,210km2まで変動し、長江の水流を調節する役目を果たす。

渡り鳥の生息地で鳥見が楽しめ、冬にはソデグロヅルナベヅルコウノトリが飛来する。魚の宝庫で漁業が盛んだが乱獲などにより数が減り、現在では完全に禁漁となっている。絶滅危惧種のヨウスコウカワイルカが生息しており、保護を受けている。1992年3月にはラムサール条約登録地になった[1]。長江で砂の採掘が禁止された2001年以降、鄱陽湖で砂が採掘されるようになった。年間2億3600万立方メートルもの砂が搬出され、上海や武漢の建造物に使われる。国際ツル財団によると、この砂の採掘により湖の水位が変わり、生活環境が大きく損なわれた[2]

紀元前から記録にある湖で、彭蠡沢、あるいは彭沢とも呼ばれた。何度も洪水を起こし、そのために築いた堤防が湖の中に残っている。

1363年朱元璋軍と陳友諒軍の間で鄱陽湖の戦いが起こり、陳友諒が敗死したことでも知られる。

湖の北部には靴山島中国語版(鞋山島、大孤山島ともいう)があり、西には廬山がある。また、南部の贛江河口部の内陸デルタは2020年にラムサール条約登録地となった[3]

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ Poyanghu | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (1997年1月1日). 2023年4月3日閲覧。
  2. ^ 石弘之著『砂戦争』(KADOKAWA、2020年)46ページ
  3. ^ Jiangxi Poyang Lake Nanji Wetlands | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2020年8月28日). 2023年4月2日閲覧。

関連項目

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  • 洞庭湖 - 淡水湖の中では中国第二位の面積があり、琵琶湖の4倍に達する。

外部リンク

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