酒井ワイナリー

山形県南陽市赤湯にあるワインメーカー

酒井ワイナリー(さかいワイナリー、英称:Sakai Winery)は、山形県南陽市赤湯にあるワインメーカーである。

有限会社 酒井ワイナリー
Sakai Winery
地図
酒井ワイナリー付近
種類 有限会社
本社所在地 日本の旗 日本
999-2211
山形県南陽市赤湯980
設立 1892年明治25年)
業種 食料品
法人番号 1390002014314
事業内容 果実酒類の製造販売
代表者 代表取締役 酒井一平
外部リンク http://www.sakai-winery.jp/
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概要 編集

赤湯村(現・赤湯)で生まれた酒井家十六代当主・酒井弥惣は、1887年(明治20年)に赤湯鳥上坂に於いてぶどう園を開いた。その5年後の1892年(明治25年)、弥惣が27歳の時、ぶどう酒醸造に着手したことに始まる。弥惣は、ぶどう酒醸造を帝国大学農科大学古在由直から教えを受けていたが、味覚が合わないとのことから、見様見真似の独学だった。その後、1908年(明治41年)から1924年(大正13年)までの間、赤湯町長を務めた。酒井ワイナリーは、ぶどう酒醸造業として、東北では最古の歴史を誇り、三代目・又一、四代目・又平と後継された。そして現在は、2012年(平成24年)に、東京農業大学醸造科学科で学んだ五代目・酒井一平へと継承された[1][2]

南陽市(旧赤湯町)でのぶどうの栽培の歴史は古く、約300年前から甲州種が栽培されていた。その他、ブラック・ハンブルク、マスカット・ハンブルクなどが増殖され、1895年(明治28年)頃には、全国屈指の欧州種の露路栽培の産地として発達した。酒井ワイナリーのワインの特徴としては、創業以来、昔ながらの無濾過ワインであること、濾過機を一切使わない。地下貯蔵庫で時間をかける、時には一年以上静置させて澱が下がるのを待ち、それから上澄みだけを瓶詰めにする。現在では、無濾過のワインはめずらしくなったが、戦後から昭和にかけての一時期には、日本国内のワイナリーのほとんどの醸造場では濾過が行われていた。酒井ワイナリーでは、その無濾過の製法今迄引き継ぎ、赤湯の地域特性にマッチした、自然農法による醸造・栽培を実行している。頑なまでの、一番大切な旨味や香りを損うことのない、ノンフィルター製法を現在まで守り続けている[1][2]

店舗情報 編集

  • 所在地 - 山形県南陽市赤湯980
  • 代表取締役 - 酒井一平、栽培・醸造責任者 - 酒井一平
  • 年間生産量 - 約2万5000本(国産比率100%)
  • ぶどう畑 - 自社畑7.5ヘクタール、契約栽培畑5ヘクタール[2]

利用情報 編集

  • 定休日 - 第1水曜日・第3水曜日
  • 営業時間 - 午前9時 - 午後5時(午後12時 - 午後1時除く)[1]

受賞歴 編集

「日本ワイナリーアワード(Japan Winery Award)」[3]
  • 「第1回 日本ワイナリーアワード 2018」 - 五つ星獲得[4]
  • 「第2回 日本ワイナリーアワード 2019」 - 五つ星獲得[5]
  • 「第3回 日本ワイナリーアワード 2020」 - 五つ星獲得[6]
  • 「第4回 日本ワイナリーアワード 2021」 - 五つ星獲得[7]
  • 「第5回 日本ワイナリーアワード 2022」 - 五つ星獲得[8]
  • 「第6回 日本ワイナリーアワード 2023」 - 五つ星獲得[9]

交通アクセス 編集

参考文献 編集

  • 『飲む!知る!歩く!日本版「ワインツーリズム」のすすめ』石井とも子著、「タケダワイナリー、高畠ワイナリー、酒井ワイナリー、赤湯温泉の4つのワイナリー」講談社、2009年8月、2019年5月10日閲覧
  • 『辰巳ワイナリー』「高畠ワイナリー、酒井ワイナリー、タケダワイナリー」辰巳琢郎著、出版文化社、2009年11月、2019年5月10日閲覧
  • 『世界の名酒事典 2010-11年版』講談社、2009年11月、2019年5月10日閲覧
  • 『Sora 五感を磨く! 世界初のお天気マガジン! 』「風と羊のワイン 酒井ワイナリー 山形県 赤湯(特集 気象と日本ワインの実力 今、注目の小規模ワイナリー)」ウエザーニューズ、2014年秋、2019年5月10日閲覧

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集