阪本善尚
日本の撮影監督
阪本 善尚(さかもと よしたか、1942年2月14日 - )は、日本の撮影監督。奈良県出身[1]。
さかもと よしたか 阪本善尚 | |||||||||||
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2010年 | |||||||||||
生年月日 | 1942年2月14日(82歳) | ||||||||||
出生地 | 奈良県 | ||||||||||
職業 | 撮影監督 | ||||||||||
主な作品 | |||||||||||
『HOUSE ハウス』 『ねらわれた学園』 『時をかける少女』 『バウンス ko GALS』 『金融腐食列島 呪縛』 『突入せよ! あさま山荘事件』 『男たちの大和/YAMATO』 | |||||||||||
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経歴
編集1964年日本大学藝術学部映画学科卒業後、岩波映画製作所に契約キャメラマンとして入社[1]。同年開局した東京12チャンネル(現在のテレビ東京)『ハローCQ』でキャメラマンデビュー[2]。その後、成島東一郎の弟子となり、勅使河原宏監督の『インディレース 爆走』(1967年)などの撮影助手に就く[1][2]。1969年、大学時代から自主映画製作で知り合いだった大林宣彦に誘われ、コマーシャル(CM)キャメラマンとして、大林とのコンビで多くのテレビCMを手がけた[1][2]。
大林とは『HOUSE ハウス』(1977年)以降、多くの劇場映画の撮影監督をコンビで務めている[2]。
以降、日本映画界の第一線で活躍を続けている。
デジタル撮影技術の権威としても広く知られ、松下電器産業と共同で映画撮影用のデジタルビデオカメラである「VARICAM」を開発。『突入せよ! あさま山荘事件』でメインキャメラとして全編撮影に使用し、デジタルシネマの時代を切り拓いた。
作品
編集- HOUSE ハウス (1977)
- 瞳の中の訪問者 (1977)
- オレンジロード急行 (1978)
- 霧のマンハッタン(1980)(東京キッドブラザース)
- ねらわれた学園 (1981)
- 転校生(1982年版)
- 時をかける少女 (1983年の映画)
- 麗猫伝説 (1983 TV作品)
- 廃市 (1983)
- 少年ケニヤ (1984 - 実写部分のみ)
- 天国にいちばん近い島 (1984)
- さびしんぼう(1985)
- 彼のオートバイ、彼女の島 (1986)
- 野ゆき山ゆき海べゆき (1986)
- GAME KING 高橋名人VS毛利名人 激突!大決戦(1987)
- 異人たちとの夏(1988)
- BEST GUY (1990)
- はるか、ノスタルジィ (1992)
- She's Rain (1993)
- 水の旅人 侍KIDS (1993)
- 家なき子
- KAMIKAZE TAXI (1995)
- 蛍II 赤い傷痕 (1995)
- バウンス ko GALS (1997)(第25回ヨコハマ映画祭撮影賞を受賞)
- ユキエ (1998)
- オサムの朝 (1999)
- 金融腐食列島 〔呪縛〕 (1999)
- 宣戦布告 (2001)
- 突入せよ! あさま山荘事件 (2002)(第26回日本アカデミー賞優秀撮影賞を受賞)
- あずみ2 Death or Love (2005)
- 男たちの大和/YAMATO (2005)
- 墨攻 (2006)
- 深海寻人 (2008)
- きみに届く声(2008)
- ラーメンガール (2009)
- はやぶさ 遥かなる帰還 (2012)
- 種まく旅人〜みのりの茶〜 (2012)
- RETURN(2013)
- 種まく旅人 くにうみの郷(2015)
- 種まく旅人〜華蓮のかがやき〜 (2020)
脚注
編集参考文献
編集- 山口猛『映画撮影とは何か:キャメラマン40人の証言』平凡社、1997年9月。ISBN 9784582282351。