阿倍 石井(あべ の いわい、生没年不詳)は、奈良時代中期の女官孝謙天皇の乳母の1人。朝臣官位正五位下命婦

経歴 編集

天平勝宝元年(749年)7月、孝謙天皇の即位とほぼ同時に、ほかの天皇の乳母(山田比売島竹乙女)とともに、従五位下を授けられている[1]。それまでは、3人いる天皇の乳母の中では一番位階が低かった。

淳仁朝天平宝字5年(761年)5月、正五位下に昇叙する[2]

ほかの2人の乳母に比べて、経歴の不明な点が多いが、孝謙天皇の「阿倍内親王」の名前は、この乳母の名前からとられている。

官歴 編集

続日本紀』による。

脚注 編集

  1. ^ 『続日本紀』巻第十七、孝謙天皇 天平勝宝元年7月3日条
  2. ^ 『続日本紀』巻第二十三、廃帝 淳仁天皇 天平宝字5年5月2日条

参考文献 編集