阿部仁史
建築家
阿部 仁史(あべ ひとし、1962年 - )は、日本の建築家。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)教授。阿部仁史アトリエ主宰。
阿部仁史 | |
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生誕 |
1962年(61 - 62歳) 宮城県仙台市 |
国籍 | 日本 |
出身校 | 東北大学 |
職業 | 建築家 |
受賞 |
吉岡賞(1996年) 日本建築学会賞(2002年) |
所属 | 阿部仁史アトリエ |
建築物 |
宮城スタジアム 苓北町民ホール |
概要
編集設計過程で一つ一つを丁寧かつ精緻な表現技法により具現化する建築を艶やかに表現する技法が特徴。宮城スタジアムの設計で注目される。同スタジアムがFIFAワールドカップに使用されたことで、世界的に注目を集める。大地と同化しつつ、存在をアピールするバランス感覚は、従来のスタジアム建築の常識とは異なるものとなっている。2002年には苓北町民ホールの設計で日本建築学会賞を受賞。
彼の活動範囲は建築のみならず、橋梁などの土木構造物、家具デザインや商業店舗、レストラン等のインテリアデザイン、モバイルショップのデザインなど多岐に及んでいる。またロサンゼルスローカルズなど著作も存在する。ロサンゼルスなどでの活動も行う。
経歴
編集- 1962年 宮城県仙台市出身
- 1985年 東北大学工学部建築学科卒業(23歳)
- 1987年 同大学大学院修士課程修了(25歳)
- 1989年 南カリフォルニア建築大学(SCI-Arc)M-ARK3課程修了(27歳)
- 1988~92年 コープ・ヒンメルブラウロサンゼルス事務所勤務
- 1990年 SCI-Arc講師
- 1992年 阿部仁史アトリエ設立(30歳)
- 1993年 東北大学大学院工学研究科建築学専攻博士課程後期修了、工学博士(31歳)
- 1994~98年 東北工業大学工学部建築学科講師
- 1998~02年 同大学助教授
- 2002~07年 東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻教授
- 2007年 カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)都市・建築学科長、教授。
受賞歴
編集建築、インテリア作品
編集- 1994年 しらさぎ橋(32歳)
- 1996年 読売メディアミヤギゲストハウス 『第14回吉岡賞』(34歳)
- 1999年 ネージュルネフルール(雪月花)
- 2000年 宮城スタジアム(宮城県宮城郡利府町)(38歳)
- 2000年 松島ヨットハーバー・公園事務所(宮城県宮城郡松島町)
- 2001年 関井レディースクリニック
- 2001年 i-house
- 2002年 苓北町民ホール(熊本県苓北町)『日本建築学会賞(作品賞)』(40歳)
- 2004年 佐々木義肢製作所
- 2005年 伊達の牛タン本舗池袋店(インテリア)(東京池袋)
- 2005年 青葉亭(インテリア)
- 2005年 PTK
- 2005年 Beef Tongue Car(ショップ)
- 2005年 9坪ハウス(Tall)(神奈川県茅ヶ崎市)
- 2006年 KCH/whopper(埼玉)
- 2007年 Kandatsu Dental Clinic(茨城県土浦市)
- 2010年 竹泉荘 Mt.Zao OnsenResort & Spa(宮城県蔵王町)
家具デザイン
編集- CALF CHIR
- COW TABLE
- TRIPOD
- TOKYO HOUSE KADO Furniture
システムデザイン
編集- MEGAHOUSE
著書
編集展覧会、インスタレーションなど
編集- 1995年 A,D,C95 in Yokohama (横浜)
- 1996年 ミラノトリエンナーレ1996 (ミラノ)
- 2000年 7thヴェネツィア・ビエンナーレ (ヴェネツィア)
- 2001年 Japan2001”Under Construction” (ロンドン)
- 2003年 Art Miyagi 2003 (仙台)
- 2005年 「Body」展(ギャラリー・間) (東京)
その他
編集- 卒業設計日本一決定戦(せんだいデザインリーグ)のアドバイザリーボードを務め、審査員歴任。
- 空間デザインコンペティション、景観開花など審査員歴任。