宮城スタジアム

日本の宮城県利府町にある陸上競技場、球技場
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宮城スタジアム(みやぎスタジアム)は、宮城県宮城郡利府町宮城県総合運動公園(グランディ・21)内にある陸上競技場サッカー球技場。宮城県が建設・整備し、(公財)宮城県スポーツ振興財団を筆頭とする「G21指定管理グループ」が指定管理者として管理を行っている。

宮城県総合運動公園 宮城スタジアム
"キューアンドエースタジアムみやぎ"
宮城スタジアム(2007年4月29日撮影)
宮城スタジアムの位置(宮城県内)
宮城スタジアム
施設情報
所在地 宮城県宮城郡利府町菅谷字舘40-1
位置 北緯38度20分12.913秒 東経140度57分11.185秒 / 北緯38.33692028度 東経140.95310694度 / 38.33692028; 140.95310694座標: 北緯38度20分12.913秒 東経140度57分11.185秒 / 北緯38.33692028度 東経140.95310694度 / 38.33692028; 140.95310694
起工 1996年平成8年)10月
開場 2000年(平成12年)3月31日
所有者 宮城県
運用者 G21指定管理グループ((公財)宮城県スポーツ振興財団・同和興業・セントラルスポーツ)(指定管理者
グラウンド 天然芝
ピッチサイズ 107m × 71m
照明 1500 lx
大型映像装置 1基
建設費 約270億円
設計者 針生阿部共同アトリエ
建設者 奥村組
旧称
ひとめぼれスタジアム宮城
(命名権・2014年4月1日 - 2020年3月31日)
使用チーム、大会
2002 FIFAワールドカップ
ベガルタ仙台(不定期)
収容能力
49,133人
アクセス
JR東北本線利府支線利府駅からバスで10分
北側から見た宮城スタジアム(連結写真)
宮城県総合運動公園南端から見た宮城スタジアムの遠景

2020年4月1日よりキューアンドエーが命名権を取得し、「キューアンドエースタジアムみやぎ」の呼称を用いている(詳細は後述[1]

概要編集

仙台市都心部から見て北東方向、仙台市宮城野区と利府町にまたがる松島丘陵の一角に整備された宮城県総合運動公園(グランディ・21)の施設の一つで、2001年に開催された第56回国民体育大会(新世紀・みやぎ国体)の主会場として宮城県が3年半の工期と総事業費約270億円をかけて整備し、2000年3月31日に完成した日本陸上競技連盟第1種公認陸上競技場兼球技場である。

収容人数約5万人は東北地方の屋外競技施設として最大規模であり[2]陸上競技の他、サッカーラグビーアメリカンフットボールなどの球技会場や、大規模コンサートの会場としても使用される。

2002 FIFAワールドカップの日本国内10会場の一つとなったほか、東京オリンピックサッカー競技の会場としても使用される予定となっている。一方、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟するベガルタ仙台及びその女子チームで日本女子サッカーリーグに加盟するマイナビベガルタ仙台レディースがホームゲームを開催することもあるが、特に男子チームに関しては開催試合数は限定的である(後述)。

収容人員規模に比して仙台市都心部並びに最寄り駅から離れていることもあって、大規模イベント時のアクセス(後述)や稼働状況などの問題点が指摘されることも少なくない。2006年(平成18年)に宮城県の包括外部監査を実施した鈴木友隆(公認会計士)は、「教育委員会所管を中心とした公の施設の運営状況について (PDF) 」と題した監査報告書の中で、宮城スタジアムを含むグランディ・21の各施設の稼働率の悪さを指摘し、特に宮城スタジアムについては「平日は貸切のみの利用に限定し、貸切予約のない日は閉館することで相当の費用削減を見込む(ことを検討すべき)」「冬季は休日であっても貸切の利用水準が低く、費用削減効果の観点からも、冬季期間限定の全面閉館も検討する必要がある」との提言を記している。

施設概要編集

1周400m×9レーンの全天候型ウレタン舗装トラックと107×71.4mの天然芝フィールド(寒地型西洋芝)を有する陸上競技場兼球技場で、外周を楕円形のスタンドが取り囲む。2002 FIFAワールドカップ終了後にピッチを一部改修したため国際サッカー連盟 (FIFA) の規定を満たさなくなったが、2005年に再改修してFIFA規定に充足している。

メインスタンドのみ2層式で、メインスタンド・バックスタンドそれぞれに仙台藩藩祖である伊達政宗兜の前立三日月をモチーフにデザインされたアーチ形の大屋根(メインスタンド側は長さ300m、高さ46m、最大幅40m、重さ1,800トン)がかかる[3]。照明設備(最大1500Lx)は屋根の庇に設置されている。メインスタンドは6階建てで、室内雨天走路(直線100m×5レーン)は天井高さが6.3mあり、日本初となる屋内跳躍練習場が2か所設けられている。メインスタンド側には『2002 FIFA WORLD CUP/MIYAGI』という宮城会場の証し看板がある。

東京オリンピックサッカー競技開催に向けて2019年に施設改修工事が行われており、天然芝の張り替え(東日本大震災の被災地で育った「復興芝生」を使用[4])、大型映像装置の全面更新、トイレの洋式化、仮設メディアセンターの整備などが行われている[5]

また、スタジアム横には日本陸上競技連盟第3種公認の補助競技場(トラック:全天候型ウレタン舗装、400m×8レーン、フィールド:高麗芝)がある。

大規模集客イベント実績編集

スポーツ編集

国民体育大会全国障害者スポーツ大会、陸上競技大会以外は、全てサッカーの大会。

月日 イベント名 結果 観客数
2000年 6月11日 キリンカップサッカー2000 日本代表 1-1 スロバキア代表 45,831人
8月26日 Jリーグオールスターサッカー J-EAST 2-5 J-WEST 32,105人
10月6日-8日 第84回日本陸上競技選手権大会
2001年 10月13日
10月18日
第56回国民体育大会秋季大会(新世紀・みやぎ国体)
10月27日
10月29日
第1回全国障害者スポーツ大会翔く・新世紀みやぎ大会
2002年 6月9日 2002 FIFAワールドカップ G組メキシコ代表 2-1 エクアドル代表 45,610人[注 1]
6月12日 F組スウェーデン代表 1-1 アルゼンチン代表 45,777人[注 1]
6月18日 決勝T 1回戦】日本代表 0-1 トルコ代表 45,666人[注 1]
2005年 9月7日 キリンチャレンジカップ 日本代表 5-4 ホンジュラス代表 45,198人
2009年 10月14日 キリンチャレンジカップ 日本代表 5-0 トーゴ代表 32,852人
2010年 9月19日 Jリーグディビジョン1 第23節 ベガルタ仙台 2-0 モンテディオ山形 26,391人
2012年 8月19日 2012 FIFA U-20
女子ワールドカップ
A組ニュージーランド代表 2-1 スイス代表 09,542人
【A組】日本代表 4-1 メキシコ代表
8月22日 【A組】メキシコ代表 2-0 スイス代表 09,061人
【A組】日本代表 2-2 ニュージーランド代表
8月27日 C組ノルウェー代表 4-1 アルゼンチン代表 01,712人
D組アメリカ合衆国代表 0-3 ドイツ代表
2013年 8月14日 キリンチャレンジカップ 日本代表 2-4 ウルグアイ代表[6] 45,883人
2019年 6月9日 キリンチャレンジカップ 日本代表 2-0 エルサルバドル代表[7] 38,092人

ベガルタ仙台のホームゲーム開催について編集

Jリーグ・ベガルタ仙台は仙台市泉区ユアテックスタジアム仙台(ユアスタ、収容19,694人)をホームスタジアムとしているが、2002年J1に昇格して以降、“準ホームスタジアム”として年間1-3試合を開催していた(ベガルタ仙台#ホームスタジアム参照。2005年-2007年シーズンは開催せず、2009年シーズンはユアスタの改修工事の関係で原則として当スタジアムで開催)。2010年は、特にリーグ戦のうち観客動員数が見込める3試合を当スタジアムで開催し、いずれの試合もユアスタの最大収容人員を上回る2万人を超す観衆が詰め掛け、特に2010年9月19日モンテディオ山形戦(みちのくダービー)にはダービー史上最多となる26391人を記録し、同年の1試合最多観客動員数となった。2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震東日本大震災)に伴い公園全体が避難所、遺体安置所、及び救援物資搬送所などに利用され、一般利用に制限がかかったため使用せず、2012年も開催は無かったが、2013年11月10日浦和レッドダイヤモンズ戦でJリーグでは約3年ぶりに開催されたものの、寒い時期の日曜のナイターということも影響してか、17,183人とユアスタの最大収容人員を下回る動員にとどまり、これ以降ベガルタ仙台は宮城スタジアムでホームゲームを行っていない。

宮城スタジアムカップ編集

2004年から当スタジアムで行われていたサッカー大会。宮城県内チームの他、2種年代の強豪チームを招待していた[8]

年度 優勝 準優勝
1 2004 東京ヴェルディ1969 帝京
2 2005 前橋育英 青森山田
3 2006 滝川第二 ベガルタ仙台
4 2007 FC東京 市立船橋
5 2008 前橋育英 野洲
6 2009[9] 東福岡 前橋育英

コンサート編集

月日 アーティスト名 イベント名 備考
2002年 9月21日 SMAP SMAP '02 "Drink! Smap! Tour"
2003年 9月6日 SMAP SMAP '03 "MIJ Tour" ツアーファイナル
2010年 7月17日 EXILE LIVE TOUR 2010 "FANTASY" ツアー初日
2013年 9月22日 サザンオールスターズ SUPER SUMMER LIVE 2013 「灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!!」 ツアーファイナル
2014年 9月20日 GLAY GLAY EXPO 2014 TOHOKU 20th Anniversary 観客数5万5000人[10][11]
2015年 9月12日 Mr.Children Mr.Children Stadium Tour 2015 未完
2015年 9月19日 - 23日[注 2] ARASHI BLAST in Miyagi 4日間観客動員数20万8000人
2018年 9月1日 - 2日 乃木坂46 乃木坂46 真夏の全国ツアー2018 ツアーファイナル[12]

施設命名権編集

2014年1月6日より2月7日まで当スタジアムなど宮城県が所有する7つの体育施設において命名権(ネーミングライツ)の募集が行われ、当スタジアムにおいては全国農業協同組合連合会宮城県本部(JA全農みやぎ)が2014年4月1日から2017年3月31日までの3年間、年額500万円で命名権を取得することで合意した[13]。JA全農みやぎは県産米の主力品種の名称を冠した「ひとめぼれスタジアム宮城」の呼称を採用。2017年4月1日から3年間も同条件で更新していた[14]

2020年の契約満了を前にJA全農みやぎに契約更新の意図がなかったことから、施設を所管する宮城県教育委員会が2020年1月6日から2月7日の間で「原則3年以上、契約額年額500万円(税別)以上」の条件で新たな命名権者を公募[15]。これに2者が応募し、審査委員会での審議の結果、東京に本社を置き仙台市に3箇所の事業所を置くコールセンター/コンタクトセンター運営のキューアンドエーが命名権を取得した。新たな呼称は「キューアンドエースタジアムみやぎ」(略称:Qスタ)で、契約期間は2020年4月1日から2025年3月31日までの5年間、契約額は年額500万円[1][2]

アクセス編集

通常時のアクセスは以下の通り。

電車利用
車利用

イベント開催時にはJR東北本線 利府駅からのほか、JR各線 仙台駅・JR仙石線 多賀城駅地下鉄南北線 泉中央駅地下鉄東西線 荒井駅などからシャトルバスが運行されることがある[16][17]

なお、最寄り駅との間の徒歩移動を検討する場合はイベント主催者側から「利府駅から県道利府停車場総合運動公園線経由で徒歩50分」「岩切駅から県道利府岩切停車場線で徒歩50分」という目安が示されており、列車本数の多い岩切駅利用を推奨されている[17](イベントによっては利府支線の増発が行われることもある)。

アクセス問題編集

上述のとおり、当スタジアムは収容人員規模5万人の大規模スタジアムながら、主たるアクセスは「最寄り駅からのバス(シャトルバス含む)」もしくは「自家用車」となっており、大規模イベント終了後には周辺道路の渋滞が発生するなどして、人員輸送に問題を抱えている。2019年6月のキリンチャレンジカップ(国際親善試合)では東京オリンピックでの観客輸送のテストケースと位置づけられた[18]が、シャトルバスの運行にこそ問題はなかったものの、一般車両が駐車場から1時間以上出られなくなったとの問題点が指摘されている[19][注 3]

公園内その他の施設編集

  • 宮城県総合運動公園総合体育館(セキスイハイムスーパーアリーナ)
  • 宮城県総合運動公園総合プール
  • 宮城県総合運動公園テニスコート
  • 宮城県総合運動公園合宿所(リフレッシュプラザ)

なお、みやぎ生協めぐみ野サッカー場は、宮城県総合運動公園からは離れているが、グランディ・21の一部とみなす記述が宮城県の公式ページに記載されている[21]

脚注編集

[脚注の使い方]
注釈
  1. ^ a b c 販売数
  2. ^ 21日は休演日
  3. ^ 宮城県では、東京オリンピックの観客輸送では会場周辺への自家用車の乗り入れを規制し、会場から離れた仙台港周辺(仙台市宮城野区)・第二仙台北部中核工業団地(大衡村)・加瀬沼公園(利府町)に駐車場を確保しバスで輸送する「パーク・アンド・バスライド」を実施する計画としている[20]
出典
  1. ^ a b “宮城スタジアム、新愛称は「キューアンドエースタジアムみやぎ」”. 産経新聞. (2020年3月21日). オリジナルの2020年4月3日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200403041112/https://www.sankei.com/smp/politics/news/200312/plt2003120016-s1.html 2020年4月3日閲覧。 
  2. ^ a b “東北最大規模 収容人数約5万人の「宮城県総合運動公園宮城スタジアム」の命名権を取得 ~2020年4月から「キューアンドエースタジアムみやぎ」誕生~” (プレスリリース), キューアンドエー, (2020年4月1日), https://www.qac.jp/news/2020/04/01_qanda_stadium.html 2020年4月18日閲覧。 
  3. ^ 宮城県総合運動公園(グランディ・21)施設案内1 ひとめぼれスタジアム宮城(宮城スタジアム)”. 宮城県公式サイト. 2020年4月18日閲覧。
  4. ^ “震災を乗り越えた「復興芝生」、ラガーマンの情熱が世界の舞台で輝く”. 読売新聞. (2019年10月5日). https://www.yomiuri.co.jp/rugbyworldcup/201910032145/ 2020年4月18日閲覧。 
  5. ^ “宮城)2020へ 宮スタ、7月8日から大規模改修”. 朝日新聞. (2019年6月25日). https://www.asahi.com/articles/ASM6M558QM6MUNHB019.html 2020年4月18日閲覧。 
  6. ^ マッチレポート (PDF)”. 日本サッカー協会 (2013年8月14日). 2019年6月9日閲覧。
  7. ^ マッチレポート (PDF)”. 日本サッカー協会 (2019年6月9日). 2019年6月9日閲覧。
  8. ^ 宮スタ利用者6割減「特効薬」なく苦しい運営”. 2005年5月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月15日閲覧。河北日報 (2005年5月27日)
  9. ^ 第6回宮城スタジアムカップ2009 U-18サッカー大会 決勝トーナメント試合結果 (PDF) 宮城県サッカー協会 (2009年8月19日)
  10. ^ GLAY・TERU、10年ぶり『EXPO』で男泣き 5万5000人と“復興”願い灯火”. ORICON STYLE. 2014年9月26日閲覧。
  11. ^ GLAY、宮スタで野外ライブ 被災地を激励(河北新報 2014年9月21日)
  12. ^ “乃木坂46【真夏の全国ツアー2018】閉幕、最終公演ではサプライズも”. billboard JAPAN (阪神コンテンツリンク). (2018年9月3日). http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/67277/2 2018年9月5日閲覧。 
  13. ^ “宮城県知事記者会見(平成26年2月24日)” (プレスリリース), 宮城県, (2014年2月24日), http://www.pref.miyagi.jp/site/chiji-kaiken/kk-140224.html 2014年3月18日閲覧。 
  14. ^ “県有スポーツ施設ネーミングライツ導入状況” (プレスリリース), 宮城県, (2018年1月1日), https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/supoken/naming.html 2018年1月29日閲覧。 
  15. ^ “宮スタ命名権を募集 「ひとめぼれ」更新せず”. 河北新報. (2020年1月6日). https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202001/20200107_13025.html 2020年4月18日閲覧。 
  16. ^ KIRIN CHALLENGE CUP 2019 vsエルサルバドル代表 宮城/ひとめぼれスタジアム宮城 会場アクセス”. 日本サッカー協会. 2020年4月18日閲覧。
  17. ^ a b 乃木坂46 真夏の全国ツアー2018 アクセスガイド”. チケットG!P. 2018年7月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月18日閲覧。
  18. ^ “宮城)五輪サッカー 帰路の渋滞課題 本番想定テスト”. 朝日新聞. (2019年6月13日). https://www.asahi.com/articles/ASM6D33CVM6DUNHB001.html 2020年4月18日閲覧。 
  19. ^ “村井嘉浩宮城県知事 定例記者会見 6/10”. 河北新報. (2019年6月10日). https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201906/20190610_11059.html 2020年4月18日閲覧。 
  20. ^ “宮城スタジアムの五輪渋滞対策へ方針 車→バスへの乗り換え3拠点”. 河北新報. (2020年1月29日). https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202001/20200129_13012.html 2020年4月18日閲覧。 
  21. ^ グランディ・21 みやぎ生協めぐみ野サッカー場(宮城県サッカー場)(2020東京オリンピック・パラリンピック競技大会・宮城県ポータルサイト)

関連項目編集

外部リンク編集

先代:
県総合運動公園陸上競技場
富山市
国民体育大会
主競技場

新世紀・みやぎ国体
次代:
春野総合運動公園陸上競技場
高知市