- 藤本真澄が持ち込んだ企画で、前作『プーサン』の企画を快諾して貰った返礼として市川崑が監督を担当した。市川が監督になった時には、猪俣勝人が書き上げた脚本が完成しており、市川は石川達三の原作を読んでから脚本を読み始めたが、服装や時系列が曖昧なのに話は面白くできている猪俣の脚本に、若干の戸惑いを覚えたという[1]。本作で木下恵介監督の『善魔』でデビューした三國連太郎を初めて起用している。
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- ^ 『完本 市川崑の映画たち』、2015年11月発行、市川崑・森遊机、洋泉社、P93~94