青蔵公路
チベット高原を横断する道路
青蔵公路(せいぞうこうろ)はチベット高原を横断する道路の一つである。109国道の一部であり、青蔵鉄路開通前は青蔵線(せいぞうせん)と呼ばれていた。基点は青海省西寧市で終点はチベットラサ市、ゴルムド市までは青海湖の南を通り鉄道と離れているが、ゴルムドからラサの間は青蔵鉄路とほぼ平行している。道路の平均高度は海抜4500mで雪線を超えているが、他のチベットへの道路(新蔵公路と川蔵公路)に比べれば道路状況は安定している。青蔵公路の建設は主に人民解放軍により行われた。当時の指導者は慕生忠将軍で青蔵公路の父と称されている。道路はチベット情勢に重要な役割を発揮し、1962年の中印国境紛争に於いて中国軍の最も重要な補給線となった。
青蔵公路 | |
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青藏公路と青蔵鉄路 | |
各種表記 | |
繁体字: | 青藏公路 |
簡体字: | 青藏公路 |
拼音: | Qīngzàng Gōnglù |
発音: | チンツァン ゴンルー |
英文: | Qinghai-Tibet Road |
規格
編集国家二級公路幹線であり、道路幅員は10m、最大勾配7%、最高制限速度は時速60kmである。[1]
沿革
編集里程・海抜
編集省、自治区 | 地級市、自治州、地区 | 県、県級市、地名 | 距離(km) | 標高(m) |
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青海省 | 西寧市 | 西寧市(起点) | 0 | 2200 |
湟源県 | 49 | 2600 | ||
海西モンゴル族チベット族自治州 | 都蘭県 | 423 | 3100 | |
ゴルムド市 | ゴルムド | 783 | 2600 | |
納赤台 | 861 | 3600 | ||
崑崙山口 | 1000 | 4767 | ||
玉樹チベット族自治州 | 五道梁 | 1052 | 4500 | |
ゴルムド市 | 沱沱河大橋 | 1278 | 4580 | |
チベット自治区 | ナクチュ市 | タンラ山口 | 1394 | 5231 |
アムド県 | 1483 | 4700 | ||
セニ区 | 1621 | 4507 | ||
ラサ市 | ダムシュン県 | 1785 | 4265 | |
ヤンパチェン鎮 | 1860 | 4300 | ||
トゥールン・デチェン県 | 1905 | 3640 | ||
ラサ市中心部(終点) | 1917 | 3650 |