高岡 健(たかおか けん、1953年 - )は、日本の医学者精神科医。専門は児童青年精神医学精神病理学

徳島県生まれ。1979年岐阜大学医学部卒業、岐阜赤十字病院精神科部長、岐阜大学准教授を経て、2015年より岐阜県立希望が丘こども医療福祉センター児童精神科部長・発達精神医学研究所所長(2020年現在:顧問)。95年岐阜大医学博士。日本児童青年精神医学会評議員。少年事件の精神鑑定も数多くてがける。雑誌『精神医療』(批評社)の編集委員をつとめる。不登校引きこもりを一貫して擁護する立場から論陣を張っている。また、文学や映画にも詳しい。

著書 編集

  • 『新しいうつ病論 ー 絶望の中に見える希望』雲母書房 2003
  • 『引きこもりを恐れず』ウェイツ 2003
  • 『人格障害論の虚像 ー ラベルを貼ること剥がすこと』雲母書房 2003
  • 『別れの精神哲学 ー 青春小説論ノート』雲母書房 2005
  • 『やさしい発達障害論』批評社 2007
  • 『自閉症論の原点 ー 定型発達者との分断線を超える』雲母書房 2007
  • 『16歳からの〈こころ〉学 ー「あなた」と「わたし」と「世界」をめぐって』青灯社 2009
  • 『やさしいうつ病論』批評社 2009
  • 『発達障害は少年事件を引き起こさない ー「関係の貧困」と「個人責任化」のゆくえ』明石書店 2009
  • 『精神鑑定とは何か ー 責任能力論を超えて』明石書店 2010
  • 『不登校・ひきこもりを生きる』青灯社 2011
  • 『続・やさしい発達障害論』批評社 2013
  • 『精神現象を読み解くための10章』批評社 2014
  • 『『絶歌』論 ー 元少年Aの心理的死と再生 2016

共著 編集

  • 『不登校を解く ー 三人の精神科医からの提案』(共著:門眞一郎滝川一廣)ミネルヴァ書房 1998
  • 『孤立を恐れるな! もう一つの「一七歳」論』(編著)批評社 2001
  • 『学校の崩壊 ー 学校という〈異空間〉の病理』批評社 2002
  • 『殺し殺されることの彼方 ー 少年犯罪ダイアローグ』(共著:芹沢俊介)雲母書房 2004
  • 『人格障害のカルテ 理論編』(岡村達也共編)批評社 2004
  • 『自閉症スペクトラム・浅草事件の検証 ー 自閉症と裁判』(岡村達也共編)批評社 2005
  • 『時代病』(共著:吉本隆明)ウェイツ 2005
  • 『メディアと精神科医 ー 見識ある発言と冷静な受容のために』(阿保順子共編)批評社 2005
  • 『こころ「真」論 連続シンポジウムの記録』(宮台真司共編)ウェイツ 2006
  • 『心の病いはこうしてつくられる ー 児童青年精神医学の深渕から』(共著:石川憲彦)批評社 2006
  • 『「戦後」状況論 ー 課題としての日本』(共著:八柏龍紀)雲母書房 2006
  • 『発達障害という記号』(松本雅彦共編)批評社 2008
  • 『うつ病論 ー 双極2型障害とその周辺』(浅野弘毅共編)批評社 2009
  • 『少年事件 心は裁判でどう扱われるか ー 弁護士と児童精神科医の対話』編著 明石書店 2010
  • 『「孤独」から考える秋葉原無差別殺傷事件』(共著:芹沢俊介)批評社 2011
  • 『発達障害という希望 ー 診断名にとらわれない新しい生き方』(共著:石川憲彦)雲母書房 2012
  • 『死刑と精神医療』中島直共編 批評社 2012
  • 『自閉症スペクトラム “ありのまま"の生活 ー 自分らしく楽しく生きるために』(共著:小道モコ)明石書店 2014