鳥島 (沖縄県)

沖縄県久米島町に属する島

鳥島(とりしま)は、東シナ海に浮かぶ無人島)。別名、久米鳥島(くめとりしま)[1]。行政区画は沖縄県島尻郡久米島町に属し、島全体を含めた周囲が軍事施設「鳥島射爆撃場」となっていることでも知られる。

鳥島

1978年撮影。(国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成)
所在地 日本の旗 日本沖縄県島尻郡久米島町[1]
所在海域 東シナ海
所属諸島 沖縄諸島
座標 北緯26度35分44秒 東経126度49分59秒 / 北緯26.59556度 東経126.83306度 / 26.59556; 126.83306 (鳥島)座標: 北緯26度35分44秒 東経126度49分59秒 / 北緯26.59556度 東経126.83306度 / 26.59556; 126.83306 (鳥島)
面積 0.04[2] km²
海岸線長 1.3[2] km
最高標高 25 m
鳥島の位置(沖縄諸島内)
鳥島
鳥島
鳥島 (沖縄諸島)
鳥島の位置(沖縄県内)
鳥島
鳥島
鳥島 (沖縄県)
鳥島の位置(日本内)
鳥島
鳥島
鳥島 (日本)
プロジェクト 地形
テンプレートを表示

なお、久米島町内には、沖縄県最北端の島である硫黄鳥島があるが、別の島である(両島は200km以上離れている)[1]

地理

編集

久米島の北約28kmに位置する、琉球石灰岩(隆起サンゴ礁[2])でできた砂地の島。大小2つの岩礁から成る[2]琉球弧火山フロント上に位置している。島の全域が町有地である[3]

島には、軍事訓練によって無数のクレータができている[1]。また、島の周囲は好漁場としても知られている[2]

鳥島射爆撃場

編集

北緯26度35分44.3秒、東経126度49分59.2秒の地点を中心として、島を含む半径3海里(約5.56km)の水域と、半径5海里(約9.26km)の空域には、アメリカ空軍が管理する「鳥島射爆撃場(Tori Shima Range)[4]」が設置されている[5]。ここでは、空対地射爆撃訓練が行われており、この水域は、使用期間中漁業及び立ち入りが禁止されている。

1995年末から1996年の初めにかけて、アメリカ海兵隊の攻撃機ハリアー劣化ウラン弾を鳥島で1520発使用した[1]。米軍が日本に報告したのは1年以上たってからのことだった[6][7][8]。都合4度にわたり弾頭を回収が試みられたが、250発しか回収されていない。

1997年、日本側は「鳥島に立ち入ったとしてもその影響は十分小さい」との誤射後の調査結果を公表したが、1997年に発表されたアメリカ軍の報告書は、島内の劣化ウラン汚染の範囲を特定し、1-3のクラス分けによる分類を行っている[9]

また、2008年4月9日には、鳥島射爆撃場の区域外に同じくハリアーが、250キロ爆弾を誤って投下[10]するなどの問題が発生している。同年8月に、久米島町長らが船上から鳥島を視察した[3]

脚注

編集

参考文献

編集
  • 清水浩史『秘島図鑑』河出書房新社、2015年7月30日、221頁。ISBN 978-4-309-27615-1 

関連項目

編集

外部リンク

編集