1/6公式、6分の1公式(ろくぶんのいちこうしき)は、定積分に関する以下の等式である。

導出

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次のように工夫して計算することもできる。

 

また、部分積分を用いて計算することもできる。

 

利用

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放物線直線で囲まれた図形の面積を素早く求めることができる。

例えば、xy平面上の放物線 と直線 で囲まれた図形の面積を求めるためには の計算が必要になるが、これを と変形すると1/6公式により となり、素早く計算することができる。

また、1/6公式の応用として、

  • 放物線 と直線の交点を とおくと、この放物線と直線で囲まれた部分の面積は と計算できる[1]
  • 放物線  の交点を とおくと、この2つの放物線で囲まれた部分の面積は と計算できる[2]

1/6公式の一般化として、 がある[3]

その他

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途中計算の記述が不要であるマークシート試験において、積分計算に使われることがある。

大阪大学2022年度の文系の数学の入試問題において、1/6公式に似た等式を証明する問題が出題された[4]

出典

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  1. ^ 1/6公式 | おいしい数学”. hiraocafe.com. 2024年7月21日閲覧。
  2. ^ 放物線と直線で囲まれた面積を高速で求める1/6公式”. 高校数学の美しい物語 (2022年6月23日). 2024年7月21日閲覧。
  3. ^ 放物線と直線で囲まれた面積を高速で求める1/6公式”. 高校数学の美しい物語 (2022年6月23日). 2024年7月21日閲覧。
  4. ^ 2022年阪大文系3”. 京極一樹の数学塾. 2024年7月21日閲覧。