1995年のセントラル・リーグ
開幕前
編集前年日本一となった巨人が、広沢克己内野手とジャック・ハウエル内野手をヤクルトから、川口和久投手を広島から補強したこともあって、前評判は圧倒的に高かった。
序盤戦
編集巨人は、開幕カードのヤクルト戦で、初戦こそ斎藤雅樹投手が完封勝利を収めたものの、2戦目は桑田真澄投手が完投を勝利を目前にして、9回に飯田哲也外野手に頭部を直撃する危険球を投じてしまい、退場したことをきっかけにして、逆転負けを喫してしまう。3戦目も敗れ、スタートは3勝8敗と最悪。結局、巨人は優勝争いに加わることなく終わった。
広沢・ハウエルに去られたヤクルトだったが、阪神から移籍したトーマス・オマリー内野手が大活躍。首位に立ち、6月には2位に8.5ゲーム差を付けた。
中盤戦
編集ヤクルトを追ったのが、川口に去られた広島。野村謙二郎、江藤智、緒方孝市らの強力打線が活躍。8月にはヤクルトに2.5ゲーム差まで迫ったが、ケガ人が出て失速。
終盤戦
編集ヤクルトは9月8日にテリー・ブロス投手が巨人戦でノーヒットノーランを達成。15日にはマジック10を点灯させる。
優勝決定は9月30日、神宮球場の巨人戦。古田敦也捕手とオマリーにホームランが出て、投げてはブロスが完封。5-0で勝利した。
最終成績
編集順位 | チーム | 試合 | 勝 | 負 | 分 | 勝率 | 差 | 監督 |
1 | ヤクルト | 130 | 82 | 48 | 0 | .631 | 野村克也 | |
2 | 広島 | 131 | 74 | 56 | 1 | .569 | 8.0 | 三村敏之 |
3 | 巨人 | 131 | 72 | 58 | 1 | .554 | 10.0 | 長嶋茂雄 |
4 | 横浜 | 130 | 66 | 64 | 0 | .508 | 16.0 | 近藤昭仁 |
5 | 中日 | 130 | 50 | 80 | 0 | .385 | 32.0 | 高木守道 |
6 | 阪神 | 130 | 46 | 84 | 0 | .354 | 36.0 | 中村勝広/藤田平 |
表彰選手
編集MVP | トーマス・オマリー(ヤクルト) | 打率.302 本塁打31本 |
新人王 | 山内泰幸(広島) | 14勝10敗 防御率3.03 |
打撃部門
編集首位打者 | アロンゾ・パウエル(中日) | .355 |
本塁打王 | 江藤智(広島) | 39 |
打点王 | 江藤智(広島) | 106 |
最多安打 | 野村謙二郎(広島) | 173 |
盗塁王 | 緒方孝市(広島) | 47 |
最高出塁率 | トーマス・オマリー(ヤクルト) | .429 |
投手部門
編集最優秀防御率 | テリー・ブロス(ヤクルト) | 2.33 |
最多勝 | 斎藤雅樹(巨人) | 18 |
最優秀救援投手 | 佐々木主浩(横浜) | 39 |
最多奪三振 | 斎藤雅樹(巨人) | 187 |
ベストナイン/ゴールデングラブ
編集ベストナイン | ゴールデングラブ | |
投手 | 斎藤雅樹(巨人) | 斎藤雅樹(巨人) |
捕手 | 古田敦也(ヤクルト) | 古田敦也(ヤクルト) |
一塁手 | トーマス・オマリー(ヤクルト) | 駒田憲広(横浜) |
二塁手 | ロバート・ローズ(横浜) | 立浪和義(中日) |
三塁手 | 江藤智(広島) | 石井琢朗(横浜) |
遊撃手 | 野村謙二郎(広島) | 野村謙二郎(広島) |
外野手 | アロンゾ・パウエル(中日) | 飯田哲也(ヤクルト) |
松井秀喜(巨人) | 緒方孝市(広島) | |
金本知憲(広島) | 音重鎮(広島) |
その他
編集沢村賞 | 斎藤雅樹(巨人) | 防御率2.70 187奪三振 |