2009年ドイツ連邦議会選挙

2009年ドイツ連邦議会選挙(2009ねんドイツれんぽうぎかいせんきょ)は、ドイツ連邦共和国下院に相当する連邦議会 (Deutscher Bundestag) の議員を選出するため、2009年9月に行われた選挙である。

2009年ドイツ連邦議会選挙
Bundestagswahl 2009
ドイツ
2005年 ←
2009年9月27日 (2009-09-27)
→ 2013年

連邦議会 全622議席(定数598議席、超過議席24議席)
投票率 70.8%(減少 6.9%)
  第1党 第2党 第3党
  Angela Merkel 2009a (cropped).jpg Frank-Walter Steinmeier 20090902-DSCF9761.jpg Guido Westerwelle 2007 (cropped).jpg
党首 アンゲラ・メルケル フランク=ヴァルター・シュタインマイアー ギド・ヴェスターヴェレ
政党 CDU/CSU SPD FDP
党首就任 2000年4月10日 2008年10月18日 2001年5月4日
党首選挙区 シュトラールズント=北西ポメラニア=リューゲン選挙区 ブランデンブルク・アン・デア・ハーフェル - ポツダム=ミッテルマルクI - ハーフェルラントIII - テルトウ=フレーミングI選挙区 ノルトライン=ヴェストファーレン州比例区[注釈 1]
前回選挙 226議席、35.2% 222議席、34.2% 61議席、9.8%
獲得議席 239 146 93
議席増減 増加 13 減少 76 増加 32
得票数 14,658,515 9,990,488 6,316,080
得票率 33.8% 23.0% 14.6%
得票率増減 減少 1.4% 減少 11.2% 増加 4.8%

  第4党 第5党
  Gregor Gysi y Oskar Lafontaine.jpg Jürgen Trittin y Renate Künast 2009.jpg
党首 グレゴール・ギジ
オスカー・ラフォンテーヌ
ユルゲン・トリッティン
レナーテ・キュナスト
政党 Linke B90/Gr
党首就任 2005年7月17日
2005年7月30日
2008年11月16日
2005年9月27日
党首選挙区 ベルリン=トレプトウ=ケーペニック選挙区
ザールラント州比例区
ニーダーザクセン州比例区[注釈 2] & ベルリン比例区[注釈 3]
前回選挙 54議席、8.7% 51議席、8.1%
獲得議席 76 68
議席増減 増加 22 増加 17
得票数 5,155,933 4,643,272
得票率 11.9% 10.7%
得票率増減 増加 3.2% 増加 2.6%

2009 German federal election - Results by constituency.svg

党派別獲得選挙区分布図

選挙前首相

アンゲラ・メルケル
CDU

選出首相

アンゲラ・メルケル
CDU

概要編集

前回2005年の連邦議会選挙の結果、ドイツキリスト教民主同盟キリスト教社会同盟 (CDU/CSU) とドイツ社会民主党 (SPD) の大連立で発足したアンゲラ・メルケル政権の4年間に対する評価が問われる選挙戦となったが、SPD が議席を大幅に減らし、自由民主党左翼党同盟90/緑の党などの連立に参加していない政党が大幅に議席を増やす結果となった[1]

選挙データ編集

  • 投票日 - 2009年9月27日
  • 連邦首相 - アンゲラ・メルケル (CDU)
  • 与党 - CDU/CSU + SPD …大連立
  • 連邦議会定数 - 598議席
    • 選挙区 - 299議席
  • 選挙制度 - 小選挙区比例代表併用制
    • 全体議席は、第2投票(Zweitstimmen、政党名簿への投票)に投ぜられた得票に従って議席配分されるが、少数政党の乱立を防止する観点から、第2投票で有効投票総数の 5% 以上を獲得するか、または第1投票(Erststimmen、選挙区候補者への投票、最多得票を得た候補が当選)で3議席を得るかのいずれかの要件を満たした政党にのみ議席配分される制度となっている。

選挙結果編集

  • 有権者数 - 62,132,442名
  • 投票率 - 70.8%(投票者数43,997,633名)
  • 有効票数
    • 第1投票 - 43,357,542票
    • 第2投票 - 43,235,817票
党派別議席数及び得票数・率
党派 第1投票 第2投票 議席数 選挙区
得票数 得票率 得票 得票率
CDU/CSU ドイツキリスト教民主同盟 (CDU) 13,852,743 32.0% 11,824,794 27.3% 194 173
キリスト教社会同盟 (CSU) 3,190,950 7.4% 2,830,210 6.5% 45 45
CDU/CSU 小計 17,043,693 39.3% 14,655,004 33.9% 239 218
ドイツ社会民主党(SPD) 12,077,437 27.9% 9,988,843 23.0% 146 64
自由民主党(FDP) 4,075,115 9.4% 6,313,023 14.6% 93 0
左翼党(Linke) 4,790,007 11.1% 5,153,884 11.9% 76 16
同盟90/緑の党(B90/Gr) 3,974,803 9.2% 4,641,197 10.7% 68 1
ドイツ海賊党 (PIRATEN) 46,770 0.1% 847,870 2.0% 0 0
ドイツ国家民主党 (NPD) 768,442 1.8% 635,525 1.5% 0 0
動物愛護党 (Die Tierschutzpartei) 16,887 0.0% 230,872 0.5% 0 0
議席合計 622 299
出典:Wahl zum 17.Deutschen Bundestag am 27.September 2009 - vorläufiges Ergebnis。議席を得た政党と公的助成の対象となる0.5%以上の得票を得た政党のみ掲載。

選挙は27日に投開票された。前述したように SPD は、シュレーダー政権時代に進められた改革に対する反発から従来からの支持者が離反、前回よりも 10% 以上票を減らし、議席数では2005年度比で76議席減の146議席となった。反対に CDU/CSU は得票では 1% あまり減らしたものの、議席数では前回より10議席以上増やす結果となり、同じ連立与党で正反対の結果となった。一方、FDP と左翼党、同盟90/緑の党の3党は得票でともに 10% 台となり、議席を大幅に増やして躍進した。選挙の結果、CDU/CSU と FDP の中道右派連合が多数派になったことを受けて、CDU/CSU と FDP は連立交渉を行い、翌10月26日に合意に達し、28日に連邦議会で首相指名選挙が行われメルケルが改めて首相に選出され、第2次メルケル政権が発足した。

地域別得票(第2投票)編集

 
投票率
 
第1投票での当選者の所属政党
州別政党得票率(第2投票=政党名簿投票)
CDU/CSU SPD FDP Linke B90/G
連邦平均(%) 33.8 23.0 14.6 11.9 10.7
  シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州 32.2 26.8 16.3 7.9 12.7
  メクレンブルク=フォアポンメルン州 33.1 16.6 9.8 29.0 5.5
  ハンブルク 27.8 27.4 13.2 11.2 15.6
  ニーダーザクセン州 33.2 29.3 13.3 8.6 10.7
  ブレーメン州 23.9 30.2 10.6 14.3 15.4
  ブランデンブルク州 23.6 25.1 9.3 28.5 6.1
  ザクセン=アンハルト州 30.1 16.9 10.3 32.4 5.1
  ベルリン 22.8 20.2 11.5 20.2 17.4
  ノルトライン=ヴェストファーレン州 33.1 28.5 14.9 8.4 10.1
  ザクセン州 35.6 14.6 13.3 24.5 6.7
  ヘッセン州 32.2 25.6 16.6 8.5 12.0
  テューリンゲン州 31.2 17.6 9.8 28.8 6.0
  ラインラント=プファルツ州 35.0 23.8 16.6 9.4 9.7
  バイエルン州 42.5 16.8 14.7 6.5 10.8
  バーデン=ヴュルテンベルク州 34.4 19.3 18.8 7.2 13.9
  ザールラント州 30.7 24.7 11.9 21.2 6.8
CDU/CSU=キリスト教民主・社会同盟、SPD=ドイツ社会民主党
FDP=自由民主党、Linke=左翼党、B90/G=同盟90/緑の党
出典:Vorläufiges Ergebnis der Bundestagswahl 2009 in den Ländern Auswahl des Landes

全16州のうち、CDU/CSU は14州でトップとなった。一方、SPD はブレーメン州でのみの勝利に留まった。左翼党は前回議席阻止線の 5% を下回ったシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州、ニーダザクセン州、バイエルン州も含め、16州すべてで 5% を上回る得票を得ることができた。

関連項目編集

脚注編集

[脚注の使い方]

注釈編集

  1. ^ Bonnから立候補(落選).
  2. ^ Göttingenから立候補(落選).
  3. ^ Berlin Tempelhof – Schönebergから立候補(落選).

出典編集

  1. ^ 河崎健「2009年ドイツ連邦議会選挙の分析:連立政策の新展開と各党の支持動員戦略」『選挙研究』第26巻第1号、日本選挙学会、2010年、 78-87頁、 doi:10.14854/jaes.26.1_78ISSN 0912-3512NAID 130005661557