2019 カレッジフットボール プレーオフ ナショナルチャンピオンシップ
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2019 カレッジフットボール・プレーオフナショナルチャンピオンシップ(2019_College_Football_Playoff_National_Championship)は2019年1月7日にカリフォルニア州サンタクララにあるリーバイス・スタジアムにて行われたカレッジフットボールの「カレッジフットボール・プレーオフ」ボウル・ゲームである。
概要
編集2018シーズンにおける、NCAAディビジョンIの最上位(フットボール・ボウルサブディビジョン)チームによる全米王者決定戦であり、カレッジフットボール・プレーオフ(CFP)制移行後5度目のチャンピオンシップとなる。情報通信の会社であるAT&Tがメインスポンサー。正式名称は"2019 College Football Playoff National Championship presented by AT&T"。
クレムソン・タイガースがアラバマ・クリムゾンタイドを44-16で破り優勝[1]。クレムソン大学にとって、1897年のペンシルベニア・クエイカーズ以来のシーズン15勝無敗にして、CFP制移行後初の全勝優勝となった。一方のアラバマ大学は28点差の敗北。2007年にニック・セイバンHC就任後最大点差での敗北であり、大学としては1998年のミュージック・シティ・ボウル以来となる点差での敗北となった(バージニアテック・ホーキーズに7-38で敗れている)。
背景
編集2015年11月4日に、リーバイス・スタジアムでの開催がアナウンスされた。2018年はアトランタ、2020年はニューオーリンズでの開催が決まっていたため、これらの都市を含めた9都市の中からの選出で決定(他候補として、ヒューストン・南フロリダ・シャーロット・デトロイト・ミネソタ・サンアントニオがあったと言われている)。[2]
2019カレッジフットボール・プレーオフ
編集Template:2019 College Football Playoffプレーオフに進出する4チームは評議会(selection committee)によって選出される。2018年12月2日にselection showと言う形で開催され、第1シードに入ったアラバマ・クリムゾンタイドが第4シードのオクラホマ・スーナーズとオレンジボウルで、第2シードのクレムソン・タイガースが第3シードのノートルダム・ファイティングアイリッシュとコットンボウルで試合を行った。
12月29日に両試合とも行われ、アラバマ大が45-34でオクラホマ大を、クレムソン大が30-3でノートルダム大を破った。
それぞれのチーム
編集アラバマ大はこれまでの対戦で、14勝4敗とクレムソン大に対してリードを取っているが、直近3シーズンにプレーオフで両者対戦を行っている。
第1戦は45-40でアラバマ大(2016 CFPナショナルチャンピオンシップ)、第2戦は35-31でクレムソン大(2017 CFPナショナルチャンピオンシップ)、第3戦は24-6でアラバマ大(2018 CFPセミファイナルとして開催のシュガーボウル)がそれぞれ勝利している。[3]
両チームとも14勝無敗で勝ち上がってきたため、2014年にCFP制に移行後初となる無敗チーム同士の対決となった(先述した通り、全勝での優勝も史上初である)。
クレムソン・タイガース
編集-
ファンが陣取るエンドゾーンで勝利を祝う選手たち
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試合終了後花火が上がる様子
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15勝無敗の戦績で終わったクレムソン大に対する祝福の花吹雪
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CFP優勝トロフィーを受け取るためステージに上がる選手たち
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優勝トロフィーを掲げるクレムソン大の選手・コーチ
2018年12月1日、クレムソン大はACCチャンピオンシップ・ゲームにてピッツバーグ・パンサーズを破り、12月2日にCFPランキング2位でコットンボウル出場を決めた。
クレムソン大は12月29日にコットンボウルにてノートルダム・ファイティングアイリッシュを破り14勝無敗でのナショナルチャンピオンシップ進出を果たす。
2019年1月3日、コットンボウルにおける薬物検査にて禁止薬物とされるオスタリンの陽性反応が出てNCAAより出場停止処分を受けた先発DLデクスター・ローレンス他3名の出場停止が発表されていた。[4]
アラバマ・クリムゾンタイド
編集1 | 2 | Total | |
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- 開催日: Monday, January 7, 2019
一方のアラバマ大は12月1日、SECチャンピオンシップゲームにてジョージア・ブルドッグスを破り、翌日CFPランキング1位でのオレンジボウル出場が決定。[5]
アラバマ大はオクラホマ・スーナーズを破りクレムソン大同様14勝無敗でのチャンピオンシップ進出を果たす。[6]
12月27日にオレンジボウルに進出した際、チームの規則を破ったとして、先発OLの一人だったデオンテ・ブラウン他3人の選手がNCAAの規則違反として出場停止が決まっていた。[7][8]
先発ラインナップ
編集Clemson | Position | Alabama | |
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攻撃 | |||
ティー・ヒギンス 2 | WR | ヘンリー・ラッグス3世 1 | |
ハンター・レンフロー 5 | WR | デボンタ・スミス 1 | |
† ミッチ・ハイアット | LT(レフトタックル) | † ジョナ・ウィリアムズ 1 | |
ジョン・シンプソン 4 | LG(レフトガード) | レスター・コットン | |
ジャスティン・ファルチネッリ | C(センター) | ロス・ピアーシュバッハ 5 | |
ゲイジ・サーベンカ | RG(ライトガード) | アレックス・レザーウッド 1 | |
トレメイン・アンクラム 7 | RT(ライトタックル) | ジェドリック・ウィルズ・ジュニア 1 | |
ギャレット・ウィリアムズ | TE | アーブ・スミス・ジュニア 2 | |
アマリ・ロジャース 3 | WR | † ジェリー・ジューディ 1 | |
トレバー・ローレンス 1 | QB | † トゥア・タゴヴァイロア 1 | |
トラビス・イティエン 1 | RB | デイミアン・ハリス 3 | |
守備 | |||
† クレリン・フェレル 1 | DE | アイザイア・バッグス 6 | |
† クリスチャン・ウィルキンス 1 | DT | NG(ノーズガード) | † クイネン・ウィリアムズ 1 |
アルバート・ハギンズ | DT | DE | レイクウォン・デイビス 2 |
オースティン・ブライアント 4 | DE | STAR(ニッケルバック) | シェイハイム・カーター |
ケンドール・ジョセフ | WLB(ウィークサイド・ラインバッカー) | ディラン・モーゼス | |
トレイ・ラマー | MLB(ミドル・ラインバッカー) | マック・ウィルソン 5 | |
アイザイア・シモンズ 1 | SLB(ストロングサイド・ラインバッカー) | アンファニー・ジェニングス 3 | |
A・J・テレル 1 | CB | セイビオン・スミス | |
トレイボン・マレン 2 | CB | パトリック・サーテイン2世 1 | |
ケイボン・ウォレス 4 | SS(ストロング・セイフティ) | ゼイビア・マッキニー 2 | |
タナー・ミューズ 3 | FS(フリー・セイフティ) | † ディオンテ・トンプソン 5 | |
† 2018 オールアメリカン選出 | |||
NFLドラフト選出 (数字はドラフトの選択順(1:1巡,2:2巡) |
Source:[9]
ゲーム・サマリー
編集アラバマ大がコイントスに勝ち攻撃権の放棄(defer)を選択、クレムソン大がレシーブを選択して試合開始。
最初の攻撃はスリーアンドアウト(ファーストダウンを更新できず攻撃が終了すること)で終了し、アラバマ大自陣21ヤード地点までパント。しかし、アラバマ大3回目の攻撃でQBトゥア・タゴヴァイロアのパスをクレムソン大CBのA・J・テレルがインターセプト、そのまま44ヤードのリターンタッチダウンを決める(アラバマ0-7クレムソン)。
すかさずアラバマ大も反撃。インターセプトの3プレイ後にWRジェリー・ジューディが同点となる62ヤードのタッチダウンを決める(アラバマ7-7クレムソン)。
次の攻撃で、クレムソン大はQBトレバー・ローレンスからWRティー・ヒギンスへの62ヤードパスが決まり、最後はRBトラビス・イティエンの17ヤードランで勝ち越す(アラバマ7-14クレムソン大)。
7点ビハインドとなったアラバマ大は次のドライブで10回の攻撃で75ヤードゲインに成功、タッチダウンを取り同点のチャンスを得る。だが、当時アラバマ大の1年生Kジョセフ・ブロバスのエクストラポイントが右に外れ失敗。同点のチャンスは逃したものの、クレムソン大のリードが1点に縮まる(アラバマ大13-14クレムソン大)。クレムソン大は次の攻撃がスリーアンドアウトに終わり、残り5分間はアラバマ大の攻撃が続き敵陣3ヤードラインに入ったところで、1Qが終了。[10][11][12]
2Q開始時クレムソン大1点リードだったものの、2プレイ後でブロバスのフィールドゴールで3点を追加し2点勝ち越しに成功(アラバマ大16-14クレムソン大)。追われる立場のクレムソン大も次の攻撃ドライブで、RBイティエンの1ヤードランでタッチダウン(アラバマ大16-21クレムソン大)。クレムソン大5点リードに状況が変わり、アラバマ大の攻撃でクレムソン大の守備がビッグプレーを見せる。シーズンで6度しかインターセプトがなかったタゴヴァイロアから2度目のインターセプトを奪う。次のドライブでローレンスからイティエンへ5ヤードのTDパスが決まり、12点にリードを拡げる(アラバマ大16-28クレムソン大)。 2Q終盤を迎える中、アラバマ大は4th&17でパント。残り時間2分以上を残しクレムソン大が自陣21ヤードから攻撃。この攻撃をフィールドゴールに結びつけ2Q残り45秒で3点を追加(アラバマ大16-31クレムソン大)。 アラバマ大はインコンプリートパスと6ヤードのランを行い時計を動かすことを選択。クレムソン大15点リードでハーフタイムを迎える。[10][11][12]
アラバマ大後半最初の攻撃は12回の攻撃で53ヤードを稼いだものの、4thダウンでフィールドゴールのフェイクを敢行。2ヤードをロスし攻撃失敗。得点を奪えずクレムソン大自陣24ヤードからの攻撃に変わる。このミスに乗じてこのミスに乗じ、クレムソン大はローレンスからジャスティン・ロスへの74ヤードパスが決まりタッチダウン。 Kグレッグ・ヒューゲルのエクストラポイントが左上に外れ6点追加となる(アラバマ大16-37クレムソン大)。 アラバマ大は次のドライブで59ヤードはゲインしたものの敵陣14ヤードでの4thダウン&4の攻撃に失敗。3Q6分近くを残しクレムソン大に攻撃権を譲る。次のクレムソン大の攻撃は自陣14ヤードから89ヤード前進、最後はWRのティー・ヒギンスへの5ヤードパスが決まりタッチダウン。エクストラポイントも決まり7点を追加(アラバマ大16-44クレムソン大)。アラバマ大にとって28点差ビハインドは、2007年にニック・セイバンがHCに就任して以来最大のビハインドとなる。後半3回目のアラバマ大の攻撃はタッチバックで自陣25ヤードからの開始となる。[10][11][12]
3Q最後のプレイでタゴヴァイロアからジューディへの48ヤードパスが通り、最終Qは敵陣27ヤードラインからのファーストダウンで開始。しかし、アラバマ大は敵陣2ヤードでの4thダウン&ゴールで7ヤードロスとなり、無得点で攻撃終了(これにより敵陣にて3度連続の4thダウンギャンブル失敗となる)。クレムソン大は次のドライブにて1Q以来となるパントシチュエーションを迎え、アラバマ大陣内48ヤードラインからの攻撃へ。 アラバマ大はここからの攻撃で、控えQBであったジェイレン・ハーツを起用。しかし攻撃はスリーアンドアウトで終了し、Pのマイク・ベルニエのパントでクレムソン大陣内1ヤードラインへ。このあとクレムソン大は敵陣17ヤードまで攻撃を展開したところで、先発オフェンス陣のほとんどをベンチへ下げ、控えQBだったチェイス・ブライスを起用した。このあと残り2分ほどをランプレーを駆使し時計を進め、クレムソン大においても一番長いドライブ(10分2秒)でしのぐ。 結果的にクレムソン大が勝利し試合終了。直近3年で2度目の優勝を果たした。[10][11][12][13]
1 | 2 | Total | |
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- 開催日: Monday, January 7, 2019
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ファンが陣取るエンドゾーンで勝利を祝う選手たち
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試合終了後花火が上がる様子
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15勝無敗の戦績で終わったクレムソン大に対する祝福の花吹雪
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CFP優勝トロフィーを受け取るためステージに上がる選手たち
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優勝トロフィーを掲げるクレムソン大の選手・コーチ
スコア・サマリー
編集1 | 2 | 3 | 4 | Total | |
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No.2 クレムソン大 | 14 | 17 | 13 | 0 | 44 |
No.1 アラバマ大 | 13 | 3 | 0 | 0 | 16 |
開催地 リーバイス・スタジアム/サンタクララ
- 開催日: 2019年1月7日月曜日
- 試合開始: 現地時間 午後5時(太平洋標準時)
- 観客動員数: 74,814人
- 審判: マイク・キャノン(ビッグ・テン・カンファレンス)
- Box score