2023年カンボジア国民議会選挙

2023年カンボジア国民議会選挙(2023ねんカンボジアこくみんぎかいせんきょ)は、カンボジア立法府を構成する国民議会下院)の議員を全面改選するために2023年7月23日に行われた選挙である。

2023カンボジア国民議会選挙
カンボジア
2018年 ←
2023年7月23日
→ 2028年

国民議会 全125議席
投票率 84.59%
  第1党 第2党
 
党首 フン・セン ノロドム・チャクラブット英語版
政党 カンボジア人民党 フンシンペック
党首就任 1985年1月 2022年2月8日
党首選挙区 カンダル州 プノンペン
前回選挙 76 0
獲得議席 120 5
議席増減 減少 5 増加 5
得票数 6,398,311 716,490
得票率 82.30% 9.22%

地域別人民党得票率
60-70% 70-80% 80-90%

選挙前首相

フン・セン
カンボジア人民党

選出首相

フン・マネット
カンボジア人民党

概要 編集

国民議会議員の任期5年が満了したことに伴って行われた選挙で八つの政党が参加した。このうち、議席を獲得したのは与党・カンボジア人民党(120議席)と野党・フンシンペック(5議席)の2党で、人民党が連続して議席をすべて独占することに対する欧米からの批判をかわすため、人民党がフンシンペックの議席獲得を容認したとの見方が出ている[1]

総選挙後の7月26日に首相であるフン・センが辞任表明したことにより、8月22日には息子であるフン・マネットへの権力世襲が行われる[2]。事前に与党の人民党中央委員会は2021年12月24日に、フン・センの息子であるフン・マネットを後任の首相候補として全会一致で承認した[3]

選挙前の2023年3月3日、元カンボジア救国党党首ケム・ソカーが外国勢力と共謀して政府を打倒した疑いで懲役27年の判決を受けた[4]。この判決は人権団体、米国大使館、国連人権委員によって非難された[5]

選挙データ 編集

  • 選挙事由:国民議会議員の任期満了
  • 有権者:満18歳以上のカンボジア国民
  • 被選挙権者;満25歳以上のカンボジア国民
  • 議員定数:125議席
  • 選挙制度:比例代表制(拘束名簿式)
  • 選挙区:24選挙区

選挙結果 編集

e • d    2023年カンボジア国民議会総選挙 (2023年7月23日施行)
 
政党 議席数 増減 得票数 得票率
カンボジア人民党 120   5 6,398,311 76.85%
フンシンペック 5   5 716,490 9.22%
クメール国民統一党 0 新党 134,285 1.73%
カンボジア青年党 0 ±0 97,412 1.25%
Dharmacracy党 0 ±0 84,030 1.08%
カンボジア先住民族民主党 0 ±0 52,817 0.68%
クメール反貧困党 0 ±0 40,096 0.52%
クメール統一党 0 ±0 36,526 0.47%
グラスルーツ民主党 0 ±0 35,416 0.46%
クメール経済開発党 0 ± 0 26,093 0.34%
エクピアップ・チェート党 0 新党 25,261 0.32%
カンボジア民族党 0 ±0 23,197 0.30%
女性のための女性党 0 新党 22,843 0.29%
クメール保守党 0 新党 20,968 0.27%
蜂の巣社会民主党 0 ±0 20,210 0.26%
人民パーパス党 0 新党 13,831 0.18%
民主主義勢力党 0 新党 13,704 0.18%
クメール農民党 0 ± 0 12,786 0.16%
総計 125   2 6,362,241 100.0%
有効票数(有効率) - - 7,774,276 100.00%
無効票・白票数(無効率) - - 440,154 5.36%
投票総数(投票率) - - 8,214,430 100.00%
棄権者数(棄権率) - - 1,496,225 15.41%
有権者数 - - 9,710,655 84.59%
出典: National Election Committee

脚注 編集